火曜日, 5月 21, 2024
ホームつくば謎多い八田知家の役作り 市原隼人さんご当地つくばでトークショー

謎多い八田知家の役作り 市原隼人さんご当地つくばでトークショー

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、八田知家役の俳優、市原隼人さん(35)によるトークショーが2日、つくば市竹園のつくば国際会議場で開かれた。つくば市と同市教育委員会が主催した。八田知家は、ドラマの主題である鎌倉幕府を支えた「13人の合議制」を担ったひとり。同市の小田城を本拠に、鎌倉時代から戦国時代にかけ約400年間勢力を誇った小田氏の始祖として知られている。会場には全国から応募の3400人から抽選で選ばれた約1200人が詰めかけ、ドラマ制作の裏舞台など、ユーモアと熱が込もった市原さんの話に聞き入った。

市原さんの大河ドラマ出演は「おんな城主直虎」(2017年)に続いて2回目。今回演じた八田知家は、現存する資料が少ないことから「役者人生で一番役作りに苦労した」という。ドラマの中で、知家のトレードマークにもなっている着物の着崩し、結髪の乱れ、脂汗は、謎多い知家を演じるためにこだわった市原さん発案の演出。「人間臭さ、泥臭さ、他の12人とは違う独特の空気感を出したかった」と語る。

市原さんは、今回の出演が決まると、少しでも知家のことを知るために、同市をはじめ県内各所にある知家に関する土地を何度も訪ねた。そこで知った茨城について、「広大な自然がたくさんある。海と山のたくさんの産物に驚いた」と魅力を語る。知家の墓を訪ねた際には子孫との交流も生まれ「その方の思いも役に込めた」。

1月にスタートしたドラマは、12月18日で最終回を迎える。コロナ禍での自粛の波を経た今回の撮影は「挑戦だった」と言い、撮影が終わりを迎えると、思わず涙が流れた。「これからがクライマックス。間違いなく面白くなっていく。ドラマも含めて、エンターテインメントをみなさんの楽しみに入れてもらえたらうれしい」とファンに呼びかけた。

市原さんに花束を送る小田地域まちづくり振興会事務局長の白石満帆さん(右)

同市では現在、巡回企画展「鎌倉殿の御家人『八田知家』とつくば」が開催されている。11月20日までは、小田氏ゆかりの小田城跡歴史ひろば(同市小田)が会場となり、その後は谷田部郷土資料館(同市谷田部)に会場を移し、来年2月まで開催される。トークショーの最後には、小田地区で小学校跡地の利活用などに取り組む小田地域まちづくり振興会事務局長の白石満帆さんから、市原さんに花束が送られた。(柴田大輔)

【お詫び】当初原稿で市原隼人さんの名に誤りがありました。お詫びして訂正します。

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

5 コメント

コメントをメールに通知
次のコメントを通知:
guest
最近NEWSつくばのコメント欄が荒れていると指摘を受けます。NEWSつくばはプライバシーポリシーで基準を明示した上で、誹謗中傷によって個人の名誉を侵害したり、営業を妨害したり、差別を助長する投稿を削除して参りました。
今回、削除機能をより強化するため、誹謗中傷等を繰り返した投稿者に対しては、NEWSつくばにコメントを投稿できないようにします。さらにコメント欄が荒れるのを防ぐため、1つの記事に投稿できる回数を1人3回までに制限します。ご協力をお願いします。

NEWSつくばは誹謗中傷等を防ぐためコメント投稿を1記事当たり3回までに制限して参りましたが、2月1日から新たに「認定コメンテーター」制度を創設し、登録者を募集します。認定コメンテーターには氏名と顔写真を表示してコメントしていただき、投稿の回数制限は設けません。希望者は氏名、住所を記載し、顔写真を添付の上、info@newstsukuba.jp宛て登録をお願いします。

5 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img
spot_img

最近のコメント

最新記事

つくばから全国へ 「ヴィーガン」で「クィア」の2人が贈るレシピ集(上)

