【池田充雄】バレーボールVリーグ2部(V2)男子のつくばユナイテッドサンガイア(SunGAIA)は1月26、27日、つくばカピオ(つくば市竹園)でのホームゲーム2連戦を迎えた。26日の警視庁フォートファイターズ戦はセットカウント1-3で敗れたものの、新加入選手3人が初めてコートに立ち、それぞれに持ち味を発揮するなど、今後の活躍を期待させた。
警視庁戦の第1セット、つくばはいい立ち上がりを見せるが、中盤で徐々に調子を上げてきた警視庁につかまり、終盤突き放されてセットを失う。第2セットも中盤まではシーソーゲームを演じるが、大事なところでサーブやスパイクにミスが出て主導権を奪えない。またも終盤に突き放されてセットも失った。
「第1セット、第2セットとも後半で自分たちのミスが出て自滅してしまった。警視庁はレシーブなどの手堅いプレーが特徴で、派手さはないがコツコツといやらしい攻撃をしてくる。そこで根負けしないだけの準備ができていなかった」と都澤みどり監督は振り返る。
第3セット序盤は失点先行だが、奥村航の連続サーブポイントをきっかけに息を吹き返す。奥村はスパイクやブロックでも大車輪の奮闘で、ついにセットをものにする。「カギは奥村を生かせるかどうか。第1セットは打数が伸びなかったが、セッターを土井友登に替えてから調子が出てきた」と都澤監督。しかし第4セット、手堅い試合運びを取り戻した警視庁の前に、つくばは力尽きた。
あとは細かい踏ん張り
これで今季通算成績は4勝9敗。それでも監督に悲壮感はない。「前半戦はけが人が多かったが、正月休みをはさんでコンディションは回復した。今日から若手も合流し、それぞれにいい働きをしている。フレッシュな力を起用して後半戦を上げていきたい」
この日初めてコートに立ったのは、アウトサイドヒッターの内海聡太、鈴木匡教とレシーバーの関谷拓巳。リベロの野島透も前節の埼玉アザレア戦に続いての出場となった。内海は4得点、鈴木は5得点とすでに結果も出し始めている。「交代選手が活躍し、要所要所で自分たちらしさも出せた。あとは細かい踏ん張りが勝敗を分ける。特に後半の集中を忘れないようにしたい」と都澤監督は前を向く。
なお、27日のきんでんトリニティーブリッツ戦は、セットカウント3-1でつくばが勝利し、ホームに錦を飾った。鈴木はこの日もアタックとサーブで11得点、内海も同じく4得点という活躍だった。