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ライトオン 本店ビルを売却 店舗は営業継続 つくば駅前

【鈴木宏子】カジュアルウエア専門店「ライトオン」が、つくば駅前のつくば本店ビル(同市吾妻)を売却する。2階店舗は売却先から賃貸し引き続き営業するという。 売却先は不動産業を営む国内法人だが、先方の意向により公表しないという。売却価格は35億円。引き渡し予定日は今月31日。6月29日の取締役会で本社ビルの売買を決議し、同日付けで売買契約を締結した。同社は売却に伴う譲渡益3億7000万円を8月期決算で固定資産売却益に計上する。 売却理由は、原宿に事務所を新設し、今年4月、商品部など営業系部署を原宿本部に移転したのに伴い、本店ビル土地・建物の有効活用を図るためという。 本店ビルは7階建て、土地面積は約4600㎡、建物の延床面積は1万2750㎡。もともと1階が駐車場、2~3階が店舗、4~7階が本部だったが、5月に改装し、現在は店舗は2階のみ、3階が本部となっている。 つくば本店の南波龍司店長(32)は「つくば本店は、本店のみの限定商品をそろえている。今後も引き続き営業していくので、心配せず安心してご来店ください」と話している。 ライトオンは1980年に東京都杉並区高円寺でジーンズなどの小売業として始まり、つくば科学万博が開かれた85年につくば市に第1号店を出店した。同市での成功が同社発展の足がかりとなったことなどから88年につくば市に本部事務所を設置。現在のつくば本店ビルは2006年に完成した。 つくば駅周辺では西武筑波店やイオンつくば駅前店の撤退によるクレオの閉鎖、つくばセンタービル1階レストラン街からの飲食店全店の撤退などが相次いでいる。 同市竹園の40代主婦は「駅前がどんどん寂れていくので残念。ライトオンは地元企業だし、建物もおしゃれで冬のイルミネーションもきれいだった。つくば駅の利用者数は多いのにどうして商業施設が無くなっていくのか」などと話し、市内の福祉施設施設長、森健太郎さん(36)は「寂しい。つくば駅周辺は駐車場が有料なので、そこでしか買えない商品でないと市民は別の大型商業施設の方に行ってしまうのかなと思う」などと話していた。

お中元商戦幕開け 京成百貨店つくば

【崎山勝功】京成百貨店つくばショップ(つくば市吾妻、キュート2 階)に1日、「お中元ギフトセンター」が開設され、今年のお中元商戦が幕開けした。 筑波山系の水で飼育されたチョウザメの缶詰とキャビアの詰め合わせ「キャビア・フィッシュミート缶詰セット」(税込9504円)や、筑波ハム詰め合わせ(税込5400円)などの県産品をはじめ、ビールや高級洋菓子などが並べられている。 同ショップによると今年の人気は、計20種類の県産品から3種類の品物を自由に選んで組み合わせる「いばらき三昧(ざんまい)」(税込4400円)や、2種類の県産品を自由に組み合わせる「いばらき逸品二昧(ふたあじ)」(税込5900円)などだという。同店担当者は「県外の方に贈るには喜ばれる。地元の良さを知ってもらうには、いばらき三昧といばらき逸品二味がお薦め」と話す。 県南唯一の百貨店、西武筑波店が2017年3月に閉店して以降、同ショップを運営する水戸京成百貨店(水戸市)は昨年から、つくばクレオスクエア(同市吾妻)1階に期間限定のお中元ギフトセンターを開いてお中元を扱っていた。今年は同つくばショップが開店したことから、ショップ内にギフトセンターを展開した。 昨年のつくばでの同社のお中元受注状況は、来場者約1500人、買上点数合計約5500点、1点当たりの平均買上単価は3777円、一人当たりの平均買上点数は3.04点で同平均買上金額は1万1473円だったという。同社は今年の受注目標を前年比1.7倍に掲げている。お中元受注ピークの6月下旬から7月上旬に向けてお中元商戦が活発化する見込みだ。 ◆同センターの会期は7月16日まで(状況により延長もある)。営業時間は午前10時~午後8時。混雑の第1ピークは6月23日(土)~24日(日)、第2ピークは6月30日(土)~7月1日(日)と予想されている。1741点が掲載されたカタログ掲載ギフトなどもある。問い合わせは電話029・231・1111(水戸京成百貨店)

