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【シルバー団地の挑戦】14 防災士が地域独自の防災計画作りに着手

【橋立多美】つくば市南部の住宅団地、森の里に、平常時は防災の啓発に励み、災害時は避難の要となる人がいる。防災士の松村健一さん(68)。同団地に住んで39年になる。 森の里は首都圏のベッドタウンとして谷田川沿いの平地に造成された。約1300世帯が暮らす市内最大の団地だ。1970年代後半に若年層の入居が始まり、一斉に高齢化が進む。 2015年9月10日、常総市を流れる鬼怒川の堤防が決壊し3000軒以上の家屋が浸水した。松村さんの妻の友人の家がこの時浸水被害に遭い、妻とともに泥の掃除に駆け付けた。この体験が防災への考えを一変させた。「自分の身や家族を守るため」と翌年、同市で行われたNPO法人日本防災士機構の研修講座を受講して防災士になった。 阪神・淡路大震災を教訓として創設された防災士制度は、災害初期段階で、自助と近隣住民同士による共助の活動をけん引する人材の育成を目的としている。研修で専門知識を体系的に学んだ松村さんは、災害に強い地域づくりの推進役になれたらと、昨年度、防災・防犯部を担当する森の里自治会副会長に就いた。 就任1カ月後から毎月発行される自治会報「森の里だより」に防災コラムを書いてきた。「一般論ではなく、森の里ではどんな災害が予想され、どう対処したらいいかという身近な問題を取り上げてきた」と話す。防災活動の重要性を説くコラムの影響か、昨年11月、同自治会が実施した自治会運営に関するアンケートに防災対策を望む住民の声が多く寄せられた。 在宅避難者への配付方法模索 今年度も同じ役に就いた松村さんは「森の里独自の防災計画を作り、災害時体制を確立したい」という。計画の柱は①地震と液状化②避難生活③水害対策だ。 地震と液状化については、東日本大震災の時に液状化で住宅2棟が傾いた経験を生かした計画を盛る。避難生活は「在宅避難」を見込む。同団地と地続きの市立茎崎第三小が避難所に指定されているが、近隣の住宅団地からも避難してくると総勢5000人に上る。自宅が倒壊するなど帰れない人を除いて在宅での生活を想定し、飲料水と食料の配付方法を模索している。水害対策については土のう用の砂約3トンを団地内の広場に備蓄している。 高齢者を始めとする災害弱者が自然災害により被災する事例が多い。これまでは個人情報保護法が妨げになって対象者を把握できなかったが、13年の法改正で自治体に要支援者名簿の作成が義務付けられ、個人情報を地域の民生委員や自主防災組織が共有できるようになってきた。同団地には1人暮らしの高齢者200人が住む。支援が必要な人への仕組みづくりを避難計画でカバーしたいと松村さんは考えている。 平成の30年余は多くの災害に襲われた。「災害の教訓を令和の時代に生かして、地域ぐるみで災害時に対応できる体制を整えたい」と松村さんは熱意を込めて話してくれた。 ➡【シルバー団地の挑戦】の過去記事はこちら

年々レベルアップ、多彩な作品70点 筑波銀行OB会美術展

【池田充雄】退職後の暮らしを心豊かなものにしようと、趣味の世界に打ち込んでいる人たちの作品展「第5回筑波銀行OB会美術展」が18日から、つくば市竹園の筑波銀行つくば本部2階ギャラリーで開催中だ。油彩、水彩、水墨画、写真、書、彫刻、陶芸などの多彩な作品、70点余りを見ることができる。 今展の参加者は県内全域および近県の37人。年齢層は60代後半から70代後半が中心だ。「各自が得意なジャンルで挑み、いずれも個性豊かな作品ばかり。回を重ねるごとに出品点数が増え、内容もレベルアップしている。県展などで活躍している人も多い」と、実行委員長の床宿道和さんは話す。 同銀行は関東銀行、つくば銀行、茨城銀行の3行が母体となって2010年に誕生した。今はまだ各行それぞれのOB会が存在するため、共に展覧会を開催しながら親睦を深めている。「この人がこんなテイストの作品を作っていたとは」と、職場で接していたときには気付かなかった意外な一面が見られたりもするそうだ。 作品づくりで大きなモチーフとなるのが地域の風物だ。たとえば千勝弘巳さんの日本画「スーパームーン」は、筑波山の稜線を巨大な満月が照らしている。同じく「群雀」では、満開の花木に遊ぶ小鳥たちを背後から筑波山が見守るように描いた。小澤章さんの写真「光る沼」「夜あけ」は、下妻市民の心のふるさとである砂沼のさまざまな表情を捉えたもの。糸賀士さんが出展した獅子頭は、これもまた石岡の象徴といえる工芸品だ。 一方で、旅先の風景などを題材にした作品も楽しい。その一つ、小倉宏さんの写真「アルプスの朝」は、国の特別天然記念物であるライチョウをクローズアップで撮影した貴重な1枚。ライチョウから視線を上げると遠くに槍ケ岳が望め、構図としての完成度も高い。 同行の生田雅彦副頭取は、開会式でこれらの作品を鑑賞した上で「私も今は仕事一筋だが、将来は多くの趣味を持つ先輩方を見習っていきたい」とあいさつしている。 ◆会期は25日(木)まで、開館時間は午前9時30分~午後5時(最終日は午後3時まで)、期間中無休、入場無料。 ➡筑波銀行の関連記事はこちら

