火曜日, 10月 6, 2026
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今度は陸上競技場を検討 つくば市

【鈴木宏子】つくば市が現在パブリックコメント(意見募集)を実施している市スポーツ推進計画中間年度見直し案に、住民投票で中止となった総合運動公園に代わって、陸上競技場の整備検討が盛り込まれている。市はすでに9月補正予算に陸上競技場が整備できるかどうかを調査する費用を計上し調査に着手している。一方、市が昨年3月にまとめたスポーツ環境に関する市民アンケート調査で陸上競技場の要望は4番目だった。

現在のスポーツ推進計画は2014年度に策定された10カ年計画で、「総合運動公園等の整備」が盛り込まれている。社会状況の変化などを踏まえ、10年間の中間に当たることから今回見直す。見直し案は市スポーツ推進審議会(委員長・阿江通良筑波大名誉教授)で審議された。市ホームページなどで公表されており、12月7日から来年1月7日までパブリックコメントが実施されている。

市民要望は4番目

一方、昨年3月にまとめられた市民アンケート調査の結果は、これからのスポーツ施設づくりに関して「既存施設の改修と気軽に利用できる施設を多数つくってほしい」(27.5%)が1位、「既存施設を改修し充実してほしい」(26.2%)が2位で、合わせると過半数の53.7%を占めていた。

さらに新たにつくるべき公共スポーツ施設をたずねたところ、1位は体育館(24.7%)、2位はウオーキング・ランニングコース(21.4%)、3位は多目的広場(20.9%)で、陸上競技場(17.3%)は4位。中高生に限っては7位だった。市はアンケート結果を受けて昨年3月、今後新たに必要・改修が必要なスポーツ施設として体育館を挙げていた。

11カ所対象に調査に着手

陸上競技場をめぐっては、今年9月補正予算に同施設が整備できるかどうかを調査する調査費757万円が計上された。候補地として調査対象となっているのは今年4月、市立秀峰筑波義務教育学校が開校したことなどに伴って廃校となった筑波地区の小中学校跡地10校と、旧県立上郷高校跡地の計11カ所。総合運動公園の予定地だった大穂地区の空き地は対象には入っていない。

調査で想定されている施設規模は、公式記録がとれる400㍍トラックがある規模だという。3㌶以上が必要なため、筑波地区の中学校跡地2カ所と上郷高校跡地の事実上3カ所に絞られている。地形や周辺の状況、概算コストなどを調査し、今後の検討資料にする。

調査に着手した理由は、市PTA連絡協議会から陸上競技場の整備要望が出されていること、五十嵐立青市長の公約にも掲げられていることだという。市スポーツ振興課によると現在約400万円で業者に調査を委託したばかりで、来年3月末までに調査結果をまとめる予定という。

一方、市は総合運動公園が住民投票で中止になったのを教訓に、弁護士らによる検証委員会の提言を受けて今年9月末、「大規模事業の進め方の基本方針」を策定したばかり。しかし今回の調査は、同基本方針の前段の段階だとしている。

【記者のつぶやき】陸上競技場の調査に着手した理由の一つは市長の公約だとされている。五十嵐市長の最大の公約は「総合運動公園問題の完全解決」だった。しかし同運動公園跡地について市は、今年2~3月、事業者から提案を受けるサウンディング(対話)型市場調査を実施し、7~8月に説明会を開いて以降、進展が見えない。片や66億円の用地購入費の利息を現在も年間約3400万円払い続けている。総合運動公園跡地問題の解決が先ではないだろうか。

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