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土浦に新イメージ 浮世絵調ポスター好評

【鈴木宏子】相撲と軟式野球の茨城国体リハーサル大会に向け、同国体土浦市実行委員会(事務局・同市教育委員会国体推進課)が制作した浮世絵調のポスターが好評だ。市職員の若田部哲さん(42)がボランティアで描いた。「古い歴史がある土浦は、浮世絵調のイメージがマッチしているのではないか」と若田部さんは新たな土浦のイメージを模索する。 ポスターは、8月19日に国体リハーサル大会として霞ケ浦文化体育会館(同市大岩田)で開催された第57回全国教職員相撲選手権大会と、11月2~6日、J:COMスタジアム土浦(同市川口)など県内6カ所で開催される第26回東日本軟式野球選手権大会=メモ=の2種類ある。 相撲選手権は、霞ケ浦や帆引き船、筑波山を背景に、力強い筋肉が強調された力士が両足を踏ん張って組み合う姿が浮世絵調に描かれている。軟式野球選手権は、青い稲妻と赤い炎を背景に、対戦チームのピッチャーとバッターが互いににらみ合う緊迫した瞬間が描かれている。 相撲選手権のポスターは例年、高校生などからデザインを公募していたが、今回は地域紙にイラストを描くなど実績がある若田部さんに制作を依頼し、ポスターのほかチラシやプログラムにも使用した。市民のほか共催の日本相撲連盟からも「味がある」「躍動感がある」などと好評で「ポスターをもらいたい」などの問い合わせもあったという。 同実行委は、続く11月2日開幕の軟式野球選手権のチラシデザインも若田部さんに依頼。A4判で1500枚を印刷し公民館など市公共施設に置いて大会をPRしている。 若田部さんは土浦駅前、アルカス土浦1階市民ギャラリーに勤務し、土浦の風物や自然をほのぼととしたイラストで描いてきた。浮世絵調はこれまでとはまったく異なる作風だ。今年3月、サイクリング拠点としてリニューアルオープンした土浦駅ビル「プレイ・アトレ土浦」のオープニングイメージポスターが浮世絵調だったことに触発されたのがきっかけという。「隣の新しいイメージのつくば市と比較して、歴史ある土浦市は浮世絵調が合っているのでは」と話す。 メモ 【茨城国体軟式野球競技リハーサル大会兼水戸市長旗第26回東日本軟式野球選手権大会】全国トップレベルの大会の一つで、東日本23都県代表の実業団28チームが出場し11月2~6日までの5日間、土浦、牛久、水戸市など6市で開催される。県内からは県代表の筑波銀行のほか常陽銀行、筑波病院など5チームが出場する。

日常にあるもの題材に 「続・平熱日記」の斉藤裕之さん 牛久で個展 11月11日まで

【鈴木萬里子】NEWSつくばのコラムに「続・平熱日記」を連載している牛久市在住の画家、斉藤裕之さんの個展「平熱日記Vol.8」が同市南のタカシサイトウギャラリーで開かれている。 斉藤さんは「日常にあるもの」を題材に、金網を切り漆喰(しっくい)を塗った土台にアクリル絵の具で描く独自の作風が持ち味。多くがはがき2枚前後の小作品だが、色彩の奥行きが深いせいか、大きな広がりを感じさせる。 今展は90年代、フランスに留学していたころの抽象画の作品3点を加えた40点が展示されている。留学当時の作品は偶然アトリエで見つかった。斉藤さんは「当時、夜な夜な描いていたのを思い出した。今の作品と基本的に変わらない。今も当時と同じように描いているなあ」と感慨深そうに話した。 小作品には、山口県の実家から送られてくる瀬戸内海の「いりこ」を描いた6作品が含まれる。「描く題材がない時は、だしに使う小魚いりこを描く。いりこは1つとして同じ形のものがない」。平熱日記展ではおなじみの画題で、作者の確かな目線と描き続ける情熱が伝わってくる。 個展初日に訪れた牛久市の男性(47)は「NEWSつくばの平熱日記を楽しみに読んでいます。斉藤さんの絵はリアル感があり、平面に描いているのに立体的に見える。きっといつか我が家に飾りたい」と話した。 ◆会期は11月11日(日)まで。開廊午前10時~午後6時(月曜休廊。問い合わせは同ギャラリー(電話029・872・8951、ホームページはhttp://www.saitoh-cofee.com) ◆斉藤さんのコラム「続・平熱日記」は毎月第2,4火曜日に掲載。常陽新聞発刊当時からコラムを担当されたが、昨年休刊してNEWSつくばとなり「続・平熱日記」とした。ひょうひょうとした人柄が描き出すエッセイは面白いとファンが多い。

