水曜日, 10月 8, 2025
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ノバホールで初の演奏会へ つくば市立並木中吹奏楽部

7月5日

つくば市立並木中学校(つくば市並木、渡辺聡校長)の吹奏楽部が7月5日、つくば駅前の音楽ホール、ノバホールで「サマーコンサート」を開催する。学校の外に出て単独コンサートを開くのは初めて。市内の市立中学校でも珍しいという。

「サマーコンサート」は同吹奏楽部の定期演奏会にあたる。これまでは学校の体育館で開催していた。昨年は6月30日に開催、会場に入りきれないほどの300人以上の観客が来場し盛況だったが、エアコンが無い中で熱中症などの心配もあった。初の試みとしてノバホールに会場を移すことになった。部活動の地域移行の在り方が模索される中、地域に開かれた部活動の一つの形となることを期待している。

演奏曲目は3年生を中心に選曲を行っているが、今回は多くの世代に楽しんでもらおうと、時代劇のテーマ曲なども用意する。

県大会で銀賞

吹奏楽部は1979年の並木中開校と同時に発足した伝統ある部活動で、昨年は吹奏楽コンクール茨城県大会中学Bの部で銀賞、TBS子ども音楽コンクール土浦地区大会で優秀賞を受賞した実績がある。

部員は3年生14人、2年生14人、1年生6人の計34人。木管・金管楽器、パーカッションなどそれぞれ担当楽器を持ち、週4日程度、放課後などに活動を行っている。練習は音楽室のほか、パートに分かれて練習する時は空き教室なども利用し、校内に音を響かせながら活動に励んでいる。

活動は新入生歓迎コンサートやコンクール出場のほか、「並木まつり」など地域イベントで演奏し、地域でも幅広く活動している。

指揮しながら指導する三井教諭

顧問は音楽担当の三井健嗣教諭(60)、副顧問は伊藤梨瑚教諭が務める。音楽室には、バッハやモーツァルトなどクラシックの巨匠たちの肖像画のほか、ピアニストの辻井伸行氏やピアニストで指揮者の反田恭平など現在活躍中の若手音楽家の写真や、近年行われたコンサートのポスターが貼られており、音楽に親しむ環境になっている。

記者が顧問の三井教諭が指導する音楽室を訪ねると、メロディーライン、音色、リズムなどを的確につかみ、パートごとの細かい指導を繰り返していた。

吹奏楽部の部長で3年の金昭廷さんは「先生は優しくて、的確な指導をしてくれる。演奏会は体力をつけないといけないので、頑張って廷習していきたい。時代劇の音楽は知らない生徒がほとんどだが、リズムが面白く斬新。楽しみながら全力で演奏したい。当日は温かい目で見守って欲しい」と話す。3年の山口隼平さんは「トランペットを担当している。当日演奏するクラシック曲は難しいが、当日までにしっかりと練習していきたい」と語る。

三井教諭は「ノバホールを借りることができてとても喜んでいる。公立学校の場合は無料で借りられるのでせっかくの機会を大いに利用したい。生徒たちにはこの体験を生かし充実したものにしてもらいたい」と述べる。(榎田智司)

◆並木中学校吹奏楽部第5回サマーコンサートは7月5日(土)、つくば市吾妻1-10-1 ノバホールで開催。開演は午後1時30分。演奏曲目はフィエスタ、恋、A列車、エル・クンバンチェロなど。入場無料。未就学児も入場可。問い合わせは電話029-851-7100(同中)へ。