シェーキーズ20日閉店 つくばセンタービル 35年の歴史惜しみ行列

【橋立多美】つくばセンタービル(つくば市吾妻)1階のレストラン街、アイアイモールにあるピザチェーン店「シェーキーズ筑波学園店」が20日に閉店する。同センタービルがオープンした1983年に開店し、35年間市民に親しまれてきた。西武筑波店、イオンつくば駅前店に続いて中心地区のにぎわいがまた一つ消える。同店前では、閉店を惜しむ人たちが連日行列をつくっている。 シェーキーズは関東を中心に23店舗を展開するピザチェーン。運営本部のアールアンドケーフードサービス(東京都世田谷区)によると、2014年頃から売り上げが下降傾向となり、近隣の商業施設の撤退もあり、やむなく撤退を決めたという。 閉店まで残り3日となった17日の正午過ぎ、40人以上が店の前で行列をつくり順番を待った。市内在住の40代の母親と娘2人は「寂しいし名残り惜しい」。60代の男女5人は「みんなピザ好きで土浦から誘い合って来ていた。これからどうしよう」と話した。牛久在住の49歳の男性は「当時通っていた牛久高校の期末試験が終わると、友人と50ccのバイクで来るのが決まりだった。青春時代の1ページが終わる」。精算を済ませた40代の男性は「今日も変わらずおいしかった」と話した。 4割が空き店舗に 同店はアイアイモールの核店舗の一つ。同モールがあるセンタービルは、建築家、磯崎新の代表作として知られ、コンサートホールや交流センター、ホテルなどの都心機能を併せもつ施設として建設された。 つくばセンタービルを運営している筑波都市整備(同市竹園)によれば、同モールは12区画あるが、同店が閉店することで4割の5区画が空くことになるという。 センタービルオープンに次いで、科学万博が開かれた85年に大型商業施設クレオが誕生した当時は、同モールとクレオを結ぶ平坦な歩道があった。市内外から集まった多くの買い物客は回遊してショッピングを楽しむことができた。 その後94年に歩道がなくなり、クレオと分断された格好になった。さらに2009年に常陽銀行、翌年関東銀行(現筑波銀行)が撤退し、モールの活気が徐々に失われていったという。総務部長の糸賀徹さんは、2銀行が撤退した頃にはオープン当初の来館者数の半分以下になっていたと振り返る。 小林睦営業部長は「シェーキーズは固定客が多くモールの核だっただけに、撤退は痛手」と話す。つくばエクスプレス(TX)開業や周辺に大型商業施設ができたこと、市庁舎が研究学園地区にできたなど社会的背景が変わってセンター機能が失われたとした上で、「人気店の撤退を機に、文化と科学が集積するセンター地区で求められる機能は何かを追求していきたい」とした。 「中心地が疲弊し厳しい状況だと分かっている」と語ったのは、つくばセンター地区活性化協議会事務局長の稲葉祐樹さんだ。中央広場を囲むセンタービル1階のモールは階段で2階のペデストリアンデッキに通じるが、ベビーカーを押す人や高齢者などはビル内のエレベーターに乗るという動線上の問題がある。稲葉さんは「磯崎新の設計を変えず、どう使いやすい施設にするかが課題」と話した。

