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2017
10月
「みんなの夢」後押し25年、100件超す カスミの地域支援事業
2017年10月13日
「つくば音万博~音もだちになろう~」「英語を楽しむ1日~English Festival in Tsukuba~」。こんな2つの手作りイベントが、2017年のカスミグループの地域支援事業「『わたしの企画』応援します!」で採用された。カスミファンの夢の実現を後押ししたいという思いで1993年にスタートし、続けること25年。今回の2つを加え、これまでの採用企画は計101件となった。 10月8日、「つくば音万博」(企画者・河原井みつるさん、東京・杉並区)のイベントが披露された。会場は、つくば市西大橋にあるカスミつくばセンター。「いまできることで楽しめる音楽をつくりたい」と、誰でも参加できる4つのパビリオンが用意され、約50人が午後1時から同5時過ぎまで楽しく交流した。 パビリオンの内容は、①レコーディング体験(未来の自分を応援する『ことば』を本格的機材で録音)②歌声ビュッフェ(昭和歌謡曲を中心に600曲からリクエスト、生演奏に合わせてみんなで歌う)③音の出る紙芝居(火や水の音、動物の鳴き声などいろんな効果音と語りを楽しむ)④ライブ&むちゃぶりセッション(プロと一緒にバンド体験)。開催時間をずらしながら、みんながお気に入りのパビリオンで過ごせるようにした。 「わたしの企画」を担当するカスミ環境社会貢献部の高野真由美マネジャーは当日を振り返る。 「音楽は聴くだけじゃなくて、参加することが大事なんだなと感じました。聴きながら、笑う。代表の河原井さんはトークも巧みで、お笑いもできるんじゃないかって思うぐらいでした。歌声ビュッフェでは、みなさんがそれぞれ思い入れのある曲を選んで歌っていて、盛り上がったり、しっとりしたり、踊りだしたり。とてもいい時間でした」 カスミつくばセンターは92年11月11日に完成したグループの本社ビルの建物。「市民活動の交流や文化発信の場に使ってほしい」という社員の願いが込められ、それが結実したのが翌年に始めた「わたしの企画」だった。会場提供だけでなく、採用企画にはイベント開催に必要な費用の全額か一部も提供、そして社員のサポートもある。営利目的でなければテーマは自由、年齢、職業、住所にも制限はないというおおらかさが特徴だ。 もうひとつ選ばれた企画「英語を楽しむ1日」(企画者・筑西イングリッシュアイランド代表、篠崎賢さん)のイベントは11月12日に披露される。会場はやはりカスミつくばセンターで、午前10時~午後4時半。参加は無料、申し込みも必要ない。スピーチ、ライブ、ダンス、読み聞かせ、展示など誰でも楽しめる「英語のお祭り」で、英語をベースにした企画は25年間で初めてだそうだ。 カスミつくばセンターはアメリカの建築家マイケル・グレイブス氏(1934~2015)の設計。ギャラリー、エントランスホール、研修室などがあり、採用企画に合わせて会場が選ばれる。(米内隆) 問い合わせはカスミ環境社会貢献部(029-850-1824)まで。
A4の写真にピタリ俳句添え 神立で15日まで「写・句展示会」
2017年10月11日
写真と俳句を組み合わせた「写・句展示会」が、15日まで土浦市神立町の神立地区コミュニティセンター1階で開かれている。一般募集した作品11点が展示され、訪れた人を楽しませている。入場無料。 A4サイズの写真に手書きの俳句が添えられ、四季折々の風景を中心に魚や犬などさまざまな力作がそろった。今年も応募した同市の農業、小宮威彌(たけや)さん(74)は裏山に見えた雲と稲刈り後の風景に「裏山に 雲二つ三つ 秋収め」と句をつけた。 主催は神立商工振興会の神立地区楽しい街づくり推進協議会で、展示会は毎年恒例。開館は午前8時~午後6時。 (谷島英里子)
