【橋立多美】筑波学院大学(つくば市吾妻、大島愼子学長)と、ホテルや日本語学校を経営するサンスイグループ(同市小野崎、東郷治久代表)が3日、連携して教育や人材育成に取り組む包括連携協定を締結した。同大で調印式が催され、大島学長と東郷代表が協定書に調印した。
サンスイグループが今春、市内に日本語学校「日本つくば国際語学院」を開校し、留学生に日本語教育を開始したことがきっかけ。
大島学長は「国際語学院と本学国際別科の留学生同士の交流や交流イベント、カリキュラムについて共同開発も検討している」と述べた。同大には、進学や就職を目指す留学生が学ぶ国際別科がある。また、文科省の方針に沿ったプログラムで日本語教員を養成している。
東郷代表は「10カ国から来日した国際語学院第1期生たちの多くは自国で4年制大学を卒業した成績優秀な生徒たちで、多くが2年後は大学進学を希望している。連携協定は彼らが新しい道を模索する一歩になる」とした上で「留学生は今後も増加すると予想され、学院大で養成された日本語教員を紹介してもらうことも視野に入れている」と語った。
同大は、つくば市をキャンパスにした社会力育成プログラム(OCP)を実践している。ホテルや料亭、レジャー施設「つくばわんわんランド」など、多角的に事業を展開している同グループと連携したことで、OCP活動を拡大し、長期のインターンシップの可能性を検討したいとしている。
また、同グループの料亭「つくば山水亭」が、同大で後期に開講する講座「ホスピタリティ実務」に協力する。料亭のおもてなしを教えるという。