山のスタンプラリーアプリ「YAMASTA(ヤマスタ)」による「筑波山トリビアスタンプラリー」が29日からスタートする。アプリは月刊誌『山と溪谷』を発行する山と溪谷社(東京都千代田区、川崎深雪社長)が提供する。イベントは、つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道が協賛、つくば市、つくば観光コンベンション協会などが協力して、10月31日まで行われる。
スタンプラリーは、筑波山の名所や観光スポットを巡りながら、筑波山の山麓から頂上までをぐるっと歩いて楽しめる趣向。TXとコラボするスタンプラリーとしては第7弾となる。好評だった第6弾の「筑波山八景スタンプラリー」を継続開催とし、2つのコース設定で登山客を迎える。
山頂や観光名所などの所定の場所でアプリ内のチェックインボタンを押すと、その場所ごとにデザインされたデジタルスタンプが発行される。スマホのGPS機能を利用し、携帯電波(通話)の通じないオフライン下でもチェックインの利用ができる仕組みだ。
設定された複数のチェックイン場所を回ってスタンプを全部集めると、認定証がもらえ、達成感が味わえる。山と溪谷社は現在、全国で55のスタンプラリーイベントを実施しており、参加ユーザーは16万アカウントを超えているそうだ。
筑波山スタンプラリーは、これまでに参加者数が1万を超える人気イベントになっている。新コースはチェックイン対象に旧筑波山郵便局、筑波山神社、白蛇弁天、弁