【鈴木宏子】筑波メディカルセンター病院(つくば市天久保、軸屋智昭院長)と県疾病対策課は21日、入院したつくば市在住の外国籍の男児(幼児)がはしかと分かり、同室だったつくばみらい市の男児(幼児)と土浦市の10代女性が二次感染したと発表した。
同センターによると、つくば市の男児は1月末に母国から帰国後、発熱し、1月31日と2月4日につくば市内の別の診療所を受診した。それぞれインフルエンザ、肺炎と診断を受け、4日に同センターに入院した。その後、発疹が出てはしかと分かり、10日に個室に隔離となった。
同センターが4日から10日に院内で男児に接触した可能性がある患者や面会者、職員など計340人を調査した結果、21日、2人が新たに感染していることが分かった。接触者には緊急ワクチンなどの接種や健康調査を実施しているという。
つくば市の男児は現在回復した。二次感染が分かった2人はいずれも自宅療養しており、快方に向かっているという。
県疾病対策課の発表によると、県内でのはしか患者は今年に入って5人目。2012年以降、最多となっている。
はしかは潜伏期間が約10~12日間、最大21日間。県は、はしかは有効な治療方法がなく、予防する唯一の手段はワクチン接種だとして、予防接種を呼び掛けている。