土曜日, 7月 12, 2025
ホームコラムJRひたち野うしく駅周辺のにぎわい《遊民通信》88

JRひたち野うしく駅周辺のにぎわい《遊民通信》88

【コラム・田口哲郎】

前略

JRひたち野うしく駅前の西友ひたち野うしく店の第3駐車場の半分が閉鎖され、店舗らしきものが建ち始めたのが冬ごろでした。何ができるのだろうとワクワクしていたのですが、先日看板が取りつけられていました。看板にはAUTOBACSとあります。大手カー用品チェーンのオートバックスの店舗になるようです。

ひたち野うしくにはイエローハットがありますが、カー用品専門店はほかにないので、2店目になります。

茨城県は自動車社会です。県南ですと鉄道で東京都心まで1時間程度で行けますが、地域で暮らすとなると車が必須です。以前書きましたが、関東は町のひとつひとつが大きく、生活便利施設が町のなかに点在しているので、車移動が必要になります。

車が多ければ、メンテナンス用品の需要も増す。カー用品店が必要になるという流れですね。

もはや都会、ひたち野うしく

これも前に書きましたが、ひたち野うしく駅周辺は生活便利施設が密集しており、茨城県南のみならず、関東圏でも指折りの便利さを誇ると思われます。

スーパーマーケット、ホームセンター、家電量販店、ドラッグストア、100円ショップ、靴屋、紳士服店、スポーツ用品店、リサイクルショップ、書店、ペットサロン、カフェ、飲食店、ラーメン店、コーヒーショップ、ガソリンスタンド、整骨院、スポーツジム、洋菓子店、煎餅(せんべい)屋、パン屋、そしてカー用品店と、郊外生活をするのに何不自由ない環境になっています。

そういえばガソリンスタンドに併設される形で話題のチョコザップもオープンしました。

こんなに恵まれているのにまだ不満があるのかと言われそうですが、ひたち野うしく駅前にあったらいいなというお店があります。

それは和菓子屋さん、ブックオフ、マクドナルドです。欲を言えば、100円ショップもダイソー、セリアがあるので、ワッツとキャンドゥーがあれば完璧になりますね。サイゼリアとベローチェがあれば、カフェのバリエーションが増えてより楽しめそうです。

こんなにお店があるのに贅沢(ぜいたく)な話ですが、逆にいうとそれだけ買い物客が集まるということですから、街のにぎわいを象徴していることにもなります。

もはや都会と言ったほうがよいひたち野うしくのますますの発展が楽しみです。ごきげんよう。

草々

(散歩好きの文明批評家)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

5 コメント

コメントをメールに通知
次のコメントを通知:
guest
最近NEWSつくばのコメント欄が荒れていると指摘を受けます。NEWSつくばはプライバシーポリシーで基準を明示した上で、誹謗中傷によって個人の名誉を侵害したり、営業を妨害したり、差別を助長する投稿を削除して参りました。
今回、削除機能をより強化するため、誹謗中傷等を繰り返した投稿者に対しては、NEWSつくばにコメントを投稿できないようにします。さらにコメント欄が荒れるのを防ぐため、1つの記事に投稿できる回数を1人3回までに制限します。ご協力をお願いします。

NEWSつくばは誹謗中傷等を防ぐためコメント投稿を1記事当たり3回までに制限して参りましたが、2月1日から新たに「認定コメンテーター」制度を創設し、登録者を募集します。認定コメンテーターには氏名と顔写真を表示してコメントしていただき、投稿の回数制限は設けません。希望者は氏名、住所を記載し、顔写真を添付の上、info@newstsukuba.jp宛て登録をお願いします。