グローバル化に挑んだ生き様知って 幕末から明治の所蔵記録公開 筑波大図書館で特別展

【田中めぐみ】今年は明治元年(1868年)から150年の年に当たる。これを記念して政府は明治150年に関連する取り組みを推進している。筑波大学中央図書館(つくば市天王台)では、幕末から明治の動乱を生きた人々を記録した貴重な所蔵資料を公開したいと、特別展「グローバルに挑む群像-幕末から明治へ-」を29日より開催している。 特別展は3部構成となっている。第1部で、神田湯島にあった江戸幕府直轄の学問所「昌平坂学問所」の儒者が条約交渉にどのように関わったかをうかがい知ることのできる資料を展示。第2部では長州藩士の記録など、幕末の動乱を生きた人々の様子を記した資料、第3部では明治を拓いた名著を展示し、計49点の所蔵資料を公開している。 同大は東京教育大学を前身としており、1872(明治5)年に昌平坂学問所跡地に設立された師範学校の流れをくんでいる。昌平坂学問所と縁の深い同大は、同学問所に関する文書を多数所蔵しているという。 今回の特別展を企画した同大人文社会系の山澤学准教授は「歴史は現代を見るためのかがみだ。大学所蔵の記録資料からは、激動の時代の中、堂々としたたかに生きた人々の様子が見えてくる。開国というグローバル化に挑戦した人々の様子を知ることは、同じようにグローバル化の波にさらされている現代の我々がどのように生きればよいか、生き方の参考になると感じている。」と話す。 同大附属図書館は毎年特別展を開催し所蔵の貴重資料などを一般公開している。昨年は「江戸の遊び心-歌川国貞の描く源氏物語の世界-」を開催し、約2800人が来館した。 ◆「グローバルに挑む群像」の会期は11月30日(金)まで。入場無料。開館時間は午前9時~午後5時。11月10日(土)午後1時30分からは、山澤准教授による特別講演会を開催する。西郷隆盛について記した資料などを取り上げ、時代によって人物評価がどのように変わったのか論じる予定だという。問い合わせは電話029・853・2376(同館古典資料担当)

