【崎山勝功】水泳・自転車ロードレース・長距離走を組み合わせたスポーツ、トライアスロンを霞ケ浦湖畔で競う「第2回霞ケ浦トライアスロンフェスタ」が6日、土浦市川口の土浦新港周辺特設コースで開かれ、県内外から約450人が参加した。
同大会は、県トライアスロン協会と土浦青年会議所(JC)が実行委員会を組織して主催。未明から雨が断続的に降る天候で開催が不安視されたが、午前8時ごろには雨が収まり大会が行われ、選手たちは曇り空の下で長丁場の競技に挑んだ。
スイム(水泳)は土浦新港内の1周500メートルの周回コース、バイク(自転車)は自転車専用道「りんりんロード」を含む、同市手野から田村町周辺の1周約8キロの周回コース、ラン(長距離走)は川口運動公園の周辺地域など約10キロ(チャレンジ、リレーの部は約5キロ)のコースで設定された。競技は、スタンダードの部(水泳1.5キロ、自転車40.6キロ、長距離走10キロ)、チャレンジの部(水泳1キロ、自転車17.2キロ、長距離走5キロ)、リレーの部(3人1組で参加。水泳500メートル、自転車17.2キロ、長距離走5キロ)の3部門に分かれてタイムを競った。
1年間仲間と一緒に頑張った
このうち、チャレンジの部女子では、久保田紀子さん(42)=土浦市、スポーツアカデミー土浦・SST=が1時間25分58秒で優勝。リレーの部では、川崎自転車土浦チーム(土浦市)が55分40秒で2位入賞するなど、地元・土浦勢が活躍を見せた。
優勝した久保田さんは「去年初めてトライアスロンに参加して、今日が2回目だった。1年間今日のためにチームの仲間と一緒に頑張った結果だったと思う。ぜひ来年も参加したい」と語った。
川崎自転車土浦チームで水泳担当の滝隼人さん(33)は「気持ちよくレースできて良かった」、自転車担当の大塚融さん(51)は「去年よりも風が強くて追い風と向かい風があったけど、トップでラン(長距離走)の選手に渡せたのが良かった」、長距離走担当の伊藤忍さん(49)は「出来は悪くなかったけど最後の最後に(1位走者に)抜かれた。力の差だった」と、それぞれ競技を振り返った。
大会には筑波大トライアスロン部の部員たちも参加し、日頃の練習の成果を披露した。同部の岩碕幹生さん(22)は2時間06分16秒でスタンダードの部男子3位に入賞した。「バイクは結構風があったけど、人が多かったので最初から最後まで楽しく走れた」と述べた。同部マネージャーの早川真央さん(21)も今回は選手として初参加し、1時間35分06秒で、チャレンジの部女子で4位入賞する健闘を見せた。早川さんは「完走できて良かった。本当に大変さが分かった」と話した。
大会には視覚障害者も一般選手と一緒に参加。高橋勇市さん(54)=東京都=は、ガイド走者の松丸真幸さん(44)=鹿嶋市=と一緒に参加した。完走した高橋さんは「去年より暑くなかったので良かった。どんどん回を重ねて日本を代表するような大きな大会になってほしい」と語った。