京成百貨店がサテライト店 つくば駅前キュートに25日開店

【鈴木宏子】県内唯一の百貨店、京成百貨店(本社水戸市)が、つくば駅前の商業施設つくばクレオスクエアキュート(つくば市吾妻)2階に初のサテライト店、同つくばショップを出店し、25日オープンした。 売り場面積約165㎡で、有名ブランドの和洋菓子、ハンカチや手袋、スカーフなどの雑貨、ダイヤなどの宝飾品を販売している。県産品コーナーなどもある。今後、利用客の要望に応じて品ぞろえを替えていくほか、お中元シーズンの6月1日からはギフトセンターを設置する。企業や個人宅に出向いて注文を取ったり品物を届ける外商担当者も配置される。 2017年2月末の西武筑波店閉店後、京成百貨店に「百貨店が無くなって困っている」「ギフト品を買うところがない」「西武跡に出店してほしい」などの声が県南地域から多く寄せられた。要望を受け、昨年夏や冬などに、つくば国際会議場やキュートなどで計4回、期間限定でファッションセールを開催したり、ギフトセンターを設置してニーズを探り、出店に至ったという。 買い物に訪れた近くに住む主婦、磯倫子さん(53)は「西武が閉店して、近くに贈答品を買えるところがなくて困っていた」と語り、坂東市から来た会社経営、60代女性は「仕事先に贈るちょっとした贈答品が買えるので助かる」などと話していた。 同店の金澤康信店長は「お客様のご要望に応じて変化させていき、京成百貨店の魅力を紹介していきたい」と意気込みを話した。

《映画探偵団》5 007映画の眼 センター地区の謎

【コラム・冠木新市】「つくば市議会だより」(No.151)には、つくば市が「中心市街地まちづくりビジョン」を6月目途に策定すると出ていた。また、閉店したクレオを所有する筑波都市整備㈱は売却を考えているようだともあった。 「世界のあしたが見えるまちつくば2018年度予算」には、「クレオ跡地利活用事業」(新規648万円)、「中心市街地プレスメイキング事業(新規1000万円)」が計上されている。つくばセンター地区活性化のための謎を解く「映画探偵団」としては、今後の推移をしっかり監視するつもりである。 監視といえば、“人の眼”になるが、テレビ『つくつくつくばの七不思議/サイコドン』(2014)の撮影中に、面白い発見をした。それは、オークラフロンティアホテルつくば11階の東西南北の窓ガラスが“人の眼”の形をしているということだ。 そして南側の窓ガラスは、なんとノバホール入り口上にある三角形の窓ガラスにぴったりと映り込む仕掛けとなっていた。まるで古代エジプトの石工組織に端を発したフリーメーソンのシンボルマークを思わせるのである。 三角形の眼の視線の先は、一直線でエキスポセンターのプラネタリウムに向けられ、さらに奥の松見公園の展望台を見ている。この展望台の10階には壁画が飾ってあり、東側に黄色、西側に緑色のピラミッド群が描かれている。このことは何を意味しているのか。 “人の眼”で思い出すのは、映画007シリーズである。『007/ゴールデンアイ』(1995)以降、ボンドの巻頭アクション後に始まるタイトルバックには、毎回のように片方の“人の眼”の大写しが挿入される。観客を監視するような“人の眼”である。 「未来はすでに映画の中に予告されている」とは私の持論だが、007シリーズはその裏付けをしてくれている。ボンドが使うスパイの小道具や悪の組織犯罪計画は、公開後20~30年で現実化したものが多い。カーナビ、水陸両用車、顔認証識別システムなどは、はるか昔に描かれていた。 『007/スペクター』(2015)では、ボンドの体内にマイクロチップが注入され、生体データが管理される。犯罪組織スペクターは、偽医薬品を製造し、その秘密をあばく者の抹殺をはかる。人身売買では16万人の移民を風俗に売り飛ばす。 極め付けは、テロ対策を名目に9カ国の情報機関でつくられた“九つの目委員会”に情報を集約させ、世界監視網を形成、その主導権を握ろうとする。 もしスペクターのような組織が、美名のもとにセンター地区に入り込んできたら、市民は見抜けるだろうか。『007/サンダーボール作戦』(1965)では、難民救済所の奥がスペクター本部の作戦本部だった。 そんなことを妄想しながら、センタービル1階のアイアイモールを団員と歩いた。「あ、居酒屋閉じちゃいましたね」と団員が言った。クレオ閉店の陰で、また1店が消えた。だがしかし、居酒屋前のバー「ボンド」は健在である。サイコドン ハ トコヤンセ。(脚本家)

