関東女子サッカーリーグ1部のつくばFCレディースは25日、つくば市山木のセキショウチャレンジスタジアムで前期最終戦を迎え、東京国際大学(本拠地・埼玉県坂戸市)に1-0で勝利した。これでつくばは通算成績5勝1分1敗、2位の東国大に勝ち点1差をつけ、首位でシーズンを折り返した。後期第1節は6月7日、アウェーで山梨学院大学と対戦する。
第31回関東女子サッカーリーグ1部 前期第7節(5月25日、セキショウチャレンジスタジアム)
つくばFCレディース 1-0 東京国際大学女子サッカー部
前半0-0
後半1-0

今季初、コーナーキックから得点
つくばはこの試合、立ち上がりから相手にほとんど攻撃の形を作らせず、安定した試合運びを見せた。「今日の相手は長いボールを蹴ってくるので、それに対するチャレンジ&カバーと、周りの選手のプレスバックを徹底した。また前節の反省から、チームでどのようにボールを奪いに行くかを整理し、連動した守備ができるようになった」と志賀みう監督。

「全員が集中して守備でき、チャンスもつくれていて後は決めきるだけだった。攻撃では前への意識を持ちながら落ち着いたボール回しをし、そして状況を見ながら自分たちの時間を作っていこうと話し合っていた」とMF高橋萌々香主将。

前線には冨田歩花、諸富愛莉、石黒璃乙と長身FW3人を並べたフォーメーション。石黒によると「3人で前からハイプレスを仕掛け、サイドでハメる形」だそうだ。石黒は前半は右サイドで、ボールの扱いが上手い林里咲と組んで攻撃の起点となり、後半は左サイドへ回って、ドリブル突破が得意な所千紗登と連携。石黒がDFを引き連れて所をフリーにしたり、所にDFが行ったら石黒が背後を狙うといったプレーを見せた。

得点は後半24分、コーナーキックから生まれた。高橋主将が冨田を狙って蹴ったボールは相手守備にはね返されたが、こぼれ球をDF浦海綾が蹴り込んだ。「点が欲しい時間帯だったので積極的に狙おうと意識していた。自分の前に流れてきたので決めるだけ。チームみんなで決めた得点だと思う」と浦海の振り返り。

志賀監督インタビュー
-前半戦を振り返っていかがですか。
「ここまでは何となくうまくいっていた試合が多かった。だが前節で負けてしまったことで、自分たちの立ち位置をもう一度再確認でき、今日しっかり自分たちのやりたいゲームをやって勝てた。そういう意味では前回負けた意義があった」

-後半戦に向けては。
「ここまで連戦が続いてきたが、来週1週間空くので、1回しっかりリセットし、チームとして前向きに取り組むことができる。前期はホームが多かったぶん、後期はアウェーの試合がすごく増える。2巡目で相手にも分析され、勝つのが難しくなってくる。それでもコンディションを管理したうえで、しっかり戦えるよう頑張りたい」
-今季の目標は。
「関東リーグ優勝はもちろんだが、一番の目的は1シーズンでのなでしこリーグ2部への復帰。この戦いを通じて、勝ったとしても負けたとしてもしっかり、全員で成長するということを一番大事にして、これからもやっていきたい」(池田充雄)