5 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

不登校支援に取り組む高校生 島本美帆さん【ひと】

「科学カフェ」オープンし1年 つくば市内の通信制高校で学ぶ島本美帆さん(18)が、市内に交流スペースとなる科学カフェ「フェルミカフェ」を開き、不登校の子どもや家族の居場所づくりに取り組んで1年になる(24年4月19日付)。不登校を経験した中学時代から現在に至るまで、気持ちはどう移り変わったのか。美帆さんは「フェルミカフェを始めると、活動を応援してくれる人や自分を必要としてくれる人と出会った。以前は感じることがなかった世界の広がりを感じている」と話し、今後はさらにカウンセリングにも力を注ぎたいと思いを語る。 模索したどり着いたのが今 つくば駅から徒歩15分。同市二の宮の住宅地にあるアパート2階の1室に、フェルミカフェがある。昨年5月、美帆さんが得意とする科学を中心に、さまざまな人が交流しながら共に学べるカフェとして始めた取り組みだ。現在の場所には12月に移転した。オープンから1年が過ぎ、口コミで訪れる人が増えつつある。営業するのは木曜から日曜の週4日。用意してある簡単な器具で科学の実験や工作をしたり、読書や宿題、資格の勉強をしたり、それぞれが目的に沿った時間を過ごすことができる。最近は、より作業に集中できるよう、「もくもくタイム」という時間を週に1日2時間設けた。利用するのは小学生から大学生、社会人や高齢者などさまざまだ。 美帆さんは現在、通信制の学校で学ぶ高校3年生。大学受験を控え、受験勉強と日頃の学業、カフェの運営と多忙な日々を送っている。カフェが休みの月・火・水の3日間と、開店前後やお客さんがいない時間帯に学校の課題に集中して取り組む。毎日通学する必要がない通信制だから、卒業に必要な課題は自分のペースで進められる。7月中には1年分の課題を終えられそうだという。「仕事と勉強、自分にとって、いいサイクルができている」と話す表情に、充実感がにじみ出る。不登校を経験した中学時代を経て、自分に合った学び方を模索してたどり着いたのが、学業とカフェ運営を並行する今の暮らしだ。 持ち寄りランチ会 美帆さんが、母親の真帆子さんと昨年から続けているのが、不登校をテーマにした「持ち寄りランチ会」だ。月に一度、不登校の子どもや家族が集まり、お昼を食べつつ互いの話に耳を傾ける。時には、それぞれが抱く今後の目標の発表の場にもなるという。カフェを営む中で、不登校の子を持つ親から相談される機会が増えていた。「子どもが不登校になった。このままだと勉強もついていけなくなりそうで、将来が不安」「学校に行かずにゲームばかりしている。ゲームを取り上げた方がいいのか」「生きるのがつらそうな子どもの様子を見て、親としてどう接すればいいのだろう」など、親たちは、学校に行けなくなった子どもの気持ちをつかみきれず不安を抱えていた。そうした親の声に対して美帆さんは、自分の過去を振り返り、子どもの目線で答える。「他に行き場がないからゲームに向かっているだけで、それを取り上げるべきではないと思う。気が済むまでゲームをやらせるのも手じゃないでしょうか」「学校に行けない子どもは悩んでいるが、自分の気持ちを言語化するのは難しい。時間をかけて、思いを聞いてほしい」「家の中を居心地よくするのもいいこと」。 学校に行けない子どもの中には、「何かを燃やしたい」という衝動を抱えたと話す子もいた。その子には、母親の真帆子さんが「燃やすと重くなるものと軽くなるものがあるんだよ」と語りかけ、計りとアルコールランプを出して、スチールウールに火をつける実験をした。「燃やして実際に重くなっているのを知ると、興味が湧きますよね。不登校の子の中には学校行けないことで劣等感があると思う。