子育て、福祉―「きめ細かい市民ニーズに応えた」 つくば市新年度予算案

【鈴木宏子】つくば市の五十嵐立青市長は7日、2018年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初と比べ2.3%減の856億1700万円となる。過去最大だった前年度に次いで2番目の規模。五十嵐市長は「子育て、教育、出産、中心市街地(の問題)など、やらなければいけながったがこれまで手が付けられなかったきめ細かい市民ニーズに応えた」とし「子供の貧困対策に力を入れた」と強調している。 特別会計などを合わせた総額は1391億6700万円で同比1.6%減。つくばエクスプレス(TX)沿線の二つの義務教育学校の建設が終了したことからマイナスとなる。 歳入は、人口増加などから市税が同比2.7%増えると見込む。借金に当たる市債は二つの義務教育学校の建設終了により同比22・5%減少する。ただし市債と、将来発生する支払い見込額である債務負担行為を合わせた残高は前年度より増えて708億円になる見込み。旧茎崎町との合併算定替えの特例期間が終了し18年度から不交付団体となるという。 新年度の主な事業は、子どもの貧困対策として、ひとり親家庭の児童などに支給する福祉金を児童1人当たり年3万円増額し1億2700万円を計上する。子どもの学習支援として、新たにNPOや社会福祉協議会などが取り組む無料学習塾4カ所に計850万円を補助する。 子育て支援は新規事業として、産婦人科を新たに開設したり、病床を増やしたり、医療機器を購入する産婦人科施設に費用の半額を助成する(5000万円)。出産後、体調不良や育児不安がある母親が、赤ちゃんと一緒に診療所や助産院に宿泊しながら育児相談を受けたり心身のケアを受ける産後ケア(525万円)にも新たに取り組む。 教育は、統廃合により4月に開校する秀峰義務教育学校のスクールバス運行に1億8400万円を計上。小学校に続き市立中学校11校の普通教室すべてにエアコンを設置する(4億1800万円)。 つくば駅前の商業施設クレオから西武筑波店に続いてイオンつくば駅前店が撤退するなど空洞化が課題の中心市街地対策は、クレオ跡地の利活用を調査する委託費などに648万円を計上。中央公園(吾妻)の池の水をきれいにして子どもたちが水遊びできるようにするなど、たまり場や遊び場をつくる実証実験をする中心市街地プレイスメイキング事業に1000万円を計上する。 ほかに、高齢者や障害者の外出を自家用車で移送支援しているNPOなどの福祉有償運送事業に計160万円を補助する▽市役所(研究学園)敷地内に、市民が交流スペースとしても利用可能な分庁舎を建設するため、9億4600万円(15年間)の債務負担行為を設定する▽産業振興センター(吾妻)を1億2300万円で再整備し1階に共有オフィスとなるコワーキングスペースなどをつくる▽中央図書館は、土日曜の開館時間を2時間延長し、無料駐車時間を1時間延長する(計915万円)。 民間保育所の保育士の給与に月額3万円を上乗せする保育士処遇改善助成金は、17年度に引き続き実施し2億2100万円を計上する。事業を凍結した竹園3丁目地区の地域拠点再構築事業は18年度も凍結のままという。

