ドイツの高級スポーツカー、ポルシェをキャンバスに、企業コラボレーションで知られるアーティストのSHUN SUDO(シュン・スドウ)さんが、独自のポップなデザインを全面に施したアートカーを作り上げた。19日まで、ポルシェセンターつくば(つくば市学園の森)に展示されている。グラフィティアートやアメリカンコミック、水墨画などの要素を取り入れた1台だ。
ポルシェが昨年12月からスタートさせた、夢を追い続けている人たちを応援するプログラム「Dreamers.On.(ドリーマーズ オン)」の国内展開の一環。アーティストには、日本とニューヨークに拠点を置き、世界的な評価を受けるSUDOさんを迎えた。世界を放浪しながら独学でアートを学んだ異色の経歴をもち、アップルやナイキ、ソニーなどの企業とのコラボレーションや壁画制作などで活躍し、様々な作品を発表している。
展示は、全国のポルシェセンターのうち大都市圏にある8拠点を巡回し、関東ではつくばとみなとみらい(神奈川県横浜市)だけ。他の拠点ではホテルのラウンジなどを会場としているが、つくばではショールームに展示し、見学者はアートカーに乗り込んでシートやステアリングの感触を楽しむこともできる。初日となった13日は多くの来客があり、「こういうアートが似合うのもポルシェならでは。見ていると元気が出る」などの感想が聞かれたという。

ポルシェセンターつくばの磯洋平店長は「ポルシェのオーナーには、人に譲れない夢や目標を持ち、なおかつそれを実現された方が多い。これを機会に、大志を抱く方々に興味を持っていただければうれしい」という。
アートカーのベースは、ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」。磯さんは試乗しての印象を「新しい技術に挑戦する技術者の思いが詰まったクルマ。曲がる、止まるといった基本性能の高さはもちろん、電動でもポルシェならではの走りが味わえ、アクセルを踏んだ瞬間に欲しいパワーを引き出せるレスポンスの良さは、いままでになかった感覚」と語る。
電動車ならではの低振動性や静音性、それに起因するオーディオ性能の高さも、実際に走ってみるとまざまざと実感できるという。ポルシェセンターつくばでは、先週末デビューしたばかりの「タイカンGTS」など新旧14車種を展示し、試乗車も豊富に取り揃えているそうだ。
問い合わせは電話029-858-0911(ポルシェセンターつくば)