未来のアニメーター必見! つくばのウィットスタジオに未知なる可能性

【高校生ライター・加藤涼芳】「進撃の巨人」と言えば、広い世代に愛されている漫画の1つである。奇妙ともいえるストーリー設定でありながら不思議な魅力を放つこの漫画をアニメ化したウィットスタジオ(本社・東京都武蔵野市)に迫る。 アニメを作ってみたい人に朗報  つくば市にウィット茨城スタジオがある。同市産業振興センター(同市吾妻)内に設けられ、人材の育成をコンセプトとし企画制作活動をしている。来年4月からの新卒者を含む新規採用の募集もスタートしており、地域に根ざした新たな形のアニメ制作の可能性に挑む。 茨城スタジオでは、まず短編アニメやご当地オリジナルグッズの作成など短期間でできるものから手掛け、さらに、地元の商業施設や学生との連携なども視野に入れていきたいとのことだ。 茨城スタジオを担当するのは同社制作担当の山田健太さんだ。つくば市は人材育成に適していると話す山田さんから、将来アニメ制作の仕事につきたいと思っている人にアドバイスをもらった。①考えているものを、具現化することを楽しむ②自分の意見を持ちつつも、他人の意見に耳を傾けコミュニケーションを大切にする③アニメーションの画面の作り方を理解する―の3つだという。  膨大な時間と尽力が必要  ウィットスタジオでは、企画→脚本→絵コンテ→作画→加工、納品までを他社のスタッフとの関わりを持ちつつ仕上げている。 企画・脚本・絵コンテでは、いろいろな設定の材料が必要になる。脚本作成に週1回のペースでシナリオライターとの打ち合わせをし、大量の絵コンテ作成には、アニメ監督をはじめ社内スタッフから社外発注も含め対応する。中でも作画には、膨大な時間と労力を要する。1枚の絵を複数の人がチェックし加筆しながら作業を進めていく。 キャラクターの色や背景の色彩の個々の設定、また、同じ対象物の色でも明るいところと暗いところでは色味を変えて塗るなどの細かな指定をする。設定の詳細が書かれた指示書の作成・作画の変更等を重ね最終画面の決定に至る。素材の合体の後、最後に光の処理を加える。こうして出来た原画60枚で映像8秒程度にしかならない。 手掛けたスタッフ1人ひとりの妥協のない熱い思いが原画1枚1枚に注ぎ込まれ、戦闘シーンの速い動きをも滑らかに描き出し、見る者すべてを魅了する作品ができ上がる。たくさんの人と協力し合い、分業しつつ数年単位の年月を1つの作品に費やし作成する。 取材の際、見せていただいた原画からは神聖さを感じるほどの迫力があった。機密資料ということで写真を掲載できないのが残念だ。 同社制作担当スタッフの山田さんは「パソコンを使って1秒間に例えば8~12枚の絵を何層分も重ねて描くなど、1枚ずつ手作業で行うのでやりがいがあります」と話してくれた。山田さんいち押しの作品は新感覚・青春ロードムービーと話題になった「ローリングガールズ」だそうだ。 学校対抗アニメコンテストなど地域活性化に期待 ウィット(WIT)スタジオのWITとは、和田丈嗣社長を初めスタッフの名前の頭文字(W・I・T)を連ねて出来たものと、英語のWITからできており「機知(その場に応じてとっさに機転きかせる)に富んだ」という意味がある。物づくりに携わる人たちならではの頓知のきいたネーミングだ。ウィットスタジオには、そんなアイデアに満ちたスタッフがたくさん所属し、アニメの企画制作業務を行っている。 同スタジオは長編アニメーションだけでなく、プロモーションビデオやテレビの番組宣伝ほかゲームのオープニング等も担当している。 山田さんが特に印象に残っているのが、スカイツリー展望台で流した映像の作成だったという。通常、縦9:横16の画面比率に対し、縦9:横96という横長の大画面への挑戦は、苦労もあったが技術の飛躍的発展につながったと笑顔を見せてくれた。 今後アニメを見る際、アニメ企画制作の角度から鑑賞するのもまたひと味違う楽しみ方になるだろう。アニメ制作には数年単位の年月と膨大な尽力を要することは前に紹介済みだが、地方でそれをどうカバーするかが最大の課題であろう。また、地域活性化の一助として学校対抗アニメコンテストや動画甲子園などと銘打った企画の実現に期待したい。(土浦日本大学中等教育学校5年)

阿見セーリング特設会場開所 26日から国体リハーサル大会

【相沢冬樹】2019年の「いきいき茨城ゆめ国体」に向け、阿見町(千葉繁町長)が整備してきた霞ケ浦セーリング特設会場がこのほど完成し、19日現地に関係者を招いて開所式が行われた。26日からは国体のリハーサル大会となる全日本選手権3大会が3日間の日程で組まれている。 特設会場は、同町大室の霞ケ浦高校大室グラウンドの一画約2万4000平方㍍を借り受け、霞ケ浦りんりんロードをはさんで湖岸堤にせりだす格好で整備された。一部湖内のしゅんせつを施した上、湖岸部には長さ60㍍の浮桟橋と2本の仮設桟橋、幅80㍍×奥行40㍍のスロープが建設された。 陸上部には艇置き場として2人乗り用(ダブルハンド)、1人乗り用(シングルハンド)各188艇分の区画を設け、人工芝を張ったウインドサーフィン用エリアも整備された。2階建てと平屋造のプレハブ本部棟(合計710平方㍍)や艇庫、イベントテント、売店テント、身障者向けを含む仮説トイレなどを設けている。 陸上施設は国体が終われば原状回復して高校側に戻すため、路盤も簡易舗装で車両の乗り入れなどはできない仕様。駐車場は設置されず、観客輸送は土浦駅発着のシャトルバスでまかなうことになる。 観客輸送を含めた大会運営のリハーサルのため、26日から3日間の日程で高松宮妃記念杯第64 回全日本実業団ヨット選手権、第 20 回全日本セーリングスピリッツ級選手権、2018 年全日本セーリング選手権の3大会が開かれる。これに先立っての開所式で、県セーリング連盟の関係者は「これほど観戦しやすい会場はない」と太鼓判。ヨシの残る水辺から土浦市街地越しに筑波山が展望できる風景などが評判だった。 千葉繁町長は、「国体のための特設会場だが、湖岸のスロープと桟橋の一部は残るということなので、大会後も活用を図り親水空間づくりの足がかりにしていきたい」と意欲をみせた。19年国体のセーリング競技は9月29日~10月2日の4日間が会期、成年男子・女子、少年男子・女子の4種別で10競技が行われる予定だ。

