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2018
日本とウズベキスタンの架け橋に 絵本「アミノフと兵隊さん」出版
2018年12月12日
【池田充雄】ウズベキスタン出身で日本在住のノディラ・アミノヴァさんと、つくば市在住のグラフィックデザイナー山田径子さんが、絵本「アミノフと兵隊さん」をこのほど自費出版した。第2次世界大戦後、ソ連の一部だったウズベキスタンで劇場建設に従事していた抑留日本兵の1人と、ノディラさんの祖父アミノフさんとの間に生まれた友情を描いた物語だ。 ノディラさんは祖父から「日本人はどんな過酷な状況でも、心を込めて笑顔で最後まで頑張る民族だよ」と聞いて育ったという。「祖父が大けがを負ったとき、1人の日本兵の必死の看病のおかげで命をとりとめました。その人は帰国の夢を果たせないまま亡くなってしまい、祖父は私に感謝の気持ちを日本へ伝えてほしいと託したのです」 来日後は筑波大学大学院などで学ぶ一方、講演などで祖父のエピソードを語り、両国の架け橋となるべく活動。2013年には夏目漱石の小説『こゝろ』をウズベク語に翻訳して出版し、これは現地で紹介された初の日本文学となった。 日本で就職し、また日本で知り合ったウズベキスタンの男性と結婚したノディラさんは出産を契機に、祖父の話を絵本にして日本の子どもたちに伝えたいとの思いが強まり、『こゝろ』の挿画も手掛けてくれた山田さんに相談。彼女の考えに共感した山田さんは、日本兵が造った現地のナボイ劇場を訪ね、彼らが抑留の身にありながら丹誠を込めた仕事をしたことを実感した。「日本人の勤勉さや生真面目で正直な人柄は、今でも現地の人の心に深く残っている。だがこのことを日本人はほとんど知らない。1人でも多くの人に知ってほしい」と話す。 絵本は2000部を作成。対象年齢は小学校低学年以上だが、まずは大人に手に取ってもらい、子どもたちへの読み聞かせに使ってもらおうと、1冊売れるごとに1冊を公立図書館などに寄贈するようにした。「日本とウズベキスタンの交流を初めて知って感動した」「子どもが読んで泣いていた」などの感想もすでに届いているそうだ。 詳細はホームページで。つくば市吾妻の友朋堂書店では、店頭で実際に本を見て購入することもできる。
AIが問い合わせに回答 筑波銀行が導入
2018年12月11日
【鈴木宏子】「届出印を変更したい」「インターネットバンキングを申し込みたい」ーなど銀行への問い合わせに、AI(人工知能)が答える対話型自動応答システム「チャットボット」を筑波銀行が3日から導入している。 パソコンやスマートフォンからの音声や文字入力での質問に、24時間365日対応する。 利用者の利便性を高めようと、昨年から全国の地方銀行7行が、人工知能やデータ解析などのシステム開発企業と共同で実証実験を実施し、今回そのうち4行が同時導入した。 同じ内容の問い合わせでも、人によって聞き方の表現が異なるが、しゃべり言葉や書き言葉などさまざまな表現に対応できるのが特徴という。まだ十分に回答できない項目もあるが、利用者からたくさんの質問を受けることで、AIが学習しながら回答の精度を上げていくという。 利用方法は筑波銀行ホームページ右側の「お問い合わせはガマ吉君に聞いてみよう!」というバナーをクリックし、質問内容をマイク機能を使って話し掛けるか、文字入力する。または質問項目を選択する方法でも問い合わせできる。 例えば「インターネットバンキングを申し込みたい」と質問した場合、①インターネットでの申し込み②郵送での申し込み③店頭での申し込みの3つの方法が示され、選択するなどして回答を受ける。利用者個人の名前や住所、電話番号など個人情報の入力は必要なく、だれでも利用できる。
桜川芸者学校出演者らが撮影会 つくば山水亭しあわせ橋で
2018年12月10日
