【コラム・川浪せつ子】「マツシロバーガー」(つくば市松代4丁目)は、2022年12月24日にオープンしたばかりのハンバーガー屋さんです。このお店、10月に閉鎖されたショッピングセンターの中にあった、フランチャイズのハンバーガー屋の店主さんが独立して始めました。
ショッピングセンターには、私が通っていたフイットネスクラブもあり、そこに行く前、ハンバーガー屋さんで、絵の下描きをしたり、本を読んだり。ランチタイム以外は静かな空間でしたので、仕事の打ち合わせや友人との語らいに使わせてもらった、私の大好きで大切な場所でした。
たくさんのハンバーガーをスケッチして、絵の修練にもなりました。描いた絵を額に入れて飾ってもらっていました。店主さんとお話しするのも楽しい時間。そこで色々なつながりができたこともわかり、とても親近感を持ちました。
そのお店がなくなってしまってから、私の生活は急変。なんと!絵が描けなくなってしまったのです。他の喫茶店などをウロウロしたのですが、憩いの場所の喪失感で、日々がうまく回りません。家での仕事や家事などの切り替えの場で、憩いだけでなく、活力の根源にもなっていたと気がついたのでした。
食べ物には作る方の人柄が移る
その店主さんが新規オープンしてくれてから、元気が出てきて、色々なこと―頭と心―が、動き始めました。でも今度は、このお店に人が来てくれるのか、心配でたまらない。ですが、新規オープンから1カ月半、固定客さんが増えたそうですよ!
食べ物は、作る方の人柄が乗り移りますね。以前にはなかった新メニューが開発されました。バンズだけでもおいしいのですが、中身のハンバーグの上に、クリームチーズが乗っていて、その上には薄切りのパイナップルです。チーズの塩味とねっとり感。パイナップルのほどよい酸っぱさ。今まで食したことない味です。
シャレた店内に、親切で和やかなお店の方々。地域の皆さんを、おいしいものとステキな空間、それから笑顔で癒してくださいね。応援しています。(イラストレーター)