この迫力、ライブペインティング 現代美術家ロブレスさん発信
2017年10月11日
つくば市吾妻の県つくば美術館で9日、フィリピン出身の現代美術家、エリザベス・ロブレスさん(62)のライブペインティングがあった。3日からこの日まで開催されたロブレスさん主宰のアートスクール展覧会e展5のクロージングイベントで、音楽、ダンスとコラボしての迫力あるあふれるパフォーマンスに、会場は熱気に包まれた。 会場に設けた高さ2㍍ほどの白い板でつくった正方形のオブジェを中心に、ロブレスさんは2人のダンサーと、マイケル・ジャクソンの「スリラー」をアレンジした曲にあわせてパフォーマンスを繰り広げた。黒いアクリル絵の具を白い板にバシッと叩きつけたり、リズミカルに指で優しく塗ったり、ダンサーにもつけたりしながら次第に熱を帯びていく表現に、観客らは息をのんで見入っていた。 鑑賞した五十嵐立青市長は「このようなパフォーマンスは我々の日々の暮らしで固まった心の襞(ひだ)をふるい落とし、前に進む力を与えてくれる」とたたえ、「人間性の回復につながる」と、アート活動の意義を強調した。 ロブレスさんは「つくばセンター地区は昔に比べて活気がなくなってきたように見えるが、アートの発信でそれを変え、この地区を元気にしていきたい」と熱を込めた。 ロブレスさんは1991年に筑波大学に留学。フィリピン大学で教べんを執るなどした後、2010年から、つくば市二の宮でアートスクールを開いている。今展には5歳から70代まで年齢、国籍もさまざまな25人が、クレヨン画や鉛筆画など100点以上を出展した。(大志万容子)
茨城空港までTX延伸を 市議ら期成同盟
2017年10月11日
現在、つくば駅(つくば市)が終点になっているTX(つくばエクスプレス)を茨城空港(小美玉市)まで延伸しようと、つくば市、土浦市、石岡市、かすみがうら市、行方市、小美玉市の市議会議員が動き始めた。5日、これら6市の市議会正副議長が小美玉市役所に集まり、機運醸成のために「TX茨城空港延伸議会期成同盟会」を結成、来年度から本格活動することを決めた。 検討会議に出席した海老原一郎・土浦市議会議長によると、6市のほか、鉾田市の正副議長も参加を希望していることから、もう一度検討会議を開き、7市体制を確認する。この期成同盟とは別に、県南議長会(つくば、土浦など10市)も近く、TX北部(つくば駅以北)延伸を県や国に要望するという。 TX北部延伸については、県南の経済人からも実現を求める声が強まっていた。昨年12月には、地域の経営者らが「茨城県南まちづくり構想会議」(会長=塚田陽威・塚田陶管社長)を結成、つくば市内のホテルでTX延伸に関するセミナーを開いた。 こういった声は、9月の県知事選にも反映され、橋本昌氏(前知事)、大井川和彦氏(新知事)の両候補ともTX延伸を公約に掲げ、選挙活動を繰り広げた。また、今月22日の石岡市長選に出馬表明している今泉文彦市長も、公約にTX茨城空港延伸を入れている。 経営者の動きに触発された、県知事、石岡市長の政治的なメッセージに加え、7市議会正副議長の活動が加わったことで、関係エリアの他市長も政治判断を求められる。今のところ、北部延伸の具体的ルートは曖昧だが、JR常磐線のどことクロスさせるか、総投資額、負担方法などの議論も活発になるとみられる。
ごみ放置今年も 花火の翌朝、小中学生・住民らが片付け
2017年10月10日