病苦のイラクの子救おう 筑波学院大生がミニライブ 「チョコレート募金」呼び掛け

【大志万容子】病に苦しむイラクやシリアの子どもたちを支援しようと、筑波学院大学の学生が3日、つくば市でミニライブを行う。14日のバレンタインデーにちなみ、同じ場所で行う「チョコレート募金」に併せて開くもので、学生らは「関心を持ってもらうきっかけになれば」と話している。 ライブを行うのは、若松音於さん(20)と石塚留菜さん(20)の2年生2人。 チョコレート募金は1缶550円のチョコレートの購入を通じて、イラクの劣化ウラン弾の影響が疑われる小児がんの子どもたちやシリア難民の子どもたちの医療を支援するプロジェクト。缶には小児がんを克服したイラクの19歳の女性が描いた絵がデザインされている。鎌田實医師が代表を務めるNPO法人「日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET=ジムネット、東京)」が主催する。 同NPOの活動に賛同した同大の野田美波子講師(39)が募金をPRするために、別の教員に依頼して「チョコレートのうた」を制作。さらに、イラクやシリアの子どもたちが描いた絵を使って、学生がアニメーション動画を作成した。注射や点滴を打たれた子どもたちもチョコレートの雨に笑顔になり、「ハッピー 、ハッピー」と合唱する内容だ。野田講師は「まずは面白そうと思ってもらい、そこから問題を知ってもらえれば」と話す。 3日のステージでは、動画を流しながら、若松さんがギター、石塚さんがピアノを演奏しながらデュオで「チョコレートのうた」を歌う。 「缶の絵を描いた少女が同世代ということを知ってショックをうけた」と若松さん。「病気で辛いのに他の子供たちを絵で励まそうとする姿勢に心を打たれ、自分も何ができるかを考えるようになった」という。「私たちの歌がきっかけで、少しでも子どもたちや募金活動に関心を持ってもらえれば」と熱を込める。 「チョコレート募金」は3日午前11時~午後4時、つくば駅前の商業施設クレオスクエアMOG1階プラザ・パフォーマンス・ギャラリーで。ミニライブは午後2時頃から。「チョコレートのうた」動画は(https://www.youtube.com/watch?v=y31TXTm66sg&feature=youtu.be)から閲覧できる。

買い物客ら名残惜しむ イオンつくば駅前店閉店 33年の歴史に幕

【大志万容子、谷島英里子】つくば駅近くの大型商業施設クレオ(つくば市吾妻)は1月31日、イオンつくば駅前店と専門店全8店が営業を終え、33年の歴史に幕を下ろした。閉店時刻の午後8時、同駅前店出口では佐久間勇樹店長はじめ従業員が「ありがとうございました」と頭を下げながら、買い物客を見送った。クレオ2階の正面入り口前には、買い物客ら数十人が帰宅せずに残り、8時半ごろ、店内のシャッターが下り始めると、写真を撮るなどして名残を惜しんだ。 最終日の店内は日中、買い物客でにぎわった。「ラストプライスご用意します!」との店員の掛け声がとび、「70%オフ」「半額」の札が並ぶ中、商品をカートに積みあげて買い物をする人たちの姿が見られた。 50代の女性は「大型ショッピングモールより(店内が)コンパクトで買い物しやすかった。20年以上前から利用しており、なくなるなんて思いもしなかった」と閉店を惜しんだ。3歳と1歳の子どもを連れた30代の女性は「去年、近くにマンションを購入したのに、西武に続いて立て続けに商業施設がなくなるのが悲しい。つくばの中心部が寂しくなってしまう」と不安を明かした。 佐久間店長は「閉店を発表して以降『子どもの頃から来店してきたので思い出が詰まっている』『大学生の時アルバイトでお世話になった』等の声を寄せていただいた。長年ご愛顧いただいた地域の皆様には心から感謝している」とコメントした。 つくば市の五十嵐立青市長は「昨年の西武筑波店の閉店に引き続き、イオンつくば駅前店の閉店により、クレオが全館閉店となることは非常に残念」とし「クレオはつくば駅前のにぎわいづくりの鍵となる重要なエリアであり、引き続き(クレオを運営する)筑波都市整備や関係者と連携しながら、公共施設の導入も含めて今後のあり方の検討を進める」とのコメントを発表した。 同店は1985年3月、ジャスコつくば店としてオープン。売り場面積は約6300㎡、1階は食品や家電、日用雑貨など、2階は衣料品を中心に扱い、昨年2月に閉店した西武筑波店とともに周辺住民に親しまれてきた。しかし同店を運営するイオンリテール(本社・千葉市)によると「つくばエクスプレス(TX)開通や郊外大型店が増えるなど周辺環境が変化し、消費者のライフスタイルも変わったことに対応できなくなった」。売上高も約20年前のピーク時に比べ半減していたという。従業員145名は近隣店に異動するなどして雇用を継続する。 同日営業を終了した専門店8店舗のうち6店舗は隣接する商業施設キュートに移転する。クレオの後続テナントについてはまだ見通しが立っていないという。