湖の恵み持続的享受へ英知結集を 「霞ケ浦宣言」発表 世界湖沼会議閉幕

【池田充雄】15日からつくば国際会議場などで開かれていた第17回世界湖沼会議は19日に閉幕した。閉会式で大井川和彦知事(同会議実行委員長)は「生態系サービスを将来にわたって継続的に享受するためには、時代のニーズと変化に対応しつつ、各サービスのバランスを保つことが極めて重要だ。そのためには湖沼をとりまくさまざまな課題について、私たち一人ひとりが自らの問題として認識し、改善に向けて行動していくことが何よりも大切だ」とあいさつした。 会議には世界50カ国と地域から市民、行政、研究者、企業など約4000人が参加し、472の研究発表のほか幅広い展示、討議などが行われた。本会議に先立って8つのサテライト会場でシンポジウムやイベントが開かれ、市民ら4万2699人が参加した。それらの成果をもとに19日、世界の湖沼が抱えるさまざまな問題の解決に向けた考え方を世界にアピールする「いばらき霞ケ浦宣言」が発表された。 宣言は、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」でも湖沼の位置付けは弱く、極めて不十分であること、また、多くの湖沼が汚濁負荷の増加や流域開発、地球規模の気候変動などにより環境破壊が進んでいることなどを挙げ、湖沼から得られる恵みすなわち「生態系サービス」を将来にわたって持続的に享受できるよう、英知の結集を呼び掛けている。 そのための大原則が、生態系サービスの衡平(こうへい=均衡のとれた)な享受と、次世代への引き継ぎだ。特に後者では、今回の会議では小中高校生800人が参加した学生会議が開かれたことを受け、「私たちは、子どもたちも生態系サービスを衡平に享受するための大切なパートナーであることを認識し、彼ら次世代の自主性・主体性を尊重し、彼らの思い描く未来、そして現代に対する警鐘に真摯に耳を傾けなければならない」と説いている。 このほか、次回の世界湖沼会議が2年後の20年にメキシコで開催され、また21年にはセネガルで世界水フォーラムが開かれることを受け、両国の関係者があいさつに立った。

流域関係者が課題共有 世界湖沼会議霞ケ浦セッション

【鈴木萬里子】つくば国際会議場(つくば市竹園)で開幕中の「世界湖沼会議」4日目の18日は「霞ケ浦セッション」が行われた。持続可能な生態系サービスに向けた具体的な行動に連携して取り組むため、霞ケ浦流域関係者が霞ケ浦の抱える様々な課題を共有した。 セッションには13人から事例発表があった。「取り組みの現状や課題解決に向けた展望」として登壇した県生活学校連絡会会長の藤原正子さんは、日本の食品廃棄の約半分が一般家庭からの廃棄だとして、捨てられる食品を少なくし、食品ロスや廃棄食材について考えようと訴えた。賞味期限を過ぎた食材でも五感で判断して食べる工夫をしようなどと語り、食べ切り、使い切りのエコ料理ワークショップを開いている取り組みも紹介した。 事例発表後の質疑応答では、中国から来日した参加者からハス田に使う農薬や水質について質問などがあり、発表者と意見交換がなされた。 大ホール前ロビーでは35の団体や個人によるポスター発表が行われた。日本野鳥の会会員で土浦市の金澤まち子さんらは、霞ケ浦周辺のハス田の野鳥除け防鳥ネットにからまって死んだ野鳥などの写真を掲載し、人と野鳥の共存、生態系を守ることを訴えた。 日本野鳥の会茨城支部の資料によると2014年から5年間で7000羽強の野鳥の羅網死が確認されている。防鳥ネットを開けっ放しにせずきちんと張れば被害は防げるとし、ネットの正しい使用を呼びかけた。ポスター前には多くの参加者が訪れ、痛々しい野鳥の羅網死の写真にくぎ付けになっていた。 霞ケ浦セッションの日とあって、会場には流域の市民団体が多数参加した。潮来市から来場した潮来市地域女性団体の20人は「霞ケ浦を汚す一因ともなっている家庭排水の問題に取り組んでいて、廃油から作った粉せっけんを販売している」と話し、熱心にポスターを見て回っていた。 会場1階受付前には県の特産品である結城紬のブースが設けられ、着物の着付けのパフォーマンスがあった。海外からの参加者がうれしそうに袖を通す姿が終日見られた。