土浦全国花火競技大会では毎年、大会パンフレットや公式サイトで、ごみの持ち帰りや、指定のごみ箱へごみを出すことを呼び掛けている。にもかかわらず毎年、ごみの放置が繰り返されている。翌朝、早朝にごみを片付けているのは、小中学生や地域住民などのボランティアだ。 第86回花火大会から一夜明けた8日午前6時30分、観覧場所となった土浦市佐野子の桜川河川敷周辺には、放置されたビニールシートなどが散乱していた。この時間からすでに地域住民らが、ごみ袋を片手に道路に散乱した空き缶を拾う姿が見られた。 午前7時、市立土浦一中全校生徒と市立土浦小4~6年の児童有志ら計約600人が無料観覧場所の清掃に加わった。生徒たちは、ぬかるんだ河川敷に放置してあるビニールシートやゴザなどを回収。中には金属製の杭で固定したまま放置されているビニールシートもあり、生徒らは苦心しながら杭を引き抜き、シートを畳んでいた。 生徒を引率する土浦一中の教諭は「中学生のボランティア清掃活動をPRしてもらっているので、ごみは減ってきている」と、中学生らによる活動の効果が徐々に出始めていると話した。 一方、清掃活動をしていた近所の男性は、花火大会のごみ置き場に、別のごみをついでに出す人がいると話した。男性の言葉を裏付けるように、同市生田町の臨時ごみ置き場には、電気掃除機や木製の雑誌ラックなど、花火と関係ないごみも混じっていた。(崎山勝功)
800人がいも掘り体験 茎崎住民の人気行事、今年も
2017年10月9日
青少年の健全な育成を目的に活動している「青少年を育てるつくば市民の会・茎崎支部」(深利正子支部長)が10日、親子ふれあい事業「さつまいも掘り」を行い、秋晴れの下約800人が参加して大きく育ったサツマイモの収穫を楽しんだ。 同会は1967年に設立した青少年育成茨城県民会議の会員団体。地元の柳田農場の協力で続いているサツマイモ掘りは地区住民の人気行事として定着している。定員700人だったが数日で800人を超える参加申し込みがあり、収穫は1人4株、家族5人までとして住民の期待に応えた。 地面を覆うツルを切り取った1.5haの畑で、父母や祖父母と一緒になって子どもたちがサツマイモ掘りに挑戦した。大きく育ったサツマイモは簡単に抜けず、「ぜんぜん抜けなーい」と苦戦しながら掘り進み、やっと抜けると「やったー、大きくて太い」と歓声が上がった。 民生委員や区長たちで構成された執行委員らが準備や運営を担う。住民が引き揚げた後は、取り置いたサツマイモを茎崎地区の小中高校、茎崎交番や市南消防署茎崎分署に届けるのが恒例だという。深利支部長は「地域全体で子どもたちの育成を見守っていきたい」と話す。
お店巡って食事券ゲット 神立でスタンプラリー
2017年10月8日
土浦市の神立商工振興会(香取秀総会長)は、神立地区の飲食店や物販店を巡ると抽選で食事券が当たる「スタンプラリーポンして神立」を開催している。期間は11月12日まで。 同会に加盟している居酒屋や洋菓子店、美容室、精肉店など42店舗が協力して開催。好みの店を利用しスタンプを3店分集めると2000円分の食事券が45人に当たる抽選への参加資格を得られる。スタンプの台紙は参加店で配布している。 抽選会は11月26日に同会が主催するイベント「フェスティバル神立2017」で行われ、当選者には郵送で発送される。(谷島英里子) 問い合わせは同会(電話070・4369・5828)。
土浦の骨董に熱いうんちく 76歳の矢口義家さん人気
2017年10月8日
土浦の骨董(こっとう)品に熱いうんちくを傾ける同市下高津、矢口義家さん(76)が、地元で人気を集めている。今年4月、同市中央、中城不動院・琴平神社参道でスタートした蚤(のみ)の市「つちうら亀の市」(同実行委員会主催)がきっかけ。矢口さんは亀の市の協賛企画として8月から連続開催されている「古美術の見方・楽しみ方教室」(土浦界隈=かいわい=まちづくり研究会主催)の講師を務めている。 矢口さんは古美術商(古物商)の免許を持つ。博物館・美術館の鑑賞歴35年、骨董品収集歴10年、焼き物研究歴8年と、古美術品と長くかかわってきた。 出発点は、博物館好きの当時中学生だった娘と一緒に各地の博物館を見て回り、数々の展示品に魅せられたこと。「以来35年、古美術品に魅せられ、のめり込んできた」という。 市観光ボランティアガイドとしても活躍している。「新人のボランティアを指導するためにも、古美術教室で話すことで話術が身に付き、役に立つのではないかと思った」と講師を引き受けた理由を話す。 