学生がイベント企画や商品開発 筑波学院大地域デザインセンター 30日から卒業制作展

【橋立多美】学生の立場から地域の魅力を発信したり、イベント企画や運営、商品開発など、地域に根を下ろした活動で目を引くのが、筑波学院大学の「地域デザインセンター」(つくば市吾妻、センター長・大島愼子学長)だ。デザインを学ぶ学生が地域と関わりながら主体的に活動する拠点を目指し、2016年6月に発足した。同センターの成果を地域に知ってもらうための「卒業制作展」が、県つくば美術館(同市吾妻)で30日から開催される。 学生たちを指導しセンターをけん引しているのが、副センター長の高嶋啓准教授。神奈川生まれで東京芸術大学卒。7年前に同学院大に招へいされ、経営情報学部ビジネスデザイン学科メディアデザインコースで教鞭(きょうべん)をとっている。 センター発足から2年に満たないが、▽市内企業のウェブサイトデザインと制作▽地元農業法人の販売促進のためのデザイン▽県産品のパッケージデザイン▽市などとの連携による短編映画祭「つくばショートムービーコンペティション」の運営▽つくば都市交通センターと連携した、商業施設「クレオスクエア」立体駐車場サインのデザイン―など、産官学で連携しながら活動を展開している。 同学科に在籍する女子学生は、オープンキャンパス(大学施設開放)に訪れた際、クレオスクエアの立体駐車場を利用した。動物キャラクターを使った親しみやすいサインが学生たちによるものだと分かり、「この大学で学ぼう」と出願を決めたという。 メディアデザインコースはグラフィック系ソフトや映像表現の知識と技術、広報戦略の立案などを総合的に学ぶ。そして、地元企業などから同センターに寄せられるイベントや企画が実践の場になる。 高嶋准教授は「実践することで学生の経験値が上がり、創造力の育成につながる」と話し、「企業などの担当者と意思疎通を図る中でコミュニケーション能力も向上する。就職後は、ここで学んだデザインの価値や重要性をばねに活躍の場を広げてほしい」と言い添えた。 卒業制作展は2月4日まで。入場無料。

閉店まであと10日切る イオンつくば駅前店 31日午後8時営業終了

【大志万容子】つくば駅近くの大型商業施設、イオンつくば駅前店(つくば市吾妻)が31日午後8時に閉店する。同店2階の入り口付近にはカウントダウンの看板が設置され、22日は営業終了まであと10日を切り「あと9日」の文字が掲示された。 同店を運営するイオンリテール(本社・千葉市)によると、閉店セレモニーなどの予定はないという。 31日まで「閉店売り尽くし」セールが開催されている。22日現在、紅白幕を巡らせた衣料品の売り場では、婦人や紳士の衣料品が20%~半額オフ、肌着が40%オフなどで販売されている。22日は雪模様ということもあり、70%オフのビニール傘を買い求める人の姿も多く見られた。 同市春日在住の60代の女性は「20年前から利用していただけに残念。ほとんどの買い物を頼っていたので、これからどうしよう」と途方に暮れていた。 同店は1985年3月ジャスコつくば店としてオープン。筑波都市整備が運営するクレオ内の1、2階に入居、33年にわたり営業してきた。