つくば美術展開幕 地元ゆかりの現役作家18人 新作など一堂に

【田中めぐみ】つくば市にゆかりのある現役作家18人の新作などを一堂に展示した「第7回つくば美術展—うずまく」が16日、つくば市吾妻の県つくば美術館で開幕した。 油絵制作とコラージュなどの研究で知られ筑波大学芸術系長を歴任した洋画家の玉川信一さん、日本画家の藤田志朗さんなど筑波大学関係者のほか、在野で活躍する多彩な分野の作家による洋画、日本画、版画、彫刻の66作品が展示されている。 同展は2005年から隔年開催されており、今年で7回目。主催はつくば市、つくば文化振興財団。同財団は「つくば市ゆかりの多彩な分野の作家の作品を一堂に集めた作品展はなかなか無いのではないか」と話す。 副題は毎回異なる。今年の副題「うずまく」には「賛否両論渦巻く」という意味が込められているという。副題のとおり、作品に対峙する人に相反する感情を同時に抱かせるような、メッセージ性の強い作品が多く出展されている。 絵画を出展した画家の山中宣明さんは、作品について「見る人によって様々に見えてくる作品を描いた。いろんなことを感じてもらえるのでは」と語った。 隣接の市中央図書館によく来館し、帰りに美術館に足を運ぶことが多いというつくば市内の70代の女性は「この展覧会には初めて来たが、さすがに現役作家の作品はすごい。思わず引きこまれてしまった」と一つ一つの作品に長時間足を止め、作品を味わっていた。 ◆入場無料。会期は28日(日)まで。開館時間は午前9時半~午後5時。最終日は午後3時まで。21日(日)午後2時からはマリンバのギャラリーコンサートが催される。22日(月)は休館。

世界湖沼会議2018開幕 つくば国際会議場

【鈴木宏子】第17回世界湖沼会議(茨城県、国際湖沼環境委員会主催)が15日、つくば市竹園、つくば国際会議場で開幕した。「人と湖沼の共生―持続可能な生態系サービスを目指して」をテーマに19日まで5日間開催される。世界49カ国・地域から約4000人が参加する予定。 同日午前、秋篠宮ご夫妻を迎えて開会式が催された。大井川和彦知事は「湖沼に関わるさまざまな立場の人の連携が一層強化され、問題解決の新たな展開につながること、新たな知見の集積と展望を開く会議になることを願っている」などとあいさつした。 「地球環境の変動と湖沼の未来」をテーマに基調講演した三村信男茨城大学学長は、気候変動が湖沼に与える影響について話し、広くて浅い霞ケ浦について「水温が上がり雨の降り方が変わると、アオコが発生しやすくなる条件となり、プランクトンの増殖によって透明度がさらに低下し、水中の水草の成長が阻害されるなど水質汚濁が悪化する懸念がある」などと語った。その上で「湖沼自身が適応する能力をもっているので、それぞれの湖沼で何が賢い利用なのか探さなければならない」などと話した。 会議日程は次の通り。 ▽16日(火)=政策フォーラム、湖沼セッション、分科会、展示会、ワークショップ ▽17日(水)=エクスカーション(霞ケ浦など視察)、ワークショップ ▽18日(木)=霞ケ浦セッション、同ポスター発表、分科会、展示会 ▽19日(金)=会議総括、閉会式が催され、いばらき霞ケ浦宣言2018を発表する予定。 県民は1日1000円で参加できる。

