【鈴木宏子】土浦労働基準監督署(同市中央2丁目)とハローワーク土浦(土浦公共職業安定所、同市真鍋1丁目)が移転し、15日、同市宍塚にオープンする土浦労働総合庁舎で業務を開始する。
新庁舎は鉄筋コンクリート造り、延べ床面積約3600平方㍍で、1~2階がハローワーク、3階が共同会議室、4階が労働基準監督署などになるという。移転前の二つの庁舎を合わせた延べ床面積より3.3倍広くなる。
雨水をトイレの洗浄水や屋上緑地の散水に再利用したり、太陽光発電設備を設置するなど環境にやさしい造りとなる。庁舎の外観デザインは、1929年、霞ケ浦飛行場に着陸したドイツの巨大飛行船ツェッペリン号をモチーフにしたという。敷地面積は約4600平方㍍で71台分の駐車場スペースを設ける。
現在の土浦労基署は1972年に、ハローワーク土浦は76年に建築された。老朽化し手狭になっていたことから、移転し合同庁舎として新築する準備が進められてきた。特にハローワークは混雑緩和が期待されている。
移転をめぐっては当初、同市滝田地区が候補地に挙がっていたが地元の理解が得られず断念した経緯がある。その後、宍塚大池周辺地区の業務核都市構想に基づいて市が先行取得していた用地などを、2014年に国が購入し、16年に着工、このほど完成した。
移転後の跡地は、労基署(約2100平方㍍)、ハローワーク(敷地面積約900平方㍍)とも2020年3月までに解体するという。その後の利活用について財務省水戸財務事務所は、一般的な手順として、公共的利用がないか確認した上で、なければ入札を実施し民間に売却することになるとしている。
◆移転先の住所は同市宍塚1838。移転後の電話番号は土浦労働基準監督署(電話029-821-5127)、ハローワーク土浦(電話029-822-5124)いずれも変更はない。バスでの行き方は、土浦駅西口とつくばセンターから関東鉄道バスが運行し、新設されたバス停「土浦監督署・ハローワーク入り口」で下車する。土浦駅西口からは「つくばセンター」方面行きバスで約10分、つくばセンターからは「土浦駅西口」行きバスで約15分、バス停から徒歩5~6分。