バレーボールVリーグ2部(V2)男子のつくばユナイテッドサンガイア(SunGAIA、本拠地・つくば市)は12、13の両日、ホームゲーム2試合を土浦市大岩田の霞ケ浦文化体育会館で開催。13日は富士通カワサキレッドスピリッツ(本拠地・神奈川県川崎市)と対戦し、セットカウント3-1で快勝した。これでつくばは開幕3連勝、勝ち点8で10チーム中首位に立った。

つくばは第1セットでスタートダッシュに成功、課題としていた立ち上がりの悪さを克服した。第2セットはサーブやスパイクにミスが出始め、巻き返してきた富士通にセットを奪われる。劣勢を耐え忍んだつくばは、戦い方をもう一度整理すると、気を取り直して第3・4セットを連取、一気に勝負を決めた。

「力ある相手だったが、チームとしてどう戦うか、対策がしっかりできた」と新垣東麻主将。「練習で積み重ねてきたことを試合で出せ、全員が良い状態でプレーできた」とミドルブロッカーの十文字龍翔。
11月5日の開幕戦では埼玉アザレアに3-2のフルセット勝ち、12日は兵庫デルフィーノに3-1で勝利。この日は同じ2連勝同士の対戦で、富士通を自らの手で引きずり下ろし、首位奪取に成功した。
「決めたルールがうまく機能」
今季から選手を引退し、チームを率いている浜崎勇矢監督は「アナリストから送られてくるデータに基づいてルールを決め、選手の頭の中に落とし込んでいる。それが今はうまく機能している」と好調の要因を説明する。サーブやブロックにどのような狙いを持たせるか、などの決めごと。「サーブを同じ方向へ打ち続けることで、相手の動きを限定させることができる。そのためのルールであり、ルールを破るようなファインプレーなら必要ない」と浜崎監督は言い切る。
チーム内に不協和音はない。ルールとはいっても押しつけではなく、納得のいくまで説明し、なおかつ結果も出ているから。選手の意見に耳を傾ける風通しの良さもある。去年まで一緒のコートでプレーしていた「監督っぽくない監督」の面目躍如たるところだ。
次戦は19日、宮崎県都城市の早水公園体育文化センターでヴォレアス北海道と対戦する。開幕2連勝中で2位につける相手を倒し、首位固めといきたい。(池田充雄)