「人と湖沼の共生」テーマ 世界湖沼会議15日開幕 つくば

【橋立多美】「人と湖沼の共生」をテーマにした第17回世界湖沼会議が明日15日から19日まで、つくば市竹園のつくば国際会議場で開催される。 同会議は湖や沼を取り巻く環境問題について世界各国の研究者や市民などが一堂に会し、情報の交換や交流を図る場。1984年に滋賀県で始まり、概ね2年ごとに世界各国で開催されている。本県で同会議が開催されるのは95年の第6回会議に次いで2回目となる。 開催に先立ち、小中高生による学生会議が同会議場で14日に行われ、学校関係者など多くの参加者でにぎわった。小学生、中学生、高校生の3部門に分かれて水や湖沼に関する研究や取り組みの発表(各部門9校)と64校によるポスターセッション、そして「自然のめぐみ 命を育む水ー共に生きる未来ー」をテーマにディスカッションが開かれた。 中学生の部の口頭発表では、17年間地域と連携して環境保全活動に取り組んでいる、ひたちなか市立阿字ケ浦中学校の研究班が登壇。国営ひたち海浜公園内の沢田湧水地の湧水調査や池に生息する動植物の調査や水質を浄化して水量を取り戻す「かいぼり」作業を紹介した。また滋賀県のTANAKAMIこども環境クラブは、きれいな水辺を守るには、多くの人に美しい自然の情景を発進することだと考えて撮影会と展示会、スマホでアンケート調査を行った。同校とも発表の最後を「きれいな自然は大切にしたい」と締めくくった。 ポスターセッションには64校のポスターが勢ぞろいした。オヤッと思わせたのが「霞ケ浦を水上飛行場にすることは可能か」をテーマにした県立土浦第三高校のポスターで、同校科学部2年の西岡慎也さんが研究した。土浦の活性化に霞ケ浦を活用する試案で、救難飛行艇US-2を導入して離島まで飛ばす。ただし1機100億円、空港建設費220億円かかる。「持続可能か」「こんなに大金どうするの」などの質問に西岡さんが窮する場面もあったが、中高生たちが集まり自由に意見交換する姿が見られた。 世界湖沼会議のスケジュールは次の通り。 ▽15日(月)午前10時30分から開会式、午後1時30分から基調講演。 ▽16日午前9時30分から政策フォーラム、午後1時10分から湖沼セッション。 ▽17日はエクスカーション(霞ケ浦、北浦、涸沼などの視察) ▽18日午前9時30分から霞ケ浦セッション ▽19日午前10時から会議総括、午後1時から閉会式。

つくばラーメンフェスタ始まる 復興目指し7年目 「ぜひ出たい」と評判定着

【崎山勝功】県内外のラーメン店18店が参加して12種類のラーメンを提供する「つくばラーメンフェスタ2018」が6日、つくば市学園南の研究学園駅前公園で始まった。8日まで開かれている。 同市商工会青年部が中心の同実行委員会が主催する。2011年の東日本大震災と12年5月6日のつくば市北条地区竜巻からの復興を目指して、2012年からスタートした。今年で7回目。 同実行委員長の今村瑠璃さんは「つくばの街を活性化させるきっかけになったと自負している」と話す。同フェスタには県内外から有名ラーメン店が出店しており「(ラーメン店は)出店を快く引き受けてくれた。『ぜひ出たい』というくらいラーメン店さんからの評判は高い」と語り、つくばの有名イベントにまで成長したと胸を張る。 今年は、東京の「鯛塩そば灯花」、愛知県の「麺屋桜」など県外の有名店6店のほか、県内外のラーメン店12店が協力して同フェスタ限定のラーメンを作り提供する6店の計12店が出店した。初日の6日には、午前中から各店舗前に長蛇の列ができていた。 味の違いを堪能して満足 石岡市から来た地方公務員女性(24)は「特級鶏蕎麦(そば)龍介」(土浦市)と「塩ラーメン千茶屋」(群馬県)が合同で製作したしょうゆラーメンを注文し「あっさりしておいしかった」と満足げな表情を見せ「次は『麺や庄の』に行ってみたい」と話した。 かすみがうら市の女性(26)は「in EZO(えぞ)本店」(北海道)のみそラーメンを注文し「すごく濃厚でおいしかった。ラーメンに乗っているお肉も大きかった」と語った。 会場では、当日チケット(税込800円)を5枚購入すると、抽選でつくば市内のラーメン店25店舗で使える食券が当たるキャンペーンを行っており、当日チケットを購入した来場者が抽選くじを引いていた。このほか、つくば観光大使が筑波山の特産品「福来(ふくれ)みかん」を使ったラーメンの試食サンプルを来場者に配っていた。 県内外から多くの来場者が集まることから、今村委員長は「筑波山など市内を巡ってもらうきっかけになれば」と期待を寄せた。

