つくば市は28日、同市平沢の市道で、26日午後9時30分ごろ、市が発注した道路改良工事を実施するため施工業者が路面を掘って水道管を移設する準備をしていたところ、地表に出ていた水道管の接続部が外れて漏水し、近隣約10軒の住宅が断水する事故が発生したと発表した。
市道路整備課によると、施工業者は市道を24時間通行止めにし、前日の25日日中まで、路面を掘って地中に埋まっていた水道管を地表に出すなどの工事をしていた。翌26日は工事を実施しなかったことから工事関係者は現場におらず、水道管は地表に出た状態のままになっていた。
26日午後9時30分ごろ、工事現場の看板に出ていた施工業者の連絡先に、近隣住民から、水道管から漏水していると連絡があった。市道路整備課と水道工務課職員も施工業者と共に現場に駆け付けたところ、地表に出ていた水道管の接合部が水圧のため外れ、漏水していることが分かった。
市は速やかに施工業者に復旧作業を指示し、約6時間後の2日午前3時ごろ、復旧した。
この間、近隣の約10軒が断水した。夜遅く、すでに明かりが消えている住宅もあったことから、市は、明かりがついている住宅を1軒1軒回り、事情を説明した。給水を実施するよう求める住民はなかっため、断水の間、給水は実施しなかった。
市は27日朝、断水した近隣の約10軒を改めて回り、謝罪した上で、漏水事故について説明した。
再発防止策として市は、受注業者に対し、適切な施工管理を行うよう指導したとしている。