つくば市は14日、同市台町、市谷田部老人福祉センターの浴室から、基準値を上回るレジオネラ菌が検出されたと発表した。同浴室を頻繁に利用している市内に住む60代男性が7日から医療機関に入院しており、レジオネラ菌が検出されているという。
男性の症状は不明。同浴室は8日から利用を停止している。他の利用者から健康被害などの報告はないという。
市高齢福祉課によると、7日午後6時、つくば保健所から、同浴室を利用し入院した男性からレジオネラ菌が検出されたと市に連絡が入った。市は翌8日、浴室の利用を停止、つくば保健所が同日、浴室の立ち入り検査を実施した。
一方、同センターが年3回行っている浴室の定期水質検査が1日に実施され、14日、検査結果が判明。基準値(100ミリリットル当たり10CFU=コロニー形成単位=未満)を少し上回る10CFUのレジオネラ菌が検出されたことが分かった。なぜ検出されたかなど経路は現時点で不明。市はさらにレジオネラ菌の遺伝子解析を実施している。
同センターの浴室は、ろ過装置を付けてお湯を循環し、週に3回、新しいお湯に入れ替えている。ジェット噴射装置などもある。60歳以上の市民は無料で利用でき、毎日140人から180人が利用しているという。
同課は、検査結果と保健所の立ち入り検査結果を踏まえ、保健所の指導を仰ぎながら対応していくとしている。浴室の再開時期は現時点で未定。