土浦花火 予定通り明日6日開催 実行委が正式決定

【谷島英里子】第87回土浦全国花火競技大会は6日午後6時から、土浦市の桜川畔(学園大橋下流)で予定通り開催することを同大会実行委員会が5日朝、正式決定した。 大会には20都道府県から56業者の花火師が出場し、スターマイン、10号玉、想像花火の3部門で技術を競い合う。3部門の優勝者から最も優れた業者には、内閣総理大臣賞が贈られる。開始から午後8時30分ごろまで約2万発打ち上げられ、夜空一面鮮やかに彩る。実行委は約75万人の観客を見込んでいる。 キクやボタンなど代表的な10種の花火を解説付きで打ち上げた後に競技スタート。中盤に打ち上がる大会名物の「ワイドスターマイン土浦花火づくし」(主催者提供花火)は横幅500mで9カ所から6分間に約2100発を打ち上げる。エンディングは第87大会にちなみ、7号玉87発でフィナーレを飾る。 大会前日の5日正午、桜川河川敷の有料桟敷席の下流側には無料観覧場所が解放され、ブールシートを広げる人たちであふれた。 土浦の花火は1925年(大正14年)、文京町の神龍寺住職が霞ケ浦海軍航空隊殉職者の慰霊と関東大震災後の不況で疲弊した土浦の経済を活性化しようと、私財を投じて霞ケ浦湖畔で開催したのが始まり。 6日は午後1時30分と同2時30分、、花火鑑賞士による「花火セミナーin土浦」が、土浦駅前の県南生涯学習センター(市役所5階)で開かれる。事前申し込み不要、参加費無料だが各回先着100人まで。

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支援の「蚤の市」緊急開催 窮地の出店事業者つくばに集う

【相澤冬樹】 近年のフリーマーケットは、実店舗を持たない個人事業者たちが各地に出店する形でにぎわいを創出してきた。雑貨や骨とう、手作り衣料などの取り扱いを生業とする専業の事業主たちだが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、三密回避や移動制限から軒並み開催が中止となり、事業者の多くがほぼ2カ月間、収入を断たれた。その窮状を救おうという蚤(のみ)の市が5日、つくば市内で緊急開催される。 5日、フォンテーヌの森に10店舗 第1回となる「つくのみ~森のなかの小さな蚤の市」は5日午前10時からつくば市吉瀬のキャンプ場「フォンテーヌの森」で開催、アンティーク雑貨、植物、婦人服、クラフト作品など取り扱う10店の出店が決まっている。午後4時まで、荒天中止。 主催はイベント企画運営のKAKAYA MARKET(カカヤ・マーケット、本社・栃木県佐野市、小関広記代表)で、稲敷市の「こもれび森のイバライド」で開くフリーマーケットには従来150以上のショップを集めてきた。同キャンプ場内では古物販売買取の店「家貨屋kakaya」を運営している。 店舗マネージャー、飯島丸子さん(29)によれば、同店がオープンしたのが4月4日、新型コロナで緊急事態宣言が出されたのが同7日で、キャンプ場も閉鎖となったため、いきなりの長期休業に追い込まれた。各地のフリーマーケットが活況を呈するゴールデンウイーク中のイベント企画もできず、ネット販売で糊口(ここう)をしのぐ日々が続いた。

