つくば市は27日、市役所職員2504人の9月分の住民税計4886万8500円を、納付期限までに職員が居住する各市区町村に納めるのを怠ってしまったと発表した。
市職員の住民税は給与から天引きし、翌月10日の期限までに、事業主の市役所が、各職員が居住する計48の市区町村に納めることになっている。市は、インターネットを使って納税を行う「eLTAX(エルタックス)」という地方税電子納付システムを利用して納付手続きを行っている。
市人事課によると、給与から控除した金額をeLTAXに紐づく登録口座に移動させる際、パソコン画面上で手動で行う事務処理を怠ったのが原因という。この作業は毎月、人事課職員が行っているが、9月分については漏れてしまったとしている。
26日に笠間市から問い合わせがあり発覚した。調査したところ、市職員ほぼ全員の9月分の住民税が、納付期限を過ぎているのに納付されていなかった。
市は、納付先の48市区町村に電話して謝罪、27日に全額を納付した。一方、同一市区町村に納付者が100人以上いるつくば、土浦、牛久、つくばみらいの4市については延滞金が計約4万8000円生じる見込み。
再発防止策として同課は、納付の事務手続きを再確認し、複数職員によるチェックシートを用いた確認を徹底することで再発防止を図りたいとしている。