【鈴木宏子】つくば、土浦地域の歴史や文化を掘り起こし、まちおこしをする演劇公演「桜川芸者学校」の出演者らが10日、つくば市小野崎の料亭「つくば山水亭」の日本庭園に完成した朱色の太鼓橋で、撮影会を開いた。 同芸者学校は、つくば市の脚本家、冠木新市さん(67)が主宰する芸者を主人公にした劇団で、土浦、つくば両市で2016年から5回の公演を開催してきた。 両市を流れる桜川沿いに眠る文化を掘り起こして、来年、第6作を開催するのを前に、ポスターやちらし作成のため撮影会を開催した。 全日本写真連盟うしく支部(伊藤治雄支部長)のメンバー11人が、毎月1回、県内外に出向いて実施している撮影会の一環として腕を競った。 枯山水と並ぶスポットに 朱色の太鼓橋は、同料亭のほかホテルやレジャー施設などを経営するサンスイグループ(同市小野崎、東郷治久代表)が、来年、創業100周年を迎えるのを記念して11月に新設した。皆さんが幸せになりますようにという願いを込めて「しあわせ橋」と名付けられている。朱色の欄干のアーチ橋で長さ5㍍、幅1.5㍍。 山水亭によると、設置直後から撮影スポットとして人気となり、結婚式や七五三などで記念写真を撮るのに利用されているという。2年ほど前から急増している外国人客には特に人気があり、枯山水の庭園と並ぶ2大撮影スポットになっているという。 「つくば市内で一番の日本庭園で撮りたい」と、冠木さんがポスターの撮影場所に選んだ。 撮影会では、演劇に出演している国際美学院の恩田鳳昇学院長、元筑波大講師の安達修子さん、元つくば市職員の田中まき子さんと、民謡歌手の比気由美子さんが芸者役などで登場。しあわせ橋を背景に、音楽に合わせて日本舞踊を踊ったりポーズをとったりする姿を、写真連盟のメンバーがカメラに収めていた。 冠木さんは「桜川が流れる土浦、つくば、桜川市には能の演目となっている『謡曲桜川』や、インドから伝来したといわれる蚕影(こかげ)神社の金色姫伝説など、世界にアピールできる文化が残っている。来年は桜川文化とアジアを結ぶ架け橋となる公演をつくりたいと思っているので、しあわせ橋での撮影会が、桜川文化圏とアジアをつなぐしあわせの架け橋になれば」と話している。
県議選開票 つくばは現職4氏と塚本氏 土浦は現職3氏確定
2018年12月9日
任期満了に伴う県議選の投開票が9日行われた。人口増に伴って定数が1増えたつくば市区(定数5)は現職4氏と塚本氏の当選が確定した。土浦市区(3)は現職3氏の当選が決まった。つくば市区の投票率は41.80%、土浦市区は34.93%だった。開票結果は以下の通り。 ◆つくば市区 確定 午後10時10分 星田弘司 1万5412票 当選 田村けい子 1万1620票 当選 鈴木 将 1万0217票 当選 山中 たい子 8160票 当選 塚本 一也 7730票 当選 野口修 7659票 飯岡 英之 6803票 後藤吾郎 6221票 八代克彦 435票 (当日有権者数 18万2151人) ◆土浦市区 確定 午後9時5分 八島功男 1万1306票 当選 伊沢勝徳 1万1039票 当選 安藤真理子 1万0658票 当選 柏村忠志 7373票 (当日有権者数 11万7487人)
エコノミクス甲子園茨城大会 並木中等「三倍満」が優勝
2018年12月9日
【崎山勝功】高校生がクイズを通して経済の知識を学ぶ、第13回全国高校生金融経済クイズ選手権「エコノミクス甲子園」茨城大会(筑波銀行主催)が9日、つくば市竹園の筑波銀行本部ビルで開かれ、激戦の末に県立並木中等教育学校(つくば市)「三倍満」チームが優勝し、東京で開かれる全国大会(2019年2月16・17日開催)への出場権を手にした。 同大会には県内10校から40組がエントリーして39組が参加。高校生たちは、予選として筆記試験(40分)と早押しクイズ(3問正解で勝ち抜け)に臨み、上位6チームが決勝戦に進出した。 決勝進出チームは、並木中等はじめ、土浦一、竹園、江戸川学園取手とすべて県南勢。「県南の進学校」のプライドを賭けた決勝戦となった。予選で獲得した合計得点を「○○万円」と金銭に見立て、計10問の問題に挑戦した。相手チームと「所持金」(得点)をやり取りしながら自分の得点を増やしていく方式で競った。 相手チームから得点をもらう方法として「弱肉強食」(不正解の全てのチームから13万円ずつもらう)と「格差是正」(問題開始時の1位チームから10万円もらう)の2種類のルールがあり、解答を出す際にどちらの方法で得点をもらうかを表示しなければならない。高校生たちは、経済分野の問題を解くと同時に「弱肉強食」と「格差是正」のどちらの方法で得点を受け取るかの意思表示を迫られ、問題を解くたびに各チームの得点が大きく変動し、観戦する高校生や保護者らは固唾を飲んで見守った。 並木中等チームの優勝が決まると、ステージ下で控えていた運営スタッフらがクラッカーを鳴らして祝福した。同チームの小松恵大さん(17)=高校2年=は「すごくホッとしている。