【崎山勝功】土浦市出身で4月から女子プロ野球球団・レイア(京都府)に入団する岡田桃香さん(17)=つくば国際大学東風高校3年=が21日、かすみがうら市上土田の同校で確定申告を体験した。インターネットでの確定申告(e-Tax)普及促進のため、土浦税務署が岡田さんを「e-Tax推進大使」に委嘱し実施した。
岡田さんが「プロ野球選手として収入を得た」との想定で、事業所得を申告する確定申告書の作成を体験。税務署職員から操作方法を教わりながら、パソコン上で確定申告書を作成した。体験した岡田さんは「(職員に)聞きながらだったけど、ワンクリックでどんどん進めるし、自分で計算しなくても(確定申告が)できる」と感想を話した。
塩田義道署長は「わざわざ申告会場に来なくても、自宅のパソコンで24時間いつでも申告ができる」とメリットを説明した。
3月21日、名古屋ドームでデビュー
岡田桃香さんは、3月21日にナゴヤドーム(名古屋市)でのリーグ開幕戦でデビューする。
同校男子硬式野球部に所属し、17年夏の高校野球県大会の開幕式に参加。同年11月のプロテストに合格し、女子プロ野球球団に入団を決めた。レイアは選手育成が目的の球団で、優秀な成績を収めると現在3球団ある女子プロ野球のトップチームのいずれかに所属できる。岡田さんは身長163㌢、右投げ左打ち。同球団では背番号36番で内野手を務める。
岡田さんは「これからプロになって、まずはけがをしない身体を作り、トップチームの球団に入って、新人王と三冠王を取りたい。女子プロ野球の普及に努めたい」と抱負を述べた。
塩田署長は「岡田さんには子どもたちの『憧れの的』になって、女子プロ野球を大いに盛り上げていただきたい」とエールを送った。
◆自宅パソコンで確定申告をする「e-Tax」の方法は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスして申告書を作成する。申告書の提出方法は①作成コーナーから「e-Tax」でデータ送信(事前にマイナンバーカードと電子情報を読み込むICカードリーダライタが必要)②プリンターで印刷して税務署に郵送(マイナンバーカードやICカードリーダライタが無い人向け)―の2種類がある。同署によると、2017年分の確定申告では全申告者の49・1%がネットでの確定申告(郵送での提出含む)という。2019年1月からはIDとパスワードがあればe-Taxを利用できるようになるという。