北条米生産者6人、県版GAP認証を取得 東京五輪の食材へPR コメは県内初

【鈴木宏子】つくば市の筑波北条米生産者6人が、東京オリンピック・パラリンピックへの食材提供が認められる県版GAP(ギャップ、農業生産工程管理)制度の認証を取得した。JAつくば市最良食味米生産部会(関喜幸部会長)の30~40代の若手生産者で、コメで認証を取得したのは県内で初めて。 茨城県GAP第三者確認という認証制度で、17日、土浦市真鍋の県土浦合同庁舎で交付式が催され、佐藤明彦県南農林事務所長からJAつくば市の関部会長に確認証が手渡された。 同部会では、国際規格GAPの認証取得を目指し2016年から、北条米を生産する部会員20人全員で研修などを始めた。国際規格は取得手続き費用などの面でハードルが高いなどの課題があったという。こうした中、東京五輪に向け申請手数料が無料の県版GAP制度が17年12月にスタートしたのを機に、まずは県の認証を取得しようと部会員6人が昨年6月から本格的に取り組みをスタートさせた。 関部会長(65)は「GAPを取るにあたっていろいろな苦労があり、生産部会20人のうち6人だけになったが、世界と闘うには自分の生産工程をしっかりしておこうと、若い人たちが声を挙げて前向きな形をつくることができた。県のGAPがもらえたことでやりがいが出る。今後も他の部会員に取得を勧め拡大していきたい」と話す。 認証を取得するためには、農薬や肥料が周辺に飛散しないよう環境保全を行っているか、収穫器具を定期的に洗浄し清潔に保っているか、危険を伴う作業に警告版を掲示し事故防止対策を行っているかなど計66項目の生産工程で基準を満たしていることが求められた。 「作業場をきれいに整頓すること、農機具の燃料置き場を別に確保することなど設備投資も必要になった」など苦労もあったと関部会長は振り返る。 県の佐藤所長は「組合員、部会員の長年にわたる努力のたまもの。2020年の東京五輪でつくばのおいしい農産物が全世界の人に提供できれば」と話した。 同部会では今後さらに、国際規格認証の取得を目指していくという。同JAの岡本秀男組合長は「ヨーロッパやアメリカに輸出していくためにはグローバルGAP(国際規格認証)がないと輸出できない。今後はそれを目指しながらやっていきたい」と語る。 今回認証を取得した6人の栽培面積は34.1ヘクタール、年間出荷量は128トン、年間販売金額は約3500万円。現在は直売所での販売のほかつくば市の学校給食に提供している。県版GAPの認証期間は東京五輪が開催される来年9月末まで。今年収穫されるコメから認証対象となる。 GAPは、食品の安全や環境保全、労働安全を図る観点から、農薬や肥料の使用、土壌の管理など農作物の生産管理が適正に行われていることを確認し認証する制度。国際規格などさまざまな規格水準がある。東京五輪の食材調達基準でGAP認証が要件となったことを受けて、基準を満たす県版の制度がスタートした。JAなめがた部会のチンゲン菜、県立江戸崎総合高校のブドウなど5件がすでに認証されており、今回は6件目となる。 ➡茨城県GAP第三者確認制度の関連記事はこちら