その気持ちを否定せずに、実験の方に気持ちを向けてあげると、気持ちのはけ口になるんじゃないかと思ったんです」と真帆子さん。訪れる人たちの悩みに接する中で美帆さんは「もっと不登校のサポートを前面に出してもいいのかなと思った」のだと話す。 ➡次のページに続く 自分は「ダメ」だと思った 美帆さんが不登校を経験したのは中学時代。2年生の夏休みを迎えるころからだった。体調を崩して休みがちになった。医療機関にかかったが、なかなか快方に向かわなかった。「みんな学校に行っているのに私は行けなくて、自分は『ダメ人間』かもしれないと思った。どうしていいかわからず本当に辛かった」と当時を振り返る。 学校の慣習にも馴染めなかった。ダンスが苦手なのに人前で踊らなければならなかった、反復練習では学ぶ意義が感じられないのに、同じように学ばないと怒られることもあった。「例えば、自分が好きな科学で実験レポートを書くとなれば、実験結果と関連づけて必要な漢字や数式を一緒に覚えることができる。私は全体のつながりの中で物事を学びたかった。その方がよく学べるのに、と思っていた。集団行動も苦手だった。学校では自分に合わないことをしなければいけない。精神的につらかった」 母親の真帆子さんは当初「給食くらい食べてくればいいのでは」と、娘の姿を見つめていた。だが、次第にそれは負担が大きいことだと感じると、科学好きの美帆さんに、つくば市内の研究所や博物館の見学を勧めたり、真帆子さん自身が取り組む地域の小学校で開く科学の出張教室の助手を頼んだりするなど、学校外の活動に目を向けるよう働き掛けた。 人前で話し自信になった 活動を続ける中で、美帆さんにとって大きなきっかけになる出来事があった。16歳になったころ、母親が毎年1度、講義を持っている福島県内の大学で、学生に向けて話をする機会を得たのだ。事情を知った大学関係者が協力した。美帆さんは、当時読んでいた経済に関する本を紹介することにした。人前で話すのは初めてのこと。事前に入念な準備を重ね、ドキドキしながら教壇に立った。話し終えると、拍手が湧き、さらに謝金まで出た。「自分のしたことでお金をもらったのは初めて。興味を持ってくれたのもすごくうれしかったし自信になった」と振り返る。 美帆さんは「学校に行かなければいけないという固定観念を外してみることで、楽になった」と言い、「フリースクールでもいいし、コミュニティスペースに出入りしてもいい。勉強の仕方はいくらでもある。もちろん、学校が合う子どももいる。その子にあった学び方を選択すればいいのでは」と話す。母親の真帆子さんは「不登校によって生じる問題は学習機会が減るということ。学習機会が減ると将来の選択肢が減ってしまう。学習機会をどこでつくるかということが大切になる」。 どこにいても話できる場所つくりたい 「今が一番楽しい」と島本さんは言う。その一方で、「もう一度、小学生からやり直すとなったら、そんな気力はない。1回目だから耐えることができたけど、2回目があったら無理かもしれない。それくらい当時は大変だった」と、不登校時の苦しみを語る。 これからの目標は、まずは大学に進学すること。そこでは一緒に活動できる仲間を作り、人間の心と体について学びたいと話す。フェルミカフェはこれからも続けていくつもりだ。今後はより専門的な相談サービスも展開していきたい。 「将来は、全国どこにいても話ができるオンラインスクールをつくれたらうれしい。不登校だったけど、大学に行ってこんなことができるよって示せたら、安心してくれる人が増えるかもしれないですよね」 ◆交流スペース「フェルミカフェ」はつくば市二の宮1丁目9-5 ホワイトレジデンス201号室。開館時間は木・金は午後1時~6時、土・日・祝日は午前10時~午後5時。利用料金は1日当たり大人500円、学生は300円。フェルミカフェのホームページはこちら。