悩み、孤独を感じる人へのエンパワーメントに 動物由来の食べ物を摂ったり、製品を身につけたりしない「ヴィーガン」を身近に感じてもらおうと、つくば市在住のユミさん(27)と、パートナーで韓国出身の大学院生ヨニイさん(25)によるヴィーガン料理のレシピ集「韓国フェミめし:光州とヴィーガンを巡って」(全32ページ)が3月に出版された。ヨニイさんの故郷・韓国の文化紹介とともに、ヴィーガン風にアレンジした韓国料理が9品掲載されている。 出版元は同市天久保のブックカフェ「本と喫茶サッフォー」(23年9月18日付)で、個人や小規模の団体が少部数で製作する「ZINE(ジン)」と呼ばれる小冊子だ。SNSや口コミで広がり発売1カ月で2刷を迎えた。現在までに関東を中心に全国19書店で取り扱われている。 日々の食卓をSNSで発信 2人はヴィーガンであるとともに性的マイノリティの当事者であることを公表し、「ハンガン・ヴィーガン」というユニット名で日々の様子をSNSで発信している。自身の属性への周囲の無理解から悩みを抱えてきたと言い、今回の出版を「私たちの普通の暮らしを知ってもらうことで、悩み、孤独を感じる人たちへのエンパワーメントにつなげたい」と話す。 2人のSNSには日々の食卓が紹介される。調理を担うヨニイさんは「冬は鍋が多かった。タンパク質は豆腐、厚揚げ、がんもどき。だし汁をカツオから昆布にしたり、肉の代わりに豆腐にしたり工夫している」と話す。ユミさんは「ヴィーガンになって肉料理が多い韓国料理から遠ざかっていた。でも、ヨニイと出会ってまた食べられるようになった。『ヴィーガンでも韓国料理ができるんだ』って感動している」と笑顔を浮かべる。 自分の感覚はおかしくない ユミさんは大学4年でヴィーガンになった。戸惑ったのが食事だった。「(当時)ナッツを乗せたサラダしか食べなかった。1週間後には体も心も辛くなってしまって…」。その後、ヴィーガン料理のあるレストランや本で情報を得ながらメニューを覚えるが、「当時は情報が少なかった。何を食べていいかわからなかった私のような人は、今もいるはず」と話す。今回の冊子では「家庭で作れる普通のヴィーガン料理を紹介したかった」という。だが2人にはもう1つ、冊子に込めた想いがある。「ヴィーガンであることで孤独にならなくていいんだよ」と、当事者たちを励ますことだ。ユミさんがこう話す。 「私はヴィーガンの人と出会えず、ずっと孤独を感じてました。肉を食べないと『ヤバい人』になったのではと思われることもある。でも肉を食べなくても生きていくことはできる。SNSや映画で他のヴィーガンの暮らしを知ることで、『自分の感覚はおかしくない』と思えた。だから私たちも、普通の人が普通にヴィーガンでいる様子を見てもらい、同じ考えを持つ人のエンパワーメントになるものを作りたかった」 社会問題が身近に ユミさんがヴィーガンになったきっかけは、大学時代に短期留学した台湾での経験だ。それまで食べていた好物のガチョウが、目の前を楽しそうに歩いていた。とてもきれいで可愛い。