還暦の科学技術週間 青少年向けにシフト つくばで一般公開

【相沢冬樹】「発明の日」の18日がめぐってくるとつくばは「科学技術週間」に入り、教育・研究機関はこの週末に一般公開のピークを迎える。今年は60回目の節目の年。つくば地区ではかつて、民間研究所を含め50以上の機関が一斉参加し、意匠を凝らした展示で華やかさを競ったが、平成の間に研究所の統合や規模の縮小などあって、今回の公開機関数は28となった。内容的にも企業向けに研究成果を発表する形式は姿を消し、青少年向けのプログラムを用意して研究者と交流するスタイルが目立ってきた。 「元素のチカラ」見せる黒い炎…物材機構 はっきり「若者向け」を打ち出したのは、物質・材料研究機構(NIMS)。「材料科学」はわが国の科学・経済のけん引役ながら、少子化や若者の理科離れの中、優秀な人材確保が難しくなっており、危機感を募らせている事情が背景にある。21日の一般公開では、子供たち向けの体験プログラムとは別に、高校生や大学生向けのプログラムを用意した。 折から2019年は元素周期表ができて150周年を迎えることから、「元素のチカラ」をテーマに講演や講座を開設する。特別講演は花火師の山崎茂男さんによる「花火“奇跡の3秒”を生む元素の力」、体験講座では食塩とメチルアルコールから「黒い炎」を作り出して、その元素の謎解きをする。公開は21日午前10時~午後4時、NIMS千現・並木・桜地区同時開催となる。 →https://www.nims.go.jp/openhouse/ 高校生・大学生限定で…国立環境研 今回から対象を高校生・大学生に限定し、一般公開を取りやめたのは国立環境研究所。20日午後1時から開催の「春の環境講座-地球のおくのほうまで見てみよう」は、環境問題について少人数で研究者と語り合う3つのイベントに、高校生・大学生を 50 人限定で募集した。職員採用に関する相談コーナーまで設けた。 →http://www.nies.go.jp/whatsnew/20190326/20190326.html キッズ・ユニバーシティ…筑波大学 筑波大学は、その名も「キッズ・ユニバーシティ」(子供大学)と銘打って、児童・生徒向けのプログラムを組んだ。20日午前9時~午後5時、最新のスーパーコンピューターの見学会やホタル飼育、科学遊びラボなどを設けるほか、高校生以上対象に知能機能システム専攻公開、地上ロケットエンジン燃焼試験などを行う。限定公開の大学地底探検ツアーも各回25人で4回行われる。 →http://www.tsukuba.ac.jp/event/e201903181000.html このほかの主な公開は次のとおり。 ▽国立公文書館つくば分館=20日までの午前9時15分~午後5時、企画展「明治を支えた情報通信」 新旧憲法、終戦の詔書(しょうしょ)などの展示。 ▽高エネルギー加速器研究機構=20日午前9時30分~午後4時30分、施設見学ツアー Belle II(ベルツー)測定器&フォトンファクトリー、サイエンスカフェなど。 →https://www.kek.jp/ja/newsroom/2019/04/02/1600/ ▽建築研究所=21日午前9時~午後4時、実大構造物実験棟など研究施設のツアー見学(予約制、電話029-864-2151)ほかドローンシミュレーターによる操縦体験など。 ▽国土技術政策総合研究所・土木研究所=19日午前9時~午後4時、試験走路、京都・桂川の河川模型などの実験施設見学、VRで建築現場体験など。 ▽NTTアクセスサービスシステム研究所=17日午前9時50分・11時50分・午後2時20分・4時20分の4回に分け光ファイバーを使った通信技術をツアー形式で紹介。 ▽防災科学技術研究所=21日午前10時~午後4時、「生きる、を支える科学技術」をテーマに地震ザブトンによる揺れ体験、ゲリラ豪雨体験、ペットボトルで地震計を作るコーナーなど「ぼうさいミュージアム2019」の開催。 →http://www.bosai.go.jp/event/2019/openhouse/index.html ▽国立科学博物館筑波研究施設・筑波実験植物園=21日午前10時~午後4時、「科博オープンラボ2019」。ツアー形式で標本室をめぐる見学会。動物研究部、植物研究部で参加型の特別企画など。21日は筑波実験植物園入園料が無料。 →http://www.kahaku.go.jp/event/2019/04open_labo/ ▽筑波技術大学=19日午後1時~、視覚障害に配慮した学習環境と支援機器の体験。 ▽つくばエキスポセンター=21日まで入館料200円(子供100円)割引。20日と21日にサインスショー、宇宙アサガオの種プレゼントなど。21日は江戸川学園取手小、塚原佳那子さんの一日館長。 ▽日本自動車研究所=20日午前10時~午後4時、「のぞいてみよう! クルマの研究所」。真冬の試験環境体験や水素・電気で走るクルマに同乗体験。 ▽JAXA筑波宇宙センター=19日まで午前9時30分~午後5時、筑波宇宙センタークロスワードパズル(プレゼント付き)、超小型三軸姿勢制御モジュール紹介(実演付き)など。 ▽産総研・地質標本館=16日~7月7日開催の特別展「宇宙(そら)から地質(ジオ)―衛星でみる地質」関連特別講演会=20日午後2時~4時 2講演を予定。入場無料。 ▽産業技術総合研究所つくばセンター=20日午前9時30分~午後5時、ミニトーク「トンボの不思議」、研究室見学「両生類ふれあいツアー」ほか、いずれも予約制。 →https://www.aist.go.jp/sst/ja/event/sq20190420/index.html ▽気象研究所・高層気象台・気象測器検定試験センター=17日午前10時~午後4時、気象研では講演会「異常気象と地球温暖化」など、高層気象台ではジェット気流の発見に関わる展示など、試験センターでは気象測器の展示・説明。 ▽国土地理院・地図と測量の科学館=18日午前10時~と午後4時~、測量用航空機「くにかぜ」内部公開。 ▽国際協力機構JICAつくば=20日午前10時~午後4時、展示「アフリカを知ろう!」、高校生国際協力実体験プログラム成果発表など。 ▽農研機構=19日午前9時~午後4時、⾷と農の科学館でもみすり体験や植物⼯場で栽培されたトマトの試⾷など、農業環境インベントリー展示館でミニ農村⾒学ツアーなど。 ▽森林総合研究所=18日午前10時~午後4時、企画展示「サクラを観る・守る・利用する」、樹木園の案内(研究者のガイド付き)など。 ▽国際農林水産業研究センター=19、20日の午前10時~午後4時、講演「地球温暖化に負けないトマトを作る~遺伝資源を用いた耐暑性研究」(19日)、ハイビスカスなどの苗木の配布(先着順)など。 詳しくは、2019年度イベント総合ガイドのダウンロードページへ。