道の駅 洞峰公園近くを取り止め つくば市 

筑波山麓1カ所で検討 つくば市内2カ所を候補地に道の駅の建設を検討していた(24年12月9日付)つくば市は11日、洞峰公園近くの上原・松野木地区での検討を取り止めると発表した。もう1カ所、筑波山麓の池田地区については建設に向け検討を続ける。 市立地推進課によると、予定地周辺住民を対象に6月にアンケート調査を行った結果、洞峰公園近くの上原・松野木地区は反対が52%、賛成が37%、どちらともいえないが11%と反対の声が多かった。さらに周辺住民などから反対署名が市に提出されたなどから、事業を続けることは難しいと総合的に判断したとしている。 アンケートでの反対理由は「交通渋滞」が最も多く、次いで「住宅地に近い」、「騒音」、「税金の無駄遣い」、「田園風景の喪失」など。反対意見は「通学路になっていて子供の交通事故が増える懸念がある」「西大通り沿いは渋滞が激化する懸念がある」「地域住民にとってのメリットが具体的に示されていない」「道の駅をつくる目的が理解できない」などが出された。 アンケートは、上原・松野木地区は予定地から半径800メートルの5227世帯、池田地区は半径3キロの5149世帯を対象に実施し、それぞれ44%、42%の回答があった。 一方、筑波山麓の池田地区のアンケート結果は、賛成が82%、反対が5%、どちらともいえないが13%と賛成が8割を超えた。賛成理由で多かったのは「にぎわいの創出」「利便性の向上」「雇用の創出」などだった。 大規模事業評価実施へ 今後について市は、池田地区1カ所を候補地に2026年度に基本構想を策定し、面積や施設の規模、完成後の運営主体や地域の意向などについて検討したいとする。10億円を超える事業規模と見込まれることから、その後、事業の必要性や有効性、経済性など6項目について評価する大規模事業評価を実施することになるとし、着工時期などは現時点で未定としている。 集客45万人、売り上げ4.5億円 道の駅建設をめぐっては、2024年度に上原・松野木地区、池田地区のほか、菅間地区、島名地区の市内4カ所を候補地に検討し、上原・松野木地区と池田地区の2カ所が高評価だったことから、2カ所に絞って検討し、周辺住民のアンケート調査を実施していた。 今回取り止めが決まった上原・松野木地区の予定地は、筑波研究学園都市の都市公園 洞峰公園や、気象研究所、産業技術総合研究所つくば西事業所などに近接し、西大通りに面することから、五十嵐立青市長は昨年12月、研究学園都市の研究所や大学と連携する新たなコンセプトの道の駅を検討したいなどと表明していた。 検討が続けられる池田地区は、山麓から筑波山を見渡せる開けた水田地帯にある。市がコンサルタント会社に委託して2024年10月に作成した簡易経営診断業務最終報告資料によると、池田地区に建設した場合の経済効果は、対面交通量からの予測として集客が年間約42万~64万人、売り上げは年間4億2000万~6億4000万円、商圏人口からの予測として集客が年間約45万人、売り上げは年間約4億5000万円になり、観光消費金額に換算した経済効果は毎年約23億円になるとしている。さらに需要予測通りに売り上げを達成するためには①出荷者の確保及び調整②観光を意識した名物単品・サービスの開発③体系的なマーケティング戦略ーの3点の施策が必要で、施策を充実させるためには庁内プロジェクトの組成、専門家のアドバイスを踏まえた計画策定の必要性が高いなどと進言している。(鈴木宏子)

竹園高の学級増に向け県と対話《竹林亭日乗》30

【片岡英明】7月は受験生が高校入試を考える時期だ。夏休みの高校説明会では、3校は見学するよう中学校の指導がある。今回、私たちはその説明会に間に合うよう県立竹園高校(つくば市)の学級増を求めた。構造的な県立高不足のつくば市内で、「勉強をもっと頑張れ」ではなく、県立高の受験枠を広げよと活動している大人がいる―これが受験生への励ましである。 その意味で、つくば市議会による竹園高学級増の意見書採択(6月)は受験生への激励になった。今回は、竹園高学級増を求めた教育委員会との懇談(7月4日)でのやり取りを報告したい(7月5日付記事参照)。 私たち「つくば市の小中学生の高校進学を考える会」は、市議会の「竹園高校2学級増」の意見書提出に際して、つくば市選出の県議4名とつくば市副市長などと一緒に、同趣旨の要望書を県教育委員会に提出した。庄司学校教育部長が受け取り「要望をしっかり検討します」と言って、退席した後は、県の行政的で乾いた言葉が続いた。 県関係者との懇談では、県議からは「改善に向けて工夫して欲しい」「具体的で絞った要望に前向きな回答を…」「機械的な応答でなく要望を受けとめた話を…」といった発言があった。 県担当者の「竹園高校の学級増の必要性が分からない。皆さんの説明をお聞きしたい」との問いに、県議からは市議会の意見書に対応するよう求める発言があり、市議会議長は地域住民から県立高不足の多くの声が届いていると指摘した。さらに、つくば市副市長が市も県に竹園高の学級増を求めていると述べた後、私たちの「高校進学を考える集い」(5月)での熱気を説明した。 皆さんの熱い思いはよく分かった 私たちは、県が2019年改革プランで2026年までにつくばエリアで2学級増やすと発表したのに、まだ未達成であり、生徒は増えているのにもかかわらず高校入学枠は増えていないと指摘。県の計画を達成するためにも、今年の高校説明会の前に竹園高2学級増を発表するよう要望した。さらに、つくば市の県立高通学支援策などを紹介すると、「県も報告を受けている」などと、うれしい応答もあった。 また、つくば市のPTA役員が、土浦一高の4学級化で発生した「受験生の津波」によって、高校受験を最後まで悩んだ息子のことを語るなど、参加者はつくば市内の県立高不足を解消するよう本音で訴えた。 最後に発言を求められた県の担当者は「皆さんの熱い思いはよく分かりました」と、教育の現場を知る「教師の笑顔」で語った。この温かい言葉に、参加者は「竹園高学級増の声が県の方々の心に届き、今回の意見書と要望書の提出で、改善に向けての対話が成立した」と感じた。(元高校教師、つくば市の小中学生の高校進学を考える会代表)

