《好人余聞》13 「わたしが幸せやパワーをいただいています」マタニティーペイントアーティスト みそけいえっこ さん

みそけいえっこさん

【コラム・オダギ秀】人生という旅の途中で出会った人たち、みんな素敵な人たちでした。その方々に伺った話を、覚え書きのように綴りたいと思っています。

お腹に絵を描くというと、滑稽な宴会芸のようなイメージを抱く人がいるかも知れない。だが、赤ちゃんを宿している妊婦さんのお腹に素敵な絵を描き、たくさんの幸せを作っているイラストレーターがいる。マタニティーペイントアーティスト みそけいえっこさん、つくば市の意欲的なクリエイターだ。

「妊婦さんのお腹に、安産祈願や幸せを祈ったり、家族の思い出としてイラストを描くんです。縁起のいい絵とか家族の笑顔とか。日本では、まだそれほど知られていませんけど、欧米では人気なんですよ」

みそけいさんはこの仕事を始めて7年ほどになり、認定資格も持つベテランだが、始めのうちは戸惑いもあったと言う。マタニティーペイントならではの難しさもあるらしい。

「妊婦さんのお腹って、意外に丸いんです。通常は平面に描いているから、そこにどう絵を描くか苦労します。構想していても、お腹に向かってみたらおヘソの位置が違っていたり、立ち上がったら赤ちゃんの重みでお腹が下がり長い絵になってしまったり。描いていると、思った以上に赤ちゃんは、お腹の中で動いたりするんですよ。もちろん絵の具も安全なものを使わねばなりませんし、妊婦さんの身体に負担を掛けないように、短時間で完成することも大切です」

掛け替えのないいい仕事

お腹に絵を描かれるというのは、気持ちが好いらしい。

「眠られてしまうこともよくあります。赤ちゃんは元気で、グニュグニュしたりしてるのに、お母さんは寝てしまうんですよ」

やがて、その赤ちゃんがお誕生を迎え、2人目の赤ちゃんのペイントを依頼された時に一緒に来られて、周りで飛び跳ねていたりすると、マタニティーペイントという仕事をする幸せを、最高に感じるそうだ。

急に、みそけいさんは背筋をすっと伸ばすと、ひときわ真顔で言った。

「マタニティーペイントする方というのは、幸せな人なんです。新しい命を宿している人だから、エネルギーやパワーをたくさん持ってらっしゃる。その元気や幸せを貰っています。それをまた、たくさんの方にお返ししたい。私自身が、幸せな、掛け替えのないいい仕事に携われたと思っていますから」(写真家)

▽みそけい えっこ:電話:080-6754-1867  メール:ecco.bellypaint@gmail.com HPはこちら