筑波山の四季と壮大なパノラマ ドローン駆使するつくばの写真家

【橋立多美】つくば市在住の写真家、会沢淳さん(64)がドローンに搭載したカメラで筑波山麓の四季を撮っている。 同市に29歳で写真事務所を構えた会沢さんは、裾野を長く引く山が気になって足を向けた。山中では三脚に固定したカメラが落下したり、シャッターが切れないなど予想外の出来事に遭遇。古くから神が鎮座する山として信仰を集めた筑波山は、今も神々が宿る山だと痛感したという。 以来筑波山の撮影はライフワークとなり、コマーシャルフォトの合間を縫って筑波山を撮り続けている。だが、「イメージ通りに撮らせてくれるかは、山が決める」と審判を委ねる姿勢は30年以上変わらない。 ドローン人気が徐々に高まる中、普段の生活では見ることのできない風景を見たい、撮りたいという思いに駆られた。昨年9月、県ドローン協会の講習会で飛行とルールを学んで操縦技能証明書を手にすると、筑波山の二つの峰と四季折々の自然を融合した撮影をスタートさせた。 関東平野に浮かぶ島のような筑波山は広い範囲から山容が捉えられる。紅葉と雪景色を撮り終えた今は潔く散る桜を被写体にした撮影が進行中で、筑波山を望む周辺地域の桜の名所や巨樹などの撮影ポイントに、夜が明けぬうちから撮影に向かう。 150メートル上空から撮った写真は絶景で、広々としたパノラマが展開する。「撮影の幅と可能性が広がる」と会沢さんはいう。今後は水を張った田んぼや風に揺れる稲の風景を撮り、写真集と実写映像による動画作品を制作する予定だという。 会沢さんは「筑波山麓の景色を自分が残すんだという使命感があるし、動けなくなるまで撮る」と話してくれた。

声を出してもOKな体験学習型コンサート「音楽の歴史」 ノバホールで27日開催

【田中めぐみ】ことし「建築のノーベル賞」と言われるプリツカー賞を受賞した磯崎新氏設計によるノバホール(つくば市吾妻)、国内有数の音響効果のコンサートホールで、10連休初日を迎えるのはいかが。27日、音楽通史ムシカヒストリア(小又文江代表)主催による2部構成のクラシック音楽コンサートが開催される。午後4時からの第1部「音楽の歴史」は0歳から18歳までが入場無料(19歳以上1000円)となる体験学習型コンサート。子どもが泣いたり、声をあげたりしても気にする必要がない構成で、児童養護施設や特別支援学校などの子どもたちの参加も募集している。午後6時からは第2部「ピアノ協奏曲の愉しみ」を開催する。 27日の第1部では、ピアノの歴史と構造を学ぶ「ピアノ解体ショー」をはじめ、日本とオーストリアの修交150周年を記念するウィーン特集の演奏プログラムを組んだ。バイオリン奏者の内藤知子さん、ピアニストの上仲典子さんら牛久市やつくば市在住の音楽家が出演し、音楽の都ウィーンの300年の歴史を1時間でたどるプログラム。来場者も交えてマーラー「交響曲第5番」(第4楽章アダージェット)を演奏する予定という。 第2部は、NHK-Eテレ「らららクラッシック」出演などで知られる東京芸術大学准教授、林達也さんを迎え、楽曲の解説などを聞くレクチャーコンサートとなる。6人のピアニストが出演し、名器スタインウェイと普通より鍵盤の多い97鍵盤のベーゼンドルファー・インペリアルの2台のピアノを演奏し、響きの豊かさを体感してもらう。小学生以上が対象で、全自由席1000円となる。 ムシカヒストリア代表の小又さんはコントラバス奏者。自身の子育て経験を踏まえ、年齢を問わず気軽にクラシックを楽しんでほしいと、昨年から主につくば市民ギャラリー(同市吾妻)でコンサートを企画運営してきた。毎回、市内や同市近郊から様々な音楽家を招いている。今月14日と21日にも市民ギャラリーで箏(こと)とビオラのコンサートを開催する予定で、いずれも0歳から入場が可能。市内でのコンサート開催は27日で6回目となる。 小又さんは、「誰でも気軽にリラックスして音楽を楽しんでほしい。演奏家の人と近い距離で親しんでほしいので、紙のプログラムもあえて作らなかった」と話す。子どもから大人まで楽しめ、子どもたちが自発的に何かを発見できるようなコンサートを作りたいと目標を語った。 参加募集中 子どもたちを無料招待 ◆音楽通史ムシカヒストリア 27日(土)ノバホ-ル ▽第1部「音楽の歴史」午後4時開演(0歳から18歳まで入場無料。19歳以上は1000円。全自由席)▽第2部「ピアノ協奏曲の愉しみ」午後6時開演(全自由席1000円)▽いずれもノバホール受付にて前売り券を発売中▽児童養護施設や特別支援学校などの子どもたちの招待について問い合わせは小又さん(電話:090-8946-0535 メール:bassfumie117@docomo.ne.jp)まで。 ◆27日午前10時から1人10分ごと1000円で演奏(グランドピアノ使用)ができ、大ホールの響きを楽しむこともできる。ホワイエ(ノバホール入口スペース)で同日コンサートの前売り券を提示すれば無料で演奏が可能。(ホワイエはピアノなし) ◆「お箏の世界」日本の作曲家と共に 14日(日)午前11時からつくば市民ギャラリー 入場500円 ◆「ビオラちゃんこんにちは!」ビオラってどんな楽器? 21日(日)午前11時からつくば市民ギャラリー 入場500円