観戦してくれた学校の先生、両親、先輩たちに感謝している」。阿部祥太郎さん(17)=同=は「優勝目指して勉強を重ね、優勝という形で実った。顧問の先生を始めとした人たちにお世話になったのでとても感謝している」とそれぞれ感謝の意を示した。 一方、予選で首位に立ち決勝戦に臨んだ、県立竹園高校(つくば市)の「OTTY(笑)」(オッティ―・わらい)は、決勝戦では5位だった。メンバー2人は「結構問題が難しかった。負けちゃって悔しい」「勉強不足だった。来年が(大学)受験で今年が最後。なおさら悔しい」と述べた。 ◆上位入賞者たちのコメントは次の通り ▽2位・江戸川学園取手高校(取手市)「パンプ&ダンプ」中井健介さん(16)=2年=「まず大塚くんと2人で勉強した。去年の(大会の)リベンジで準優勝の結果が残せた」、大塚悠祐さん(17)=同=「中井くんが物知りで力になった」 ▽3位・県立土浦一高(土浦市)「全日本運任せ連盟」小池優希さん(16)=2年=「全国大会を目指していたので悔しい。単純な知識だけでなく思考力を問われた。歯ごたえのある問題だった。来年は受験なので彼(北島さん)には頑張ってほしい」、北島慶士さん(16)=1年=「来年は(優勝を)取り返す」
土浦消防4連覇ならず 県民駅伝
2018年12月8日
【崎山勝功】第35回県民駅伝競走大会(県体育協会主催)が8日、ひたちなか市の笠松運動公園で開かれ、職域対抗の部(51組参加)で4連覇が期待されていた土浦消防Aチーム(土浦市)は、初出場の航空自衛隊百里(小美玉市)に優勝をさらわれ3位となった。2位は日立水戸A。 レースは、同公園の周回コース1周約3㌔を走者5人(計15㌔)がタスキをつなぎ、合計タイムを競った。 土浦消防は1区の中川慎太郎(25)が首位に出たが、2区で百里に首位を奪われた。2区の中泉英行(31)は3位と苦戦、タスキを受け取った3区の福本純(30)は区間トップの走りで2位に巻き返した。4区の田崎平生(22)が追い上げるも百里を抜き返すには至らず、5区の中嶋和也(26)は最後の力走を見せたが形勢を逆転できなかった。総合タイムは51分33秒。 1区で首位に立った中川は「タイムを気にせずとにかく1位に入ることを考えていた」とレースを振り返った。同チームの木村真也監督(46)は「それぞれの走りはできたかと思うが相手がより速かった」と悔しさをにじませた。土浦消防は4連覇を目指し9月ごろから練習を重ねてきたが、初出場の百里に阻まれる想定外の結末となった。木村監督は「1年掛けて練習して来年こそは優勝を目指して頑張る」と前向きの姿勢を見せた。 4連覇を阻んだ百里は、大会2カ月前にエントリーしたばかり。主将で5区走者の井坂安博3等空曹(34)は「(航空自衛隊内部の)全国大会に行けなかった悔しさを糧に県民駅伝に出場した」と話し「3連覇されている土浦消防を目標に頑張った。そのチームに勝ててうれしい」と述べた。同チームの飯村裕之監督(53)は「普段から訓練で走っているので1区で先頭の方に入れれば、2区からは断トツで行けた。結果としてその通りになった」と振り返った。 土浦日大・中村実優が区間賞 同駅伝は職域対抗の部のほか、市町村対抗の部(7区間21㌔)、クラブ対抗(5区間15㌔)の部の3部門で行われた。市町村対抗の部(23組出場)では、土浦市チーム4区走者の中村実優(15)=土浦日大中等3年=が10分31秒のタイムで力走し区間賞に輝いた。土浦市チームは8位に入賞した。中村は「今年で(出場は)3回目だけど初めて区間賞を取れた。チームの皆一人ひとりが楽しく全力で走れたので、8位という結果になったと思う」とコメントした。
「童心に返って空見上げて」 16日、紙飛行機EXPO杯 つくばの同好会主催
2018年12月7日
【田中めぐみ】つくば模型飛行機同好会(秋元靖史代表)が主催する「第20回つくば紙飛行機フェスティバルEXPO杯」が16日、小美玉市のタスパジャパンミートパーク(玉里運動公園)で開催される。自作や市販の紙飛行機を飛ばして滞空時間を競う大会で、初心者も当日参加可能。参加費は1家族300円。昨年は延べ43人が競技に参加した。 同好会は、つくば市在住の愛好家がグループを作ったのがきっかけで1992年に発足した。さまざまな種類の紙飛行機や模型飛行機を作成し飛ばしたり、技術を教え合ったりしてメンバーの交流を深めている。つくばのほか土浦、牛久など主に県南地区の会員がおよそ80人在籍している。 