水曜日, 2月 11, 2026
ホーム土浦「音楽のある風景つくりたい」ギタリスト木村大さん 土浦駅ビルに教室開校

「音楽のある風景つくりたい」ギタリスト木村大さん 土浦駅ビルに教室開校

国内外から注目を集めるクラシックギターのトッププレーヤーで土浦出身の木村大さん(40)が、音楽教室「木村大Music Lab.(ミュージック・ラボ、通称キムラボ)」を土浦駅ビル「プレイアトレ」(土浦市有明町)3階に10日開校する。

木村さんの父親でギタリストの義輝さん主宰の木村ギター音楽院(美浦村)の分院となる。クラシックギターのほかアコースティックギター、ウクレレ、ボーカル、作詞作曲などを6人のプロ講師が教える。木村さんは子どもたちの指導をする。

木村さんは父親からギターを学び、14歳の時、東京国際ギターコンクールで優勝、17歳でCDデビューした。2002年英国王立音楽院に留学。テレビ番組にも多数出演し、これまで10枚のアルバムを発表するなど実力派だ。

考える時間たくさん取れた

開校のきっかけは、昨年開かれた市立図書館(同市大和町)での無料の演奏イベントだった。100人の定員がわずか2日で満席になり、「生まれ育った土浦に、自分が何かできることはないか」と考え始めた。

コロナ禍、新たなライブ活動はできず、その分アルバム作りや「自分が土浦にできること」について考える時間をたくさん取ることができたこともある。

コロナ前から漠然と持っていた「土浦駅にギターケースを持って歩く人を増やしたい、音楽のある風景をつくれたら」という思いが明確になった。「自分ができるのは、音楽を土浦の人たちのライフスタイルに提供することだ」と開校を決意したという。

木村さんは「気軽に立ち寄ってもらい、教室をきっかけに音楽に触れる人を増やしたい」と話し、「子どもたちの安全基地として、大人のたまり場としての役割を担っていけたらうれしい」と話す。

合唱すらできない

県内の中学の音楽授業にも、教室を役立てたい思いがある。木村さんは茨城県から依頼を受け、3年前からつくば市や大洗町などでギターの指導を行っている。中学校に赴いた際、コロナ感染予防のため合唱すらできない子どもたちを目の当たりにした。

木村さんは「子どもたちの成長を音楽を通じてサポートしたい。10年後、15年後、自信を持って学校や社会に出る手伝いができたら」と話す。

中学ではクラシックギターが授業の課題にあるものの、教えられる人材が少ない。中学生にギターを教えられる人材を教室から輩出できたらとも考えている。

4歳から100歳まで

教室のコンセプトは「4歳から100歳まで」。あらゆる年齢層に音楽を楽しんでもらいたいという思いだ。ギターやウクレレなど木でできた楽器は、使えば使うほど成長し続けて音に深みが出てくると木村さん。「楽器と一緒に成長してもらえたら」という。

オープンを前に5月からスタートした無料体験教室には、2歳から80代が訪れた。弟の祐さんに30分間指導を受けた龍ケ崎市の三ツ木正一さん(77)は「生まれて初めてギターを弾いた。楽しかった。達成感を得ながら楽しんでいきたい」と笑顔で語った。(伊藤悦子)

木村祐さん(右)にギターの持ち方を教わる三ツ木さん

◆木村大Music Lab.の問い合わせはTEL 029-821-0544 または携帯090-5373-8553(野田さん)

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