がん患者支援の祈り つくば市在住の演奏家ら「いのちのリレーコンサート」 14日アルスホール

【田中めぐみ】がん患者支援のイベントを毎年つくば市で開催、ことし結成10周年を迎えるリレー・フォー・ライフ・ジャパン茨城(RLJ茨城、田澤勝英代表)が、記念の「いのちのリレーコンサート」を14日、同市吾妻、つくば文化会館アルスホールで開く。チャリティーで集められた寄付金は、日本対がん協会を通じて、がんの研究や治療や患者の支援のために使われる。 主催は同コンサート実行委員会。出演は、ソプラノ歌手田中宏子さん(つくばオペラ代表)、バイオリニストのクレイグ・コールマンさん(コールマンヴァイオリンスタジオ代表、同市)、ピアニスト行谷由紀子さん(桐朋学園非常勤講師)、つくば市在住の小学一年生から中学一年生らで成る弦楽アンサンブル「つくばジュニアストリングアンサンブル」など。がん患者支援への思いを込めた楽曲を、様々な楽器や歌声で聴くことのできるコンサートになる。 RLJ茨城が主催するチャリティーイベントでは、空っぽの椅子とテーブルを置いて亡くなった人をしのぶ「エンプティーテーブル」という催しが毎年行われている。この催しでは詩などの朗読を行うのが他県での通例だ。しかし、茨城では第1回イベントからソプラノ歌手の田中さん、第2回からバイオリニストのコールマンさんらボランティア音楽家が出演し、これまで毎年、歌と演奏によって追悼の意を表してきた経緯がある。 参加者からは好評で、田中さんの歌やコールマンさんの演奏を野外ではなく屋内で聞いてみたいという声が以前からあったという。その声に応えたいと、3年ほど前、田中さんがRLJ茨城のためのコンサートを発案した。出演者のスケジュール調整ができず実現に至っていなかったが、昨年11月から具体的な計画が進み、田中さんを中心に、RLJ茨城名誉実行委員長の宮本恭子さんらを含む6人で準備を始めたという。演目から会場、出演者、パンフレットの作成など準備を進め、開催が実現した。 コンサートでは、毎年「エンプティーテーブル」で田中さんが歌っている「ユー・レイズ・ミー・アップ」、「アベ・マリア」、「アメイジング・グレイス」が披露されるという。いずれも亡くなった人への追悼の意を込めた歌だ。中でも「ユー・レイズ・ミー・アップ」は、より意味が伝わりやすいようにという田中さんの提案で、英語教師でもある宮本さんが歌詞の和訳を行った。宮本さんは「原曲のイメージを壊さないようにしながら、かつ歌いやすさも大切にして和訳した」と話す。また、コンサートでは、歌声を合わせることで参加者同士の絆を深めてほしいとの思いから、東日本大震災の復興ソング「花は咲く」を全員で合唱するという。 健康への意志を次の世代が引き継ぐ 「いのちのリレーコンサート」の出演バイオリニストで、第2回チャリティーイベントの「エンプティーテーブル」で演奏を依頼されたことからボランティアを始めたというのクレイグ・コールマンさん(57)に話を聞いた。 コールマンさんは、第2回以来毎年演奏しており、今年で9回目の出演となる。コールマンさんは「エンプティーテーブル」で初めて演奏した時のことについて、「よく覚えています。空っぽの椅子とテーブル、レモンと塩と一輪のバラの花、それら一つ一つががんとの戦いを表している。レモンはがんとの戦いの苦さ、塩は涙、バラは一筋の希望。とても神聖な儀式というか宗教的な祈りのような気持ちを強く感じました。がんとの戦いの末に亡くなられた方々が持ち続けていた健康への意志を、次の世代が引き継いで、がんを克服できる世界にしていかねばと思わされました。大切なセレモニーだと思い、毎年心を込めて演奏しています」と語る。 RLJ茨城の活動に参加するようになり、「コミュニティーにかかわれるようになった、新しい人との出会いがあった」と語るコールマンさん。同コンサートに出演する「つくばジュニアストリングアンサンブル」の指導もしている。 ◆同コンサートは、4月14日(日)午後3時30開場、4時開演。入場料は大人2000円、高校生以下1000円。 入場料には5月18日(土)、19日(日)のリレー・フォー・ライフ・ジャパンイベントに飾られるルミナリエ(がん患者へのメッセージを書いた灯篭)代も含まれる。田中宏子さんとクレイグ・コールマンさんは同日のイベントにも出演する予定だ。

