【コラム・川浪せつ子】お墓の周りに咲いているイメージの彼岸花。私が大好きなお花です。たくさん咲いている場所を探し、見つけた所は「燧ケ池(ひうちがいけ、つくば市沼田)」。ナビを使ってもたどり着けず、地元の方に教えてもらいました。昔からの農業用「ため池」のようです。
田んぼばかりの所で、住所がはっきりしないのですね。群生している彼岸花はもちろんステキなのですが、そばの古樹が素晴らしい! 樹齢どのくらいなのか? 私が訪れた2018年には、下の絵のように、枝が横に伸びていたのですが、最近、枝がダメになり伐採されたようです。残念。
農道から池の方向を見ると、彼岸花→古樹→筑波山となり、絶景です。ウロウロして、たくさんの写真を撮りました。
上の絵は、反対側から見た筑波山。こちらの風景も、心穏やかになる景観です。稲刈りが9割方終わったころですね。こんなショットに出会うと、本当に筑波山に来てよかったと思います。
ストーリーがないと描けない
今回、ちょっと苦戦。彼岸花って、クローズアップして描くのが、かなり難しいですね。なかなか筆は進まず、眺めてばかり。でも、どうしても描きたかったモティーフ。90%くらいできたけど、もう一つしっくりしない。
そして気が付きました。私は、絵の中にストーリーがないと描けない。そこで畑で活躍するトラクターを入れました。お父ちゃんにお弁当を持ってきた奥さんと子供も小さく。あと一息。
気分転換に昼ご飯を食べに行きましたら、その道中、なんと!このトラクターに出会ったのです。それも目の前で。神様が、ちゃんと描いて!って、エールを送ってくれたのだと思いました。(イラストレーター)