
【鈴木宏子】つくば市のつくばエクスプレス(TX)沿線開発区域内に初めて開校する学園の森義務教育学校(研究学園地区、同市学園の森)とみどりの学園義務教育学校(みどりの地区、同市みどりの中央)が25日、報道関係者や区長などに公開された。
両校とも校舎の外観は白が基調で、窓ガラスが大きく、教室と廊下もガラス戸で仕切られるなど開放的な造り。校舎は北側と南側と中央にエの字型に配置され、1階中央には板張りの中庭(そとの教室)を囲んで屋根付きの回廊がめぐり、図書メディア室や人工芝のイベント広場、体育館などが配置されているのが特徴だ。
両校いずれも、北側と南側の校舎は鉄筋コンクリート造3階建て、中央は鉄骨造1階建て、教室は全室に冷暖房設備がある。3階建て校舎には給食搬入用のエレベーターが設置され、車いすなどの児童・生徒も利用できるという。エレベーター近くのトイレには各階に車いすが利用できる多目的トイレが設置されている。
校庭は両校とも、野球場と1周200㍍のトラック、テニスコートなどが整備され、プールは体育館脇に配置されている。児童クラブも併設されている。
学園の森は、敷地面積5.1haで市内の小中学校や義務教育学校の中で最も広い。校舎、体育館など建物の延べ床面積は約1万4500㎡。1年生(小1)から9年生(中3)まで約1146人が入学予定で、普通教室は37クラスとなる。春日学園義務教育学校から分かれて入学することから、1年生は8学級なのに対し9年生は1学級のみとピラミット型の学級構成となる。一方、研究学園地区は市内で最も住宅や商業施設などの建設が進んでいることから、今後教室が足りなくなり、増築が必要になる可能性もあるという。
みどりのは、敷地面積4.5ha、延べ床面積約1万3400㎡。谷田部小や谷田部南小、谷田部中などから分かれて約710人が入学する予定で、普通教室は9学年で24クラスという。こちらも1年生(小1)は5クラスなのに対し9年生(中3)は1クラスのみとピラミッド型の学級構成という。
市内では、筑波地区の2中学校と7小学校を統廃合して開校する秀峰筑波義務教育学校と合わせて、4月に3校が開校する。