「犬や猫など可愛いペットは食べてはいけないのに、なぜガチョウは食べていいと勝手に思っていたのだろう」と疑問が湧いてきた。いろいろ勉強するうちに「動物は軽率に食べていいものではない」と感じ、ヴィーガンの食生活へと移っていったという。 ヨニイさんはある映画がヴィーガンへの考えを深めるきっかけになった。食用や衣類、実験用にされる「殺していい動物」と、ペットなどの「殺してはいけない動物」を取り上げた映画で、人間の考え一つで動物の命の価値が決まることに疑問を感じた。劣悪な管理下にある動物の実情についても知ることになった。「殺していい動物といけない動物の間に引かれる線は何なのか。勉強する中で、自分が殺せないなら食べるのはやめたい」と考えるようになった。 「動物への差別」を意識したユミさんの関心は、社会の中にある他の差別や環境問題へと広がった。「私はヴィーガンであることで社会問題に関心を持った。暮らしの中にある様々な差別に意識的になることで社会は変化すると思っている。多くの人が日常にある課題に問題意識を持つのがいいはず。今回の本は、その入り口になればという思いもあった」と語る。ヨニイさんは「差別は構造の問題。そこに対してもっと関わっていきたい」と言う。 おばあちゃんの味を再現 掲載するレシピは9品。その中に、韓国に暮らすヨニイさんの祖母と母の得意料理が3品ずつ並んでいる。 「ヴィーガンになると、家族と同じものが食べられなくなるんじゃないかと心配がある。そこでつまずいてしまう人もいる。でもヴィーガンになっても家族のレシピは繋いでいけるし、家族の伝統は守れるんだと言いたかった」とユミさん。 ヨニイさんは「レシピには、大好きなおばあちゃんが作る、私が好きな料理も選んだ。最近、レシピ集を見てくれた在日コリアンの方々から『私のおばあちゃんも(掲載されている)カボチャのスープを作ってくれたんですよ』と感想をいただいてうれしかった」と話す。 「社会人として残業しながら働いていると、社会問題に関心を持ち続けるのも自炊するのも難しい。外食は高いし、料理する時間を作れる人は限られる。自分ができる範囲で、気負わずにできれば。まずは一食から。その時にこのレシピが役に立てばうれしい」とユミさんは、これから一歩を踏み出そうとする読者に語り掛ける。 記者が作ってみた 「ヴィーガン料理、なんだか難しそう…」と漠然と感じていた記者が「韓国フェミめし」を参考に韓国の海苔巻き「キンパ」を作ってみた。ヴィーガン料理を作るのも、食べるのもこれが初めて。レシピに従い、さいの目に切った厚揚げと油揚げを油で揚げて、炒めたにんじん、にんにくスライス、生レタスを海苔に広げたご飯の上に並べていく。甘辛い韓国味噌「サムジャン」を適量垂らして巻きすで巻くと完成だ。 米を炊く以外、正味30分程の調理時間。一口サイズに切り分けて口に運ぶと、よく揚がった厚揚げは鶏の唐揚げのような味と食感。サムジャンの旨味と合わさり食べ応えも十分だ。味にも感激したが、手軽さに驚いた。(柴田大輔) 続く ◆「韓国フェミめし:光州とヴィーガンを巡って」は880円(消費税込み)

