《ご飯は世界を救う》5 古民家カフェ「サロン・クラウドナイン」


【コラム・川浪せつ子】まだ、もうちょっと芸術の秋ですので、そんな話題を(個人的には1年中、芸術…です)。今回は、ギャラリー併設の古民家カフェサロン「クラウドナイン」さん。閑静な住宅街の一角にある、築60年の納屋を改装した建物です。1階がカフェ、2階がギャラリーになっていて、芸術家の方々の交流の場でもあります。

お話は、つくば駅近くの筑波銀行本部2階にあるギャラリーに飛びます。こちらの場所は、無償で市民に貸して頂ける貴重なスペースで、予約を取るのが3年待ちという人気です。絵画のみならず、文化財になるような手作り人形や書道などの企画展もやっています。市民の方々の展示も力作ぞろいです。ですので、時間が取れる限り訪ねて、見させていただいています。

今年の夏前、そこで出会ったのが石山克氏の水彩画でした。水彩絵の具で大きな作品を作成するのは、なかなか大変です。見たとき、「どれほど時間がかかっているだろうか?どんな方が描かれているのだろうか?」でした。丁寧かつ厳粛な風景画。描いた方の思いがひしひしと伝わってきました。

ご本人がいらっしゃったのでお聞きすると、全くの独学ということで、それにも驚きました。経歴には書かれていなかったのですが、あとで調べると、「日本水彩画会」という1913年から続いている公募展の評議員さんでした。さすが!なるほど!

2階では石山克氏の画展

お話は「クラウドナイン」に戻りまして、石山氏が展示会をするというので見に行きました。もちろんランチも楽しみです。注文して来るまでの時間、2階のギャラリーに行くと、なんと、私の大学の先輩がいました。聞いてビックリ。石山氏と小学校が同級生。先輩は、油絵から版画までこなす芸術家です。久々で会ったので、近況をお聞きしてショック。

「ボクね、大腸ガンで、ステージ4。肺に転移。今、抗がん剤」。ニコニコしながら話してくれました…。現在、大腸ガン、女性では1番多くて、男性では3番目。昔は胃ガンでしたが、食生活の変化ですね。近ごろは、医師もステージなど、本人にもはっきり伝えるようになっているのですね。

先輩の版画は手軽に買えましたので、2作品持っています。その作品を見て拝んで、「どうか長生きしてください」と毎日祈っています。

「クラウドナイン」のランチ。こんな野菜多めのものを食していたら、病気にならないだろうなぁ、と思いながら味わいました。先輩に「一緒に食べましょう」と言いましたら、「昼はソバと決めてんの!」。頑固なのはよくないのよ~、体にもねぇ、と思いつつ。どうか元気で創作活動をお続けください。

そうそう、石山氏の作品は、ここでも裏切らなかったです。「PRして下さいね」とおっしゃっていたので、お名前出しましたよ。これからのご活躍楽しみにしています。(イラストレーター)