オートリブ研究開発拠点が開所 つくば発 次世代自動運転車の安全技術開発へ

【鈴木宏子】つくば駅前の旧ライトオンビル(つくば市吾妻、現L.Bizつくば)に入居した、世界最大手の自動車安全部品メーカー、オートリブ(日本法人本社・横浜市、デイル・スティーブン・クック社長)の研究開発拠点「ジャパンテクニカルセンターつくば」=2018年10月26日付=が同所で業務を開始し、9日オープニングセレモニーが催された。 同社日本法人の中心となる研究開発拠点で、4~7階に入居し、2月18日から業務を開始した。かすみがうら市上稲吉の同社筑波事業所で研究開発に携わっていた技術者約270人が移転し、さらに今後3年間で約100人の技術者を新規採用するという。 事故を回避する先進運転支援システム(ADAS)車や自動運転車などに搭載するエアバッグやシートベルトなどの新しい安全技術を開発するという。自動運転車では、運転席と助手席、後部座席が向かい合ったり、座席を倒してくつろぎながら乗車するなど車内空間が変わると考えられていることから、次世代の車内空間に対応したエアバッグやシートベルトの安全技術を研究開発する。 特に日本では高い品質が求められることから、本社のあるスウェーデンの市場調査部門と協働し、市場調査なども実施して、さまざまな目線で品質を確保しグローバル展開していきたいとしている。2025年から30年ごろを目指して、つくば発の先行的技術を世に出したいとしている。 同センターは、4階に顧客との商談スペースや大会議室などが配置されている。5~6階はエアバッグ開発部門、7階はシートベルト開発部門。技術者がリラックスしたり、集中したりできるオープンスペースが各階に設けられているほか、各技術者が個別に国内外とテレビ会議ができるシステムなども備えられているという。技術者が開放的空間で快適に仕事ができるよう設計され、顧客に対しても、来たいと思ってもらえるような空間づくりをしたという。 オープニングセレモニーには、宇野善昌副知事、毛塚幹人つくば市副市長、在日スウェーデン商工会議所のマーティン・コス専務理事らが出席した。日本法人のクック社長は「オートリブ全体でもフラッグシップとなる開発拠点をオープンできた。つくばは都内からつくばエクスプレスで45分とアクセスが良く、研究者やエンジニアも多いので優秀な人材の採用にとても適している」と話し「一層お客様の要望にお応えし、自動運転など次世代自動車に必要な安全性の高い製品開発を続けたい」などとあいさつした。

新頭取に生田雅彦副頭取が内定 筑波銀行

【鈴木宏子】筑波銀行(本店土浦市)は8日、同日開いた取締役会で、新しい頭取(代表取締役)に生田雅彦副頭取(58)を内定したと発表した。藤川雅海頭取(66)は代表取締役のまま会長に就任する。6月開催予定の定時株主総会及び終了後の取締役会で正式決定する。 生田氏は法政大学経営学部卒、1984年に関東銀行(現在の筑波銀行)に入行、石岡支店長、神栖支店長、総合企画部長、営業本部長などを歴任し2018年6月から副頭取を務める。 藤川頭取は横浜国立大学経済学部卒。1976年に関東銀行入行、ひたちなか支店長、研究学園都市支店長、総合企画部長などを歴任し、2012年6月から頭取を務めている。

認知症予防に「コグニサイズ」体験 幸和義肢研究所 聞こえと脳の仕組み学ぶ

【谷島英里子】義肢、車いす、補聴器などを製作販売する幸和義肢研究所(つくば市、横張和寿社長)は6日、同市竹園のつくば国際会議場で「コグニサイズ」の体験会と「聞こえと脳のセミナー」を開いた。 コグニサイズは英語で「認知」(コグニション)と「運動」(エクササイズ)を重ねた造語。国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)が開発した認知症予防に向けた運動だ。コグニションとエクササイズを同時に行い、脳と体の機能を効果的に向上させるのがねらい。言語聴覚士で同センター認定コグニサイズ指導者の川田夏希さんが講師となり、一般参加者の指導をした。 参加者が車座になって、足踏みとしりとりをしながら時計回りに発表するゲームや100から3ずつ引いて最後に1で終了するゲームなどをした。体を動かしながら頭で考えたり間違えたりすることが脳への刺激を促すという。 補聴器メーカー、オーティコン補聴器の川田さんは聞こえと脳のセミナーで、補聴器を使って聴力と脳の関係を説明した。聴力の低下は加齢や過度の騒音で、音を感じ取る有毛細胞の減少などによって生じる。耳が聞こえづらくなると、音や情報が少なくなり認知症のリスクが高まるという。川田さんは「聞こえを大切にすることは健康を維持することにつながる」とし、「補聴器は音を聞こえやすくすることはもちろんだが、脳への負担を減らせる点からも注目されている」などと話した。 会場では、補聴器の聞こえ方をVR(バーチャルリアリティー)で疑似体験できるコーナーも設けられた。

