農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構、つくば市観音台)は15日、機構が運営するウェブサイト「イネQTL遺伝子情報データベース」に不正アクセスがあり、14日午後1時7分から5時49分までの間、改ざんされた画面が表示されていたと発表した。
当該サイトの復旧がいつになるかは現時点で未定。イネの遺伝子情報のデータベースを利用したい人は、機構に直接、電話などで問い合わせてほしいとしている。
一方、改ざんが行われた時間帯に同サイトにアクセスした利用者に対しては、念のため、セキュリティーソフトを最新の状態にして、ウイルスチェックや駆除をするよう呼び掛けている。
農研機構情報統括部によると、14日午後4時ごろ、同サイトの担当者が、ゲームサイトのような画面にすり替わっていることに気付き、同日5時49分、同サイトにアクセスできないよう、外部からサイトを遮断した。
調査の結果、サーバーに不正アクセスがあり、午後1時7分から、改ざん画面が表示されたことが分かった。
不正アクセスによる個人情報の流出はなく、15日午後8時点で、利用者から被害の連絡もないという。
構情報統括部の桜井達也部長は、現在、改ざんに気付いた担当者のパソコンが、ウイルスに感染してないかどうか調べているとし、さらに「どういうルートで不正アクセスがあったのかや、どこに脆弱(ぜいじゃく)性があったのかについても調べる」としている。
農研機構は「今後このような問題が発生しないよう、より一層の注意を払い、機構の各サイトの管理を実施する」などとしている。