主な活動場所は、新治トレーニングセンター(土浦市)や牛久運動公園体育館などの屋内体育館、また上高津貝塚ふるさと歴史の広場(土浦市)で月4回ほど「飛ばし会」を行っている。つくば市内や市近郊で紙飛行機教室も行っており、小学校やコミュニティセンターなどに出張して製作方法を教えている。今年6月と8月には第24回となる全日本紙飛行機選手権・土浦つくば予選会を主催した。 秋元代表は魅力について「日常生活の中で目線を水平より上に上げることはあまりない。模型飛行機を飛ばすと目線が上に向く。空を見るという行為によって日常生活では味わえない感覚を味わうことができる」と話す。また「模型飛行機はスポーツでもあるが、年齢を重ねてからでも若いころの記録を更新できる。材料費が安くて、ほとんどお金がかからないのも魅力」と話す。 日本では戦中から戦後にかけて模型飛行機教育が国策として行われ、盛んに製作された背景があるという。戦後にいったん廃れ、その後再び娯楽として復活したが、1970年代以降はテレビゲームの登場など娯楽の多様化により、次第に模型飛行機を作る人が少なくなっていった。メンバーの中には戦中、戦後を生きてきた70代、80代もおり、童心に返って模型飛行機を楽しんでいるという。 ◆同EXPO杯は16日(日)午前10時受け付け、競技は午前11時~午後1時。雨天・強風時は中止。機体を用意できない人を対象に先着10人でその場で模型飛行機を作成できるキットを用意する。事前申し込みなしで当日参加できるが、同会ホームページからの事前の登録を呼び掛けている。問い合わせ先は同会代表の秋元さん(メールGBF00735@nifty.com、携帯電話090-8109-1289、TEL&FAX 029-836-2514)
女性が輝く「3つ星」企業に認定 一誠商事
2018年12月6日
【橋立多美】不動産会社、一誠商事(つくば市竹園)が、2018年度女性が輝く優良企業認定制度で、最も評価の高い「3つ星」に認定され、11月22日、特に優良な企業として県から表彰された。 同制度は、働く女性を応援する県内企業の取り組みを支援し、女性の活躍を推進しようと県が16年度に創設した。「女性活躍推進」「ワーク・ライフ・バランス推進」「子育て支援」の3分野でバランスよく取り組んでいる企業を優良企業として認定する。県が定めた評価や加点項目の合計が各分野で8点以上が「3つ星」、7点以上が「2つ星」、5点以上が「1つ星」に認定される。今年度の「3つ星」は一誠商事1社のみ。 同社は社員264人中、女性社員は129人。このうち女性役職者は41人に上り、女性社員の3割が職場のリーダーとして働いている。産休・育児休業制度が整い、現在、育児休業中の社員は男性1人を含む8人。これまで延べ25人が制度を活用して育児休業を取得しているという。 五十嵐徹社長は「05年に開業したつくばエクスプレス(TX)を機に県内11店舗に広げ、社員の増員が必須になった。人手不足が懸念され既婚の女性社員が子育てしながら働き、キャリアアップできる企業へとかじを切った結果」と話す。 同社は、国が定めた出産後1年間の育児休業期間をもう1年延長する独自の制度を設け、さらに復帰後子どもが小学3年までは育児時短勤務が可能という。時短勤務は五十嵐社長が自らの子育てを通じて、就学後学童保育に入所できるとは限らないこと、小3までは病気になりがちなことからの取り組みだという。 同社に勤務して14年、第2子を出産して職場復帰したばかりの吉澤静さん(36)は「新人だった頃は寿退社する人がいたが、今は育児休業を取るのが当たり前になり、復帰後は元の部署に戻り同僚たちの助けもある。何より男女対等の職場で、家事と育児が両立できる」という。 社訓に「会社の成長発展によって、社員と家族の将来の生活向上と安定を目指す」を掲げる同社。五十嵐社長は「これまで以上に『女性の活躍推進』と『仕事と家庭の両立支援』に努めていく。今回の認定によって、女子学生が安心して就職できる企業と把握してもらえると幸い」と話した。
つくばの民生委員4人 子どもの学習支援塾開校
2018年12月5日