金色姫がつなぐ日印の糸 著者迎え、つくばで交流の朗読会

【相澤冬樹】つくば市神郡の蚕影(こかげ)神社に伝わる伝説に材をとった土浦市在住の作家、佐賀純一さんの著作「金色姫と蚕の物語」の朗読会が6日、つくば市吉瀬のつくば文化郷で開かれた。日印女子フォーラム、茨城県郷土文化振興財団などが実行委員会をつくっての開催。会場には佐賀さん自身が駆けつけ、金色姫伝説の背景にあった日本とインドの近しさを語るなどした。 金色姫伝説は日本に養蚕が伝わった起源をたどる物語。天竺(インド)で受難にあった金色姫は、海に逃れて常陸国筑波の豊浦に漂着、権太夫という漁師に助けられる。やがて亡くなると、自らの骸(むくろ)をもって桑の葉を食うカイコとなり、糸をつむいで絹をつくるまでを権太夫夫妻に伝授する。姫への感謝から建てられたのが蚕影神社だ。 佐賀さんはこれを翻案し小説化、『筑波山愛ものがたり』(2006年、常陽新聞新社刊)に収めた。日印女子フォーラムの大場多美子代表の朗読で、筑波山はじめ、県内に3カ所残る養蚕にまつわる神社やインドで撮られた写真のスライドショーともども上演された。 ガンディー生誕150周年のSDGs事業 朗読後、大場代表はこの企画がインド独立の父、マハトマ・ガンディー(1869 - 1948年)の生誕150周年にちなむことを強調した。インドでは今日、カシミヤやシルク、ガディなどの織物が各地でさかんに作られているが、英国の植民地時代、圧政で取り上げられた糸車を探しだし、技術を伝えたガンディーの偉業抜きに考えられないそうだ。 これを受け継ぐ形で同フォーラムは、生活困窮者や女性の自立のためにハンドメイドの生地づくり事業を支援している。「糸をつむぎ織り上げることを通じて、SDGs(持続可能な開発目標)達成をめざしている」といい、金色姫を縁につくばでの展開も考えている。同事業で日印をつなぐ活動をしているIRAKOI(イラコイ)社代表のシウリ・ロイさんが、現地で織られたさまざまな素材を持ち込んで紹介した。 催事の締めくくりで佐賀さんは「日本とインドの間には今、すごい距離感があるが、空海の時代までさかのぼると、インドはもっと身近で、当時の仏教にも濃密な影響を残していた。か細い糸をたぐって、本当は近くにあるインドを見つけ出したい」と語った。

特別枠の県代表決まる イオンつくばで茨城国体eスポーツ予選

【鈴木宏子】いきいき茨城ゆめ国体と同時開催される「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」に出場する県代表を決める予選大会が6日、つくば市稲岡、イオンモールつくばで催された。競技種目の一つ、パズルゲーム「ぷよぷよ」で、ハンドルネームざいろ選手=本名・今井孝徳さん=(26)が特別先行代表となる1人目の県代表に選ばれた。 eスポーツはコンピューターゲームの対戦で、同選手権は、同国体文化プログラムとして初めて開催される。eスポーツで都道府県対抗戦が開催されるのも全国で初めて。「ぷよぷよ」のほか、カーレースゲーム「グランツーリスモ」、サッカーゲーム「ウイニングイレブン」の3種目が、国体と同時期の10月に開催される。現在、各種目ごとに、出場選手を決める予選大会が各地で行われている。茨城県は開催県のため各種目とも出場枠が二つある。 6日行われた予選は、「ぷよぷよ」に出場する一般の部の県代表2人のうち1人目を決める予選大会。17~39歳の44人が出場し、2人が対戦するトーナメント形式で行われた。大型画面に映し出された対戦の様子を、プロが解説しながら行われ、会場は人だかりができた。 優勝したざいろ選手は、「全国から猛者が集まる大会に出場できてうれしい。普段通りに練習を続け、国体では優勝を目指したい」と話した。つくばみらい市のメーカーに勤める千葉県在住の会社員で、全国ランキング8位の実力の持ち主。優勝候補の一人だという。

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広域連携、県が打診も進まず 法改正後の水道事業

【山崎実】急速に進む人口減少に伴う水需要の減少や、老朽化した施設更新による将来負担増に対する懸念などから、水道事業をめぐる議論が浮上している。広域、官民連携が中心課題で、安定かつ持続的な経営を迫られる同事業にとって避けられない問題になっている。 契機は、2018年12月の水道法改正で、都道府県は市町村を超えた広域的な水道事業の連携推進施策を策定し、これを実施するなど、県が広域連携に取り組む必要があることを想定している。 県水政課によると、茨城県の場合、水道法の改正より前の16年度に、全市町村が参画する「広域連携検討の場」を設置した。以降、全体会議やテーマ別検討会などを開催し、市町村と広域連携について協議し検討を重ねてきた。 土浦市加わり3市町が共同発注 連携形態は、経営統合や一部施設の共同設置、事務の広域的処理など様々だ。先駆的な例として、かすみがうら市と阿見町の共同発注があるが、4月から土浦市も加わって3市町による広域連携に拡大された(同課)。 共同発注は、窓口、検針などの業務を複数市町村が共同発注することで委託費の削減を図るもので、設備投資などを必要としないことから、経費の削減効果が期待できる。しかしメリット論は認識しつつも、市町村間の広域連携に対する認識の相違から具体的な取り組みは進んでいないのが実情だ。