第1回の古美術教室は8月26日「焼き物編」と題して、同市中央、中城通りの琴平神社境内にある井戸端庵で開催された。当日は厳しい暑さだったが、申込者が予想を上回り30人を超えたため、冷房設備のある1階から冷房のない2階に会場を移した。参加者は暑さをものともせず矢継ぎ早に質問し、矢口さんは分かりやすく丁寧に答え、解説。参加者の熱気が酷暑を凌駕(りょうが)した。 第2回は9月30日、「茶道具編」と題して開催され、23人が参加した。自慢の茶器を持参する参加者もいた。矢口さんも自ら収集した茶道具の中から数点を持参し披露、順番に回され、参加者はじかに手に取り手触りを楽しんだ。 土浦は江戸時代から城下町、宿場町として栄え、明治、大正、昭和の時代は商都として繁栄し古い家並みが残る。高齢化や人口減少に直面する近年は、後継者がいないなどから取り壊される旧家が中心市街地でも目立つ。 矢口さんは「道端に貴重な物があっても気付かない人は行ってしまう」と語り、古美術に興味のない若い世代が、先祖代々の土浦の家宝をフリーマーケットなどに出し、散逸してしまうことを憂えている。「古美術に興味のある人に、ぜひ自分の後を継いでほしい」と矢口さんは語る。(鈴木萬里子) ◆第3回古美術の見方・楽しみ方教室は10月21日(土)、「土浦の文化財」と題して井戸端庵で開催する。前半は近隣の寺を訪れ仏具を見学、後半は井戸端庵に戻りその解説をする。資料代500円。問い合わせは「土浦界隈まちづくり研究会」伊藤春樹さん(電話090・4059・4860) ◆第2回つちうら亀の市は11月4日(土)、同市中央、中条不動院・琴平神社参道と境内で開催。古美術、古書、古道具などのお宝も並ぶ。
土浦の夜空を彩る花火競演 土浦花火大会
2017年10月7日
日本三大花火の一つ、第86回土浦全国花火競技大会は7日午後6時から、土浦市、学園大橋付近の桜川湖畔で開催された。 会場では、約2万発の花火が打ち上げられ、観客らは花火を堪能した。このうち約6分間にわたって約2100発を打ち上げるワイドスターマイン「土浦花火づくし」の打ち上げでは、多数の花火が夜空を覆い尽くし、観客席からは拍手が沸き起こった。(写真=坂本栄、崎山勝功)
「作陶で脳が元気に」 味わいある作品500点 「つくばね焼陶芸教室」グループ展
2017年10月7日
筑波山中腹の窯元で作陶する「つくばね焼陶芸教室」のグループ展が、つくば市吾妻のつくば市民ギャラリーで開かれている。手の温もりが伝わるような作品約500点が一堂に並ぶ。出展メンバーの一人で、フランス出身の筑波大学助教ジャクタ・ブルノさん(50)は、作陶の喜びを「脳が元気になる」と話す。 同教室は、筑波山中腹の約8千坪の敷地内に登り窯を設け、きれいに焼き色が出るという筑波山の土を陶土につくる「つくばね焼」窯元の梅田八主守さん(85)が指導する作陶グループ。展覧会は、生徒の発表の場として年1回開いているもので、9回目。「使われてこそ器」が梅田さんのモットーで、今展でもコーヒーカップや皿、花器など、身の回りに置いて使いたくなるような、温かみのある作品が並ぶ。「ものづくりは面白い。生徒には自由に作陶を楽しんでもらっている」と梅田さん。 日本の陶芸に魅せられ、1年半前から教室に通うジャクタさんは「日本の陶器は、工場で作るように均一な西洋のものに比べて、形がいびつで完璧ではない。だからこそ人がつくっている味わいがある」と話す。月2~3回の作陶は、デスクワークで疲れた頭を休めてリラックスできる時間といい、「陶芸で手の筋肉を使うと脳が元気になる」と喜びを語っていた。 同展は9日まで。入場無料。(大志万容子) 使い易そうな、温かみのある作品が並ぶ「つくばね焼陶芸教室」グループ展=つくば市吾妻のつくば市民ギャラリー
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