日中交流ペーパーカーレース 同時中継で競う 筑波学院大と長春大

15㍍の直線コースを走らせてスピードを競うレースの模様=つくば市吾妻の筑波学院大学

【橋立多美】つくば市の筑波学院大学と中国吉林省の長春大学とをテレビ会議システムで結び、同時中継による国際教育交流「ペーパーカーレース2018」が8日、同学院大で開催された。

コンピュータを使って設計製図するソフト、CADの具体的な操作法と設計センスを体得する授業の一環。両大学の国際交流は今年で17回を数えた。

CADで図面を描いてケント紙にプリントし、切り抜いて組み立てた紙の車に模型用のモーターと電池ボックスを載せ、輪ゴムを掛けて動力伝達させタイヤを回す仕組み。同学院大からは10台、長春大からは16台がエントリーし、15㍍の直線コースを走らせてスピードやデザインを競った。

日中の学生が中継で自己紹介し製作した車のセールスポイントをPR。タイムレースは各車3回走行して、最も速いタイムで順位が決まった。レースは中継され、学生たちは映像を見ながら相互に応援しあった。走行後、日本から中国のデザイン賞、中国からも日本のデザイン賞が選ばれた。

15.31秒でタイムレース2位になった郡司勇真さん(3年)は「車体の前をすぼめて真っ直ぐ進むように工夫した。モーターをどこに置くか悩んだがいい結果になった」。15.52秒で3位の宇留野渉さん(2年)は「斜め走行になりがちで、それを修正して直進することに努めた」と話した。

ペーパーカーレースにエントリーした学生たちと教員。左が堀越眞理子助教と非常勤講師の荒木勉さん=同

学院大のデザイン賞に決まったのは押野健人さん(3年)が製作した車名「フォートナイト」。F1カーをイメージしたデザインで空気抵抗を減らしスピードアップを図ったという。中国長春大が選んだデザイン賞を受賞したのは塚原太一さん(2年)の「チシャ号」。車体の上部や側面のカーブラインなど、リアルな車にこだわったそうだ。

授業を受け持っているのは筑波技術大学名誉教授で非常勤講師の荒木勉さんと、同学院大の堀越眞理子助教。荒木さんは「学生たちは若い感性を生かして製作に励んでいた。初期から担当しているが、中国の学生たちの車体は10年程前まで強さを前面に出すものが多かった。今はF1レースやアニメなど柔らかくなった。時代の変化や文化の違いが見てとれる」と話してくれた。