「はれのひ」つくば店も閉鎖 「着物だけでも返して」母訴え 消費センターや警察に相談増える

【大志万容子】成人式の振り袖販売やレンタルなどを手がける「はれのひ」(本社・横浜市)が8日、突如連絡がとれなくなった問題で、つくば駅前の商業施設キュート(つくば市吾妻)にある同つくば店も8日から休業状態となっている。 9日、キュート2階にある同店は天井近くまで白いついたてで覆われ、店内が見えない状態になっていた。ついたてなどには「都合により休業致します」と書かれた紙が張られていた。店頭には、報道でトラブルを知った利用者が訪れ、商業施設を運営する筑波都市整備の職員が警備員と店頭に立ち、対応に追われていた。 長女(18)の来年の成人式に向け、昨年2月に振り袖一式を約36万円で購入した鉾田市在住の女性(38)は「買った着物だけでも返してほしい」と訴えた。 女性は昨年2月24日に家族で来店。「最初は軽い気持ちで見に来たが、半日がかりで5着ぐらい着物を着せてもらううちに娘が気に入った着物があった」。レンタルか購入か迷ったが「(兄と弟はいるが)女の子は1人だけだから」という夫の言葉が背中を押した。「取り置きはできない」と店側に言われ、同月27日までに振り袖や草履バック、写真撮影、当日着付けなど一式約36万円を支払った。 8日のLINE(ライン)のニュースを見て「まさか」と驚いた。そろそろ前撮り撮影をしようと考えていた矢先で、その際、振り袖などを引き渡してもらうことになっていたからだ。「つくば店は大丈夫だろうとHPを見たら休業になっていた」。今手元にあるのは、最初に店を訪問したときに持ち帰った草履、バッグ、髪飾り、着付けの小物(4万3800円相当)だけという。 女性のスマートフォンの中には、黒地にピンクの牡丹柄の振り袖を来た長女が、晴れやかな笑顔で写った写真がある。この後、夫とともに警察に相談に行くという女性は「(会社がどういう状態であっても)買ったのだから着物だけでも返してほしい」と辛い胸の内を訴えた。 筑波都市整備クレオスクエア運営部の須毛原伸夫部長によると、つくば市などで成人式が行われた7日は、同店で約60人の着付けの予約があったが、当日はスタッフの手が足りず、同都市整備の職員約10人が受け付けなどを手伝ったという。しかし午前中行われたつくば市の成人式に間に合わない人も出た。8日は、休業状態となった同店に30~40人がレンタルした着物を返却に来たが、預かる人がいないので、持ち帰ってもらったという。 9日午前もニュースで問題を知った客が店舗を訪れ、涙ぐむ姿も見られた。須毛原部長は「お客様にきちんと説明して安心させてあげたいが、直接の当事者ではないので、ストレートな解決方法を示せないのがもどかしい」と困惑する。 つくば市消費生活センターには、9日までに「前撮りした写真が届かない」など数多くの相談が寄せられている。現在、状況の把握に努めているといい「新しい情報が分かり次第、提供していきたい」という。同センターは電話029・861・1333。 つくば中央警察署にも8日に問題が発覚してから一気に相談の電話が寄せられてるといい、総合相談係で対応している。同署は電話029・851・0110。(同署の相談時間は月~金曜日の午前8時30分~午後5時15分)。