町の「光」を観る(2)《デザインを考える》8

【コラム・三橋俊雄】S町では、日常の「いとなみ」の中に、自然とともに人びとが長い年月をかけて育てあげてきた町の「光」があり、それらの「光」を絶やさず守り磨いてきた人びとの姿がありました。 S町は「名人」の町 コラム7(4月16日掲載)で紹介したシナ織のHKさんの他にも、八幡祭りを盛り上げるために子ども御輿(みこし)や笹川民謡流しを考案したTSさん、名勝笹川流れの案内が得意のWHさん、地元で採れる魚の売り口上なら誰にも負けないOMさん、昔ながらの木船作りが村で一番のTHさん、フグちょうちんやサザエ人形作りが得意のTNさん、盆栽・サツキ作りのSSさん。 郷土料理のアワ笹巻・筍(タケノコ)巻き作りが上手なSIさん、町に伝わる民話の語り手HTさん、マタタビざる・スゲ笠作りのKSさん、馬沓(まぐつ=馬のわらじ)・雪沓(ゆきぐつ)作りのTYさん、コクワヅル細工のSRさん、ベテラン海女のTIさん、笹川流れのカキ採り名人HYさん。 米俵・民具作りのSTさん、杖(つえ)作りに励むSHさん、南部地区の歴史に詳しいSTさん、磯見漁の名人WSさん、昔ながらの桶(おけ)・結婚式用の角樽(つのだる)作りのISさん、陶器で「カッパ」を製作しているAKさん、色紙を用いた切り絵細工のNMさん、祭りに使われる梵天(ぼんでん)を製作するTMさん。 S町は様々な「光」を発信する名人たちの町でもありました。 町民が発見した「光」 11月には恒例の「S町産業祭」が盛大に開催され、その一角で「豊かな観光地づくりを語る町民の集い」が催されました。その集いは、町民がどのような「光」を自らの地域に見い出しているかを一堂に会して議論し、今後の観光開発の方向を具体的に見定めていくために開かれたものでした。 会場に集まった町民たちからは、町の観光開発に向けた具体的な提案が200件も寄せられました。 それらを整理すると ①山北町の身近な自然に関連した「日本海に沈む夕日写真コンテスト」「海・山のキャンプ村づくり」②集落の歴史・生活文化にかかわる「八幡宮奉納相撲イベント」「集落対抗味噌づくり合戦」③日常の暮らしを学ぶ「ハサかけ体験」「シナ織体験」「海辺のなりわい体験」④S町住民との触れ合いを中心とした「碁石海岸での囲碁大会」「河川敷での大芋煮会」―など、いずれも町に内在する自然的・人工的環境資源、産業的資源、生活文化的資源に着目したアイデアでした。 すなわち、S町の人びとにとっては、「身近にある豊かな自然」「集落の歴史・生活文化」「日々のなりわい」「町民との触れ合い」そのものが、観光開発のための貴重な資源であるということでした。私たちは、この「町民の集い」に寄せられた具体的な提言を貴重な資料としながら、S町における観光開発基本計画を立案していくことが肝要であると感じました。(ソーシャルデザイナー) 

新シリーズで2年ぶり写真展 土浦写真家協会会長 オダギ秀さん

土浦写真家協会会長のオダギ秀さんの写真展「新たな新地平に向かって2024」が18日から23日まで、つくば市高野台のカフェギャラリーロダンで開かれている。オダギさんの個展は20年前から毎年開かれているが、昨年は準備が整わずに中止されており、2年ぶりになる。 今回は帆引船や亀城公園の写真も 「昨年は突然中断し、そのショックでこの1年間ぼけていたが、改めて決意し『新たな地平に向かって』という新シリーズをスタートさせることにした」 喫茶店に併設された小さな展示スペースには、15点の写真が飾られている。壊れかけた実家の竹垣、庭に咲いた青色の朝顔など日々の生活から切り取ったもの、お地蔵さまや小仏堂など路傍で見掛けたものが中心だが、今回は霞ケ浦の帆引船や亀城公園の城門など土浦市の観光写真として使えるものも加えた。 シャッターを切るいとおしい瞬間 土浦市在住のオダギさんの専門はコマーシャルフォト全般。同時に写真家として写真撮影教室を開き、地域の写真愛好者の指導もしている。2年前には土浦写真家協会を立ち上げた。土浦市観光協会主催の「土浦の写真コンテスト」の審査員もしており、NEWSつくばのコラムニストでもある。 19回目になる今回の写真展については「ポケットの紙切れにメモしたような、通りすがりにチラッと見ただけのような何気ない作品を、目立たぬように少しだけ飾って、行きずりの誰かの心がちょっとざわめくーそんな個展を開いていきたい」と語る。 「写真を撮る瞬間は、ほんの数十分の一秒とか、場合によっては数千秒分の一秒という非常に短い瞬間。ここにある全作品を合わせても、数十分の一ぐらいしかにならない。私の数十年の人生(今年79歳)と比べたら、余りに短い瞬間でしかない。そんな瞬間でも、わざわざシャッターを切った瞬間なのだから、私にはいとおしい瞬間と言える」 写真だけでなく説明の文章も好き 19日午前、写真展を訪れた土浦市在住の夫婦は「10数年前にデジタル一眼レフ講座で写真の撮り方を教えていただいた。それ以来、個展は毎回拝見している。写真も好きだが、写真に付いている文章も好きです」と述べ、15作品を丁寧に見て回った。 タイトル「冬のこずえ」の文を見ると「そろそろ日が暮れるころ、気紛れに遠回りをし、見知らぬ道を帰った。正面に見えた樹が、なぜか自分のようだったので車外に出た。思った以上に冷たい風に驚かされた。群雀が頭上を一瞬よぎったが、戻ってくる気配はない」と、詩のような説明文が掛かっていた。(岩田大志) ◆第19回オダギ秀写真展 5月18日(土)~23日(木)、つくば市高野台3-15-35、カフェギャラリーロダンで開催。開館時間は午前11時~午後4時。入場無料。

