無償譲渡を受けることが望ましいとして、つくば市が県と協議を進めている県営の都市公園、洞峰公園(つくば市二の宮、約20ヘクタール)について、市は22日と28日の2日間、洞峰公園と、市北部の大穂交流センター、市南部のふれあいプラザの3カ所で計4回、市民説明会を開くと市ホームページで発表した。
市公園・施設課によると説明会では、①県のパークPFI事業などこれまでの経緯②市民からこれまでに寄せられた声③無償譲渡を受ける市の方針と、④今後市が負担する維持管理費用や大規模修繕費用⑤公園の管理・運営について協議する協議会についてや、⑥今後のスケジュールなどを市が説明した上で、参加者の意見を聞いたり質問を受ける。
時間は各会場とも、市の説明と参加者の質疑を含めて2時間ほどを予定している。市民アンケートを実施するか否かは現時点で未定としている。
洞峰公園の無償譲渡をめぐっては、大井川和彦知事が昨年12月の知事定例会見で「つくば市が自ら公園を管理するのであれば、県としては洞峰公園を無償で市に移管したい」と発言したのを受けて、五十嵐立青市長は今年2月「無償譲渡が市全体にとって望ましい」として県に無償譲渡に向けた協議を要請、県と市の協議が始まった。市は6月23日に開いた市議会全員協議会で、毎年の維持管理費が約1億5100万円かかるほか、体育館・プール棟や新都市記念館など園内施設の中長期的な修繕費用に年平均3500万円かかり、年間費用負担は年約1億8600万円になるとする見通しを示した。議会からは「洞峰公園を普段利用しない市民から反対の声が上がっている」などとして市民説明会を開催するよう求める声が出ていた。
市民説明会の日程は、
▽22日(土)午前10時~大穂交流センター(筑穂1-10-4)
▽22日(土)午後2時~洞峰公園アリーナ棟(二の宮2-20)
▽22日(土)午後6時30分~ふれあいプラザ(下岩崎2164-1)
▽28日(金)午後6時30分~洞峰公園筑波新都市記念館(二の宮2-20)