【鈴木宏子】子どもの貧困が社会問題になる中、つくば市谷田部地区の民生委員4人が、子どもの学習を支援する無料塾を立ち上げた。7日から万博記念公園駅近くで、子どもの学習支援活動「フレンズ」がスタートする。 同市高山中学校地区の民生委員、稲葉淑江さん(57)、中村和子さん(67)、宇都宮町子さん(67)、飯島きよみさん(52)の4人。昨年10月からこれまで計30回、勉強会や視察などを重ね準備してきた。 高山中、島名小、真瀬小に通う母子家庭など家計が厳しい児童・生徒を対象に、週1回夕方、居場所を提供し、ボランティアで勉強をみる。子どもたちは宿題をしたり、それぞれのペースで勉強をするなどして過ごすという。無料でおにぎりなどの軽食も提供する。 地域の声きっかけ 民生委員として活動してきた稲葉さんが、地域住民から「子どもたちや地域の人が気軽に集える場所がない」などの声を聞いたことがきっかけ。仲間の民生委員に話すと「『集える場所がない』とか『居場所がない』という話はよく聞く」という答えが返ってきた。子どもたちの居場所をつくりたいと、昨年10月、民生委員4人で勉強会を始めた。 市内のほか、千葉県我孫子市、栃木県宇都宮市などを訪れ、子どもの学習支援や子ども食堂を運営している団体を視察し、運営方法などを学んだ。 今年5月から、子どもたちに勉強を教える学習支援ボランティアを募集したところ、現役の高校教員、元中学校教員、社会福祉士、筑波大生の4人がサポーターとして支援に加わってくれることになった。 会場は、万博記念公園駅そばの事業所が、午後5時以降ならばと、部屋を貸してくれることになった。市内の企業に寄付を募り、3社の支援を受けて運営費に充てる。 地元の小中学校にも協力を呼び掛け、学校を通して、支援が必要な子どもたちに参加を呼び掛けた。小学4年~中学3年生13人が通う予定だ。 子どもたちは家族に送迎してもらって通う予定だが、家族が送迎できず通いたくても通えないことが各地で課題になっていることから、送迎が受けられない子はスタッフがボランティアで送り迎えする。 稲葉さんは「和やかで子どもたちがほっとできる場所をつくりたい。子どもたちに勉強の習慣がついて自信がつけばいい。異なる世代と交流するので刺激になれば」と語り、「私たちが子どもの頃は、近所のおじさん、おばさんから『今日はどうしたの?』とか『お菓子あるから寄って』などと声を掛けてもらい、見守られて育てられた。学習支援活動をきっかけに、地域全体が子どもたちを見守る土壌をつくっていけたら」と話す。将来、子ども食堂も運営したいという夢があるという。 市、中学校区単位で実施へ 一方、市こども未来室によると、生活困窮者自立支援法に基づいて市が委託している子どもの学習支援は市内に3カ所ある。ほかにNPOなどが自前で取り組んでいる活動がある。市は今後、市全域で、中学校区単位の学習支援事業を広げる計画があるという。 ◆子どもの学習支援活動「フレンズ」は毎週金曜日午後5時30分から8時30分まで3時間開校する。主催は稲葉さんが代表を務めるNPOプラザ・ねこねっと。学習支援サポーターを募集している。問い合わせは電話090ー6492ー7557(稲葉さん)、メールnpo.neco@nifty.com
画面操作で119番通報 聴覚・発話障害者に対応 つくば市消防
2018年12月4日
【谷島英里子】つくば市消防本部は、聴覚や発話に障害がある人を対象に、会話なしで携帯電話やスマートフォンの画面だけの操作で119番通報できる「緊急通報システムNET119」の運用を1日から始めた。GPS(衛星利用測位システム)機能を活用して通報者の居場所を特定でき、自宅や外出先からでも通報できる。 アプリの画面上から「救急」「火災」「その他」を選択し、「自宅」「現在地」のどちらかを押す。その後チャット機能が表示され、けがや周囲の状況などを文字でやりとりすることができる。 同市消防指令課によると、これまで聴覚や言語発声に障害がある人は、ファクスで119番通報で対応していたという。利用者は3日までに35人が事前登録しているという。同課の沼尻賢一さんは「自宅や外出先から、素早く通報できるようになったので、利用を広めていきたい」と話している。 対象は市内に在住または在勤・在学者で、聴覚や発話に障害がある人のほか、会話による通報に不安がある人。利用するには事前に住所、氏名、生年月日、メールアドレスなどの申請登録が必要。任意情報として緊急連絡先やよく行く場所(勤務先や学校)、持病、アレルギーなども登録できる。 問い合わせは市消防本部消防指令課(電話029・851・0119)、(ファクス029・851・0138)まで。
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