【コラム・浅井和幸】あけましておめでとうございます。昨年同様、今年も正月三が日内にコラムをお届けでき、とてもうれしく感じております。何気ない日常を楽しく感じる心身でいられることが、自分が世界一幸せだと自負しているゆえんです。
とても優しく私を気遣ってくれる、素晴らしい人たちに囲まれていて、そのおかげだと思います。「目が赤いけど大丈夫ですか?」「夜眠る時間はありますか?」「浅井さんは何人いるのですか?」「休む時間はありますか?」って。
老眼は進んでいるけど、問題なしです。夜は、現代人には珍しいぐらい眠っています。もちろん1人です。それほど忙しい毎日を送っていませんし、楽しんでいます。
そして、その優しい方々から「いつまでも健康でいてください」「長生きしてください」という言葉を、あちらこちらでいただくようになりました。それって、もう少しお年を召された方に伝える言葉なのではないかと思いつつ、「ありがとうございます。頑張って生きますよ」と答えています。
ですが、あと数カ月で50歳になりますから、今年の抱負は「人間ドックに行く」としておきましょう。このコラムに出せば、行かざるを得ないのではないかと。
皆さんに会えて本当に幸せです
さて話は変わって、先日、「採用するとしたら強い人間と優しい人間どちらですか?」「浅井さんならばどう考えますか?」との質問をある会合でもらいました。私は、どちらも持ち合わせている人を採用したいので、どちらがというのは悩ましい質問です。究極の選択というやつですね。
単純にどちらとも答えなかったのですが、こんな感じで答えたかなと記憶しています。その1点のみで採用するわけではないけれど、無理に考えれば、どちらでもよいから採用して、それに合わせて事業を行うと。
どちらにも長所と短所があり、どちらが上とは捉えていません。また同じ事業でも、それぞれの性質に合った仕事や作業があるものです。スタッフの力をできるだけ発揮できるような関わりが、自分に求められていると思っています。
固定した事業のイメージにスタッフを合わせて窮屈な事業にするのではなく、それぞれの特性を生かした事業を成長させていく。それで足りないところは、私を含めた別の人間がカバーする。カバーできないのであれば、他の事業所や行政にフォローしてもらいます。
それで事業が成り立たないのであれば、人をつぶすのではなく、事業を手放します。そうすれば、その事業は、私よりもずっと優秀な人間や法人が立派に運営してくれるでしょう。そもそも私は、人を見る目がありません。
良い方にも悪い方にも、たくさん裏切られ、だまされています。目を見ればその人のことはほとんど分かるという人が、とてもうらやましいです。私は、間違えてばかりの小さな人間ですから。それでも、皆さんに会えて本当に幸せです。(精神保健福祉士)