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乳幼児も楽しめる舞台芸術 つくばでイタリア劇団が公演

19日 カピオ 乳幼児も楽しめる舞台作品をつくり続けるイタリアの劇団「ラ・バラッカ」の公演が19日、つくばカピオホール(同市竹園)で開かれる。演目は、多様な家族の姿をユーモアを交えて観客に問いかける「ファミリエ」(上演時間40分)。午前は0歳から2歳、午後は3歳以上を対象とした2部制で上演される。 主催するのは、桜の植樹や芸術活動を通じてイタリアとの文化交流を進める「日伊櫻の会」(沢辺満智子代表)。同劇団によるつくばでの公演は昨年に続き2回目となる。 魔法のような時間 「以前は、小さな子どもが本当に演劇を楽しめるのか疑問もあった」と、主催団体理事の多田亮彦さん(46)は言う。 多田さんが初めてラ・バラッカの舞台を見たのは2019年。会の代表である妻の沢辺さんと、劇団の拠点であるイタリア・ボローニャ市を訪問した時だった。 ラ・バラッカは1976年、ボローニャで創設された劇団で、子どもを対象とした作品を50年近くつくり続けている。特に乳幼児向けの演劇分野で世界的に高い評価を得る。現在は地元自治体と協力し、教育現場に演劇を取り入れ、まちの中に劇場を整備するなど、日常的に子どもが演劇に触れる環境づくりを進めている。 多田さんらが劇場を訪ねて目にしたのが、演劇に夢中になる子どもたちと、子どもが手で触れられそうな距離で、全身を使って物語を表現する俳優たちだった。 「俳優の表情や仕草だけで十分伝わっていて、子どもたちの反応を引き出す魔法のような、幸せな時間だった。これを日本の子どもたちにも見せてあげたい」と感じた。 ボローニャは、世界最大の児童書の見本市が開かれることでも知られている。沢辺さんは現在、つくばで子ども向け書籍の出版会社を経営する。多田さんらの当初の訪問目的は、児童書の見本市を訪ねることだった。同時に、同市で活動するラ・バラッカを知り、「日伊櫻の会」が進める文化交流・創造事業への関心から劇団を訪ねたのが、劇団との出会いのきっかけとなった。 昨年つくばで上演されたのは、突然いなくなった仲良くしていた野良猫を、マンションの上下階の住民が一緒に探す物語。セリフはなく、体の動きや表情の変化で思いを伝える。 2歳以下の子どもたちは保護者と一緒に舞台上に座り、手が届きそうな距離で役者の動きを目の当たりにする。俳優は、子どもたちとアイコンタクトを取り表情を見ながら、ときに手を差し伸べつつ、物語を表現する。観客も物語の中に引きずり込まれるような感覚を味わえる。年齢を超えて誰もが演劇を楽しめる仕掛けがあるという。 「あれは何だろう、これは何だろうと、子どもたちの好奇心が喚起され、本当に芸術を楽しんでいるのが伝わってきた」と多田さん。来場した保護者からも「自分の子どもがこんなに集中して見るなんて思わなかった」「小さな子どもでも演劇が分かると気づいた」などの感想が寄せられた。 「人を生き返らせる力がある」 ラ・バラッカの演劇は、決して鑑賞者を子ども扱いしないのが特徴だと多田さんは言う。「大人が思い描く子ども像に合わせてつくられていない。作品を通じて作り手が『私はこう思うけど、あなたはどう思う?』と問いかけるような、平等な関係がそこにある。だから、大人も見て感じることがあるのだと思う」「演劇には、人を生き返らせる力がある。芸術は子どもだけでなく、大人たちにとっても生活に必要なものだと思う」と語る。 今後について「つくばで舞台芸術を子どもたちに提供していきたい。みんながそういう機会に触れられるように頑張っていきたいし、つくば市で一緒に取り組みを進めていけたら」と思いを述べる。(柴田大輔) 二つのワークショップ開催 ◆「つくば世界こどもシアター2025 劇団ラ・バラッカ『ファミリエ』」は、10月19日(日)、つくば市竹園1-10-1 つくばカピオホールで開催。公演時間は、0歳から2歳までは午前10時30分から、上演時間は各40分。3歳以上は午後2時30分から。入場料は大人3000円、17歳以下1500円。 ◆16~18日に二つのワークショップを開催する。①18歳以上を対象にしたワークショップを16日(木)と17日(金)いずれも午後4時から、つくば市吾妻1-10-1 つくばセンタービル・コリドイオ3階大会議室で開催する。参加費は2日間通しで5000円(学生2500円)②親子を対象とした演劇ワークショップを18日(土)午後2時30分から、つくばカピオ2階リハーサル室で開催する。参加費は3500円(親子2人分)。いずれも事前申し込み制。詳細はイベント公式サイトへ。劇団が訪日する10月中に市内の小学校や保育園での上演も企画している。

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