【谷島英里子】アジアの中学校や高校などを訪れ日本語学習を支援する国際交流基金(東京都新宿区)アジアセンターの「日本語パートナーズ」に、筑波学院大学(つくば市吾妻)の学生6人が選ばれた。9月中旬から2週間ベトナム北部に派遣され、日本語の授業をサポートしたり日本文化を紹介などする。
同派遣事業は、アジアセンターが2014年に始めたプロジェクトで、東南アジアで現地日本語教師のアシスタントをしたり、生徒と交流し日本文化を紹介などする。特に2020年の東京オリンピックに向け文化交流を促進することが期待されている。
今回は茨城県が、東京オリンピックに向け相互交流を図るベトナムのホストタウン自治体であることから、県内の大学生などを対象に募集が行われた。日本とアジアの架け橋になる意志があり、日常の英会話ができることなどが条件で、書類選考、グループ面接を経て、県内で唯一、筑波学院大生が選ばれた。
学生は経営情報学部2年の森亜美さん(20)、根本あやさん(19)、大江寧音さん(20)、菅谷奈々さん(19)、志賀紅葉(あかは)さん、里舘泉帆(みずほ)さんの6人。
16日から29日まで派遣され、前半は首都ハノイ市の小・中学校や盲学校、後半は北部の港湾都市ハイフォン市の中学・高校・大学を訪問する。派遣中は活動の様子をツイッターやインスタグラム、フェイスブックで発信する予定だ。
同大にはベトナム人留学生が多いことから、6人は事前に食文化や自然環境の違いなどを勉強している。日本や茨城の文化を楽しんでもらいたいとし、自分たちを「日本笑顔の親善大使」と名付けて笑顔いっぱいで日本を紹介するつもりだ。紹介する県内の観光地には偕楽園の梅や筑波山を選んだ。学生リーダーの森さんは「日本に行ってみたいと思ってもらえるように魅力をたくさん伝えたい」と意気込みを語る。