つくば秀英 11安打で初戦突破【高校野球茨城’25】

第107回全国高校野球選手権茨城大会は4日目の10日、4会場で2回戦8試合が行われた。J:COMスタジアム土浦の第2試合ではつくば秀英が石岡商に4-1で勝利した。 10日 2回戦 第2試合 J:COMスタジアム土浦石 岡 商 000000100 1つくば秀英 20000200X 4 つくば秀英の先発投手は公式戦初登板の安光駿太。先頭打者に初球を中前へ運ばれ、いきなりピンチを背負うが、後続を送りバントと内野ゴロ2つで乗り切った。「初戦なので絶対勝たないとと思い緊張したが、全体的にコントロールよく打たせて取ることができ、チームのリズムをつくれた」と安光。 1回裏はつくば秀英が打者7人の猛攻。1番・芦谷響が内野安打で出塁、暴投と2番・吉田侑真の二ゴロで1死三塁とし、3番・知久燿の中前適時打で1点を先制。「確実に先制点を取りたいと思って、狙い球のまっすぐが来たので気持ちよく振り抜いた」と知久。その後、盗塁と四球で2死一・二塁とし、6番・石井清太郎の二遊間を抜く適時打で1点を追加した。「打ったのはややインコース寄りのまっすぐ。 自分が返すというより後ろへつなぐ意識で、少し詰まったが強い打球を打ちきれた」と石井。 2回以降のつくば秀英は、安光が相手打線に1安打を許すのみで6回までゼロに抑える。打線はチャンスはつくるものの、相手投手の粘りのピッチングになかなか追加点を奪えない。 すると6回裏2死一塁の場面、安光が自らのバットで自分を援護。「自分にできるのはつなぐことだと思い、来た球を強く打つ意識で振り抜いた」。これが右中間を抜く三塁打となり1点を追加。続く芦谷も右前への適時打で、この回4-0と突き放した。 だが7回表、石岡商は打線が積極性を取り戻し、安光に2安打を浴びせてマウンドから引きずり降ろす。無死一・三塁の場面で救援に向かったのはエース中郷泰臣。最初の打者を三ゴロに打ち取り三走を挟殺、2人目は二ゴロ、3人目は三振でこの回1失点。残る2回も2安打の無失点に抑えた。 「ピンチの場面での登板だったが、内野フライか悪くても一・三塁のゴロに打ち取ろうといつも通りの気持ちで投げた。うまく行ったと思う」と中郷。この日の直球は最速139キロ。「もっと行ける感覚はある。次も自分のピッチングをして勝利に導きたい」と頼もしい言葉を発した。 櫻井健監督は「1回表を守りきって、その裏に得点できた。初回をいい形で入れたのが勝因。安光はひたむきな努力が結実した。スタメンだけでは戦い抜けないことが昨夏の決勝で分かった。総力戦で一つでも多く勝ちたい」と話した。 常総コールド勝ち、土浦湖北は競り負け 10日の土浦、つくば地域の高校の試合結果は、ノーブルホームスタジアム水戸の第1試合は常総学院が太田西山に10-1で7回コールド勝ち、第2試合は県西連合が鹿島に0-12で5回コールド負け。J:COMスタジアム土浦の第1試合は土浦湖北が藤代に2-3と競り負けた。(池田充雄) 10日第1試合、ノーブルホームスタジアム水戸常総学院 4300102   10太田西山 0010000   1 10日第1試合、J:COMスタジアム土浦土浦湖北 000001010 2藤  代 00120000X 3