木曜日, 5月 13, 2021
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「みんなの夢」後押し25年、100件超す カスミの地域支援事業

「つくば音万博~音もだちになろう~」「英語を楽しむ1日~English Festival in Tsukuba~」。こんな2つの手作りイベントが、2017年のカスミグループの地域支援事業「『わたしの企画』応援します!」で採用された。カスミファンの夢の実現を後押ししたいという思いで1993年にスタートし、続けること25年。今回の2つを加え、これまでの採用企画は計101件となった。

10月8日、「つくば音万博」(企画者・河原井みつるさん、東京・杉並区)のイベントが披露された。会場は、つくば市西大橋にあるカスミつくばセンター。「いまできることで楽しめる音楽をつくりたい」と、誰でも参加できる4つのパビリオンが用意され、約50人が午後1時から同5時過ぎまで楽しく交流した。

パビリオンの内容は、①レコーディング体験(未来の自分を応援する『ことば』を本格的機材で録音)②歌声ビュッフェ(昭和歌謡曲を中心に600曲からリクエスト、生演奏に合わせてみんなで歌う)③音の出る紙芝居(火や水の音、動物の鳴き声などいろんな効果音と語りを楽しむ)④ライブ&むちゃぶりセッション(プロと一緒にバンド体験)。開催時間をずらしながら、みんながお気に入りのパビリオンで過ごせるようにした。

「わたしの企画」を担当するカスミ環境社会貢献部の高野真由美マネジャーは当日を振り返る。

「音楽は聴くだけじゃなくて、参加することが大事なんだなと感じました。聴きながら、笑う。代表の河原井さんはトークも巧みで、お笑いもできるんじゃないかって思うぐらいでした。歌声ビュッフェでは、みなさんがそれぞれ思い入れのある曲を選んで歌っていて、盛り上がったり、しっとりしたり、踊りだしたり。とてもいい時間でした」

カスミつくばセンターは92年11月11日に完成したグループの本社ビルの建物。「市民活動の交流や文化発信の場に使ってほしい」という社員の願いが込められ、それが結実したのが翌年に始めた「わたしの企画」だった。会場提供だけでなく、採用企画にはイベント開催に必要な費用の全額か一部も提供、そして社員のサポートもある。営利目的でなければテーマは自由、年齢、職業、住所にも制限はないというおおらかさが特徴だ。

もうひとつ選ばれた企画「英語を楽しむ1日」(企画者・筑西イングリッシュアイランド代表、篠崎賢さん)のイベントは11月12日に披露される。会場はやはりカスミつくばセンターで、午前10時~午後4時半。参加は無料、申し込みも必要ない。スピーチ、ライブ、ダンス、読み聞かせ、展示など誰でも楽しめる「英語のお祭り」で、英語をベースにした企画は25年間で初めてだそうだ。

カスミつくばセンターはアメリカの建築家マイケル・グレイブス氏(1934~2015)の設計。ギャラリー、エントランスホール、研修室などがあり、採用企画に合わせて会場が選ばれる。(米内隆)

問い合わせはカスミ環境社会貢献部(029-850-1824)まで。

4枚の写真はいずれも、10月8日に披露されたイベント「つくば音万博~音もだちになろう~」のひとこま(カスミ提供)

 

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