《土着通信部》39 霞の向こうの赤い月 6月の天文暦

【コラム・相澤冬樹】写真はコロナではない。霞ケ浦から昇る月、夏至に一番近い満月を「ストロベリームーン」と呼ぶと聞いて、2年前の6月、土浦市蓮河原の湖畔まで行ってカメラに収めた。 しかし月はいつだって、赤く染まって地平から昇ってくるものだ。地平線近くにあるとき、月の光のうちの波長が長い赤い光が吸収されずに残ることで深紅に見える。6月の月に特有の色彩ではない。 霞ケ浦の土浦入りでは春以降、東方に低く雲が霞んでかかるようになるから、梅雨時に、これだけの月の出が見えることの方が貴重といえる。2年前は写真のシーンから1分後に、月は雲間に隠れてしまった。 月食も日食もある西の空 今年6月の満月は6日で、土浦では午後6時18分ごろが月の出の時間となるが、実は同じ日の早朝、半影月食が見えるとの予報がある。食の始まりは午前2時43分ごろで食の最大は同4時25分ごろ、月に地球の半影(真影ではない)がかかる半影月食だから、食が分かりにくい上、午前4時30分ぐらいには月没の時間となってしまうため、天体ショーとしては派手さに欠ける。 そして半月後の21日には、新月となった月が太陽を隠す日食が起こる。アフリカからアジアにかけての一部の地域で金環食となるが、日本では午後4時~6時ごろに部分食が見られる。最大食分は那覇で約0.84、東京で約0.47、東日本では半分も欠けない。

《令和楽学ラボ》7 コロナ禍の保育園事情

【コラム・川上美智子】4月に開園したばかりの本園は、予期せぬ新型コロナウイルス感染症の流行に遭遇し、竣工式も、入園式もすべて中止し、4~5月は、感染予防・感染防止対応に終始しました。特に、首都圏通勤者の多いTX沿線のつくば市などは、4月2日に、知事より不要不急の外出自粛要請が出て、にわかに危機が迫ってきたことを感じ、対策の強化を余儀なくさせられました。 当園では、4月中旬に風邪症状を示す園児が10名前後も出て心配をしましたが、子どもたちは間もなく回復し、コロナではなかったのだと安堵しました。その後、政府の緊急事態宣言などを受け、小学校の休校や保育園の登園自粛などが出されましたが、保育園も、併設の児童クラブも、働く保護者がいる限り休園はしない方針で、保育士始め全職員が前線で頑張ってきました。 もとより、保育園は、新型コロナウイルスに限らず、感染症の宝庫で、次々と子どもたちが病気を持ち込むのが当たり前の場です。また、保育室の中で、子ども同士、保育者と子どもの間の密な環境を避けるのは、ほぼ不可能です。 そのため、感染症が広がらないように、園をつくる段階で、いろいろ感染症対策や安全対策を講じてきました。従来の次亜塩素酸ソーダによる消毒、アルコール消毒に加え、次亜塩素酸水製造装置の導入、非接触型の体温計の利用、おしぼり製造装置の導入、哺乳瓶殺菌庫、玩具のUV(紫外線)殺菌装置、HACCP(危害要因分析必須管理点)に準じた厨房装置などなど、出来る限りの装備をして保育を行っています。 第2波、3波が来たときどうするか 保護者や訪問者には、マスクの着用、ハンドソープ、使い捨てペーパータオルを使った手洗とアルコール消毒をお願いしています。それでも、外から持ち込まれる感染症を予防することは難しい状況です。今後、第2波、3波が来たときどうするか、課題は残ったままです。せめて、PCR検査や抗体検査がスムーズに受けられる環境を国や県にはつくっていただきたいものです。また、治療薬やワクチンの早期開発が待たれるところです。

参加事業者募集 県産品販促キャンペーン 2割引でお取り寄せ

茨城県観光物産協会(会長・大井川和彦知事)は、「いばらき県産品販売促進キャンペーン」の参加事業者を募集している。 新型コロナウイルスの自粛生活に伴う消費低迷などから、販売機会が減少している県内事業者(生産者)の販売活動を支援するのが狙い。 同協会が運営する、県内の名産品などを取り扱う通販サイト「いばらき県産品お取り寄せサイト」を活用する。事業者には店舗登録料、商品登録料、販売手数料などに県から補助があり、消費者は価格の2割引で購入できる。 参加希望事業者の募集は、5月から始まったばかり。同協会は名産品や特産品の魅力が伝わるサイトへリニューアルしたり、販売商品を増強するなど意欲的。応募資料は「観光いばらき」ホームぺージでダウンロードできる。 売り上げ低迷の商品を県職員が購入支援 同協会はさらに、「いばらき応援!キャンペーン!」と銘打ち、イベントの中止、販売店の自粛などから売り上げが著しく低迷している事業者を応援するため、県庁生活協同組合と協力し、県職員向けの販売支援に乗り出した。