市民より職員が大事? つくば市の不思議《吾妻カガミ》183

【コラム・坂本栄】元国立研究機関研究者の投稿「つくば市の過剰な管理職数の問題を考える」(5月1日掲載)はとても勉強になりました。市の予算配分と職員構造の問題点を分かりやすく分析してくれたからです。NHK連続ドラマ「虎に翼」の主役の口癖を借りれば、つくば市の「はて?」をいくつか提起してくれました。 縦横斜めから職員人件費を分析 元高エネルギー加速器研究機構准教授の酒井氏は投稿の中で、現市長下で市職員の人件費が大幅に増えたと指摘しています。1期目~2期目半ばの6年の間に、人口が8%増えたのに伴い歳出は24%増え、職員の人件費も20%増えた―と。 前市長の2期目終年と3期目終年を比べると、人口は5%増、歳出は19%増と、現市長下と似たようなトレンドでしたが、人件費の方は2%増にとどまっていました。現市政でお留守になった行政改革が徹底していたからでしょう。 上の数字は現市政と前市政の比較です。そこで、歳出に占める人件費の割合(2022年度)を調べたところ、土浦市は15.1%、水戸市は13.5%なのに、つくば市は18.8%でした。縦(前市政と現市政)で比べても横(つくば市と他2市)と比べても、現市長下の人件費支出は突出しています。 この問題を斜めから(市民目線で)チェックすると、「2024年度予算では…市民1人当たり8.3万円になります。(前市長時代の)16年度は7.1万円ですから、現市長下で17%も増えた…」(酒井氏投稿)ということですから、つくば市民は甘く見られたものです。 行革の緩さは市長2期目に加速 ここまで書いてきて、五十嵐市長が市民を名誉毀損(きそん)で提訴した一件を思い出しました。元市議の亀山氏が発行したミニ新聞の市政批判記事はウソが多いと、同氏を訴えた裁判沙汰です。その概要は、126「…市民提訴 その顛末を検証する」(2022年2月7日掲載)をご覧ください。 名誉を傷付けられたと訴えた箇所は全部で22ありました。うち、ミニ紙が「(五十嵐市政3年目の人件費は前市長時代に比べて年間)7億6500万円も増えており、(市原前市長時代の行政改革の)努力が水泡と消えてしまいます」とした箇所について、五十嵐市長側は「あたかも原告(市長)の施策により税金を無駄に使っているように(読者を)誘導するもの」と論述していました。 引用した金額は酒井氏が示した数字とは違いますが、ミニ紙も人件費支出の甘さ=行革の不徹底を突いているという点では同じです。この記事は市人事課の資料を使って書かれていましたから、ファクト(事実)でありフェーク(虚偽)ではありません。五十嵐市政1期目の行革の緩さは2期目も続いているどころか、加速しているようです。 横柄な市民対応は構造的な問題 冒頭リンクを張った酒井氏の投稿は、人件費過剰問題よりも管理職過剰問題に紙幅が割かれています。係長級(係長・主任主査)も管理職なのかどうか、コメント欄で論争がありましたが、係長級以上を管理職とする酒井氏の定義には説得力がありました。つくば市の場合、その割合が正職員全体の53%というのは驚きです。 土浦市はこのシェアが32%(2021年度)だそうですから、つくば市の「過半」は異常です。こういった職員構造が横柄な市民対応の原因なのだとすれば、はて? (経済ジャーナリスト)