《くずかごの唄》62 新型コロナの消毒薬

【コラム・奥井登美子】「可愛いでしょう。私が作ったマスクなの、使ってみてください」「隣の小母さんが、私に作ってくれたマスクなの、どう似合うでしょう」 マスク不足を逆手にとって、手作りのマスクがいつの間にか、流行の一端、ファッションに昇格してしまった。ファッションショーで、目のきれいな女優さんが着けて歩いたら、面白い風景になる。プレゼント用としても、けっこう珍重されている。 ファッションの一部にもならないのがコロナ消毒薬。インフルエンザなどの感染症が流行るたびに、薬剤師会での勉強会は、消毒薬に関する法律と、その使い方だった。ウイルスの関わる感染症は、それぞれ実に個性的で、消毒薬も取り扱い方も千差万別なのだ。今回は研修会も全部取り止めになってしまったので、よくわからないままに、アルコール系のものがいいといわれている。 「簡易エタノール検知器」 私が今年、庭の薔薇(ばら)の手入れを後回しにしたのは、薔薇の棘(とげ)などが手に刺さったものなら、アルコール系の消毒薬は飛び上がるほど痛くて、怖くて、使えなくなってしまうからだ。 消毒用エタノールはアルコール70%液なのだが,それで手を消毒すると、皮膚に浸(し)みて痛い。アルコールはRNA(リボ核酸)の蛋白(たんぱく)質を溶かすといわれているが、手の皮の蛋白質にも影響があるのではないかと思う。

みどりの南小の予定地を移転 小中併設校へ つくば市

【鈴木宏子】つくば市が、人口が急増するつくばエクスプレス(TX)みどりの地区に新設予定のみどりの南小学校(仮称)の建設予定地を約600メートル南に移転し、小中学校の併設校を建設することが分かった。もともとの南小予定地には学校用の屋内プールを建設する。 南小は、みどりの義務教育学校の児童・生徒数が増加し、校舎を増築しても足りなくなることから、同義務教育学校から分離新設する。開校は2024年4月の予定。 もともとの予定地は同義務教育学校から1キロほど南の約2.5ヘクタールの県有地だった。今年度当初予算で用地購入費約8億5000万円などが計上され、3月議会で可決されていた。中学校はさらに南に600メートルほど離れた別の場所に新設する予定だった。 市教育局教育施設課によると、小中一貫の義務教育学校から分離新設して学校を新設することから、小学校と中学校を別々に建設すると学習環境が大きく変わってしまい子供たちの負担が大きくなるとして、学習環境を大きく変えないため、南小の予定地を中学校の予定地に移転し、小中学校併設校とする。 新しい予定地は、常磐道とゴルフ場(つくばみらい市)などにはさまれた県有地で、準工業用地。小中併設のため面積を拡張し計約6.1ヘクタールとする。規模は特別支援学級を含め、小学校が6学年で40学級、中学校は3学年で10学級を予定している。開校時期に変更はない。土地購入費は約18億7000万円。9日開会の6月議会に提案する。 プールは市民にも開放、会議室併設

ナダレンジャーが動画で防災教室 ウェブ学習に活用を

【池田充雄】防災科学技術研究所(つくば市天王台)が子ども向けの教育用動画を制作、1日から同所のウェブサイトやYouTubeチャンネルで公開が始まった。新型コロナウイルスの影響で利用が広がるウェブ学習に教材を提供し、防災について広く一般に考えてもらう契機としている。 科学おもちゃで仕組みを紹介 動画は「Dr.(ドクター)ナダレンジャーの防災科学教室」と題する3本。同所の納口恭明博士(67)が地震の揺れ、液状化、雪崩という3つの現象を、手作りの科学おもちゃを使って分かりやすく説明している。例えば雪崩では、容器に水とプラスチックの細粒を入れたものを用意。容器を傾けると細粒が雪崩の動きを再現し、大規模な雪崩ほど速く襲来することなども確認できる。 想定対象は小学4年生~中学3年生。理科や社会科の学習内容とリンクさせたが、大人が見ても興味深い。おもちゃの材料にはペットボトルなど身近にあるものを主に使い、家庭で作って遊びながら理科の実験ができる。放映時間はいずれも6~8分程度。 子ども向け初公開