8mの「進撃の巨人」像登場 県内クリエイター37組の作品一堂に つくば

【大志万容子】県内で活動するクリエイターの作品を一堂に集めた展示・上映会「いばらきコンテンツコレクション3」(県主催)が6日、つくば市吾妻、県つくば美術館などで始まり、県にゆかりのあるクリエイター37組が多彩な作品を出展した。物販会場のつくば駅前商業施設、クレオ1階には漫画「進撃の巨人」に登場する高さ8mのキャラクター像が設けられ、買い物客らも思わず足を止めて見入っていた。8日まで。入場無料。 同イベントは、県内の漫画やアニメ、ゲームなどのコンテンツ産業の振興を図ろうと、2016年から開かれており、今年で3回目。会場の同美術館には、つくば市松代の「いばらきクリエイターズハウス」などで活動するクリエイターらのイラストや漫画、映像などがずらりと並んだ。 特別企画として古河市出身のアニメーター浅野恭司さん、鹿嶋市生まれのアニメーションプロデューサー中武哲也さんが所属するアニメ制作会社「WIT STUDIO」が手がけた「進撃の巨人」の原画展などがあった。「進撃の巨人」のほか「甲鉄城のカバネリ」「屍者の帝国」など人気アニメの躍動感あふれる原画が約190点展示され、家族連れなどでにぎわった。クレオ1階のキャラクター像は「進撃の巨人」に登場する巨人エレンのバルーンで、クリエーターの関連グッズを販売する物販会場にお目見えした。 同美術館2階のアルスホールではほかに、漫画家の真崎春望さんが脚本とプロデュースを担当した人形劇映画「ハムレット」の上映もあり、人形たちが織りなす独自の世界に来場者は見入っていた。サッカークラブ・つくばFC企画の地域マスコットのキャラクター設定を来場者が考えるコーナーもあった。 漫画家・木野陽さんのブースで、色塗り体験のワークショップをしていた小学6年生の女子児童は「ギャグ漫画が好き。将来はイラストレーターになりたい」と話し、家族で会場を回ってたイギリス出身のマイケル・オルートさん(16)は「ゲームをつくるのが好き。今日はゲームやアニメーションについて知りたいと思って来た。もっと勉強して、将来はだれも見たことがないようなゲームをつくりたい」と目を輝かせた。 県産業政策課の矢部英雄副参事は「展示を通して、コンテンツ文化の豊かさ、魅力に触れてほしい。日本のアニメの最高峰の作品を楽しみ、県内クリエイターの活動を知ってもらうことで、クリエイター志望者が『いずれ自分も世界を目指す作品に携わろう』と思ってもらえれば」と話している。 7日は午後1時30分から、「WIT STUDIO」の浅野さんと中武さんが、アニメ制作現場のリアルを語るトークショーが開かれる。

100組のクリエーターがブース連ねる つくばフリーマーケット 22日は台風で中止

県南地区最大級のアート&クラフトマーケット「つくばスローマーケット」(同実行委員会主催)が21日、つくば市吾妻のクレオ前広場で開かれた。あいにくの雨だったが、個性豊かなクリエーターのオリジナル作品を販売するブースが軒を連ね、訪れた人は傘をさしながら思い思いにのぞいて楽しんでいた。22日も開催予定だったが、超大型台風21号の接近に伴い中止となった。 2008年から市内で毎年開かれている。例年100組以上の独自のこだわりを持つクリエーターらが参加。作品紹介を通じて、つくばならではのスローライフの提案と、ライフスタイルを見直すきっかけづくりを発信している。 台風接近に伴う雨の中だったが、会場には手作りアクセサリーや木工、陶芸品、こだわり食材を使った飲食店などのカラフルなブースが並んだ。ステージでは多彩なパフォーマンスが行われ、傘をさした人々でにぎわった。 雨のためワークショップなどを取りやめるブースもあり、キャラクターグッズを販売する「おたさく商事」の深井靖子社長(45)は「缶バッジを作るワークショップを開く予定だったが雨のため中止にした」と残念そうだった。 昨年2月に閉店し、今年7月から吾妻店(つくば市)のみ営業を再開した友朋堂書店もブースで営業再開をアピールした。つくば市の50代の女性は「ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロさんの本や地元出身の人の本も置いてあり、すごくうれしい」と笑顔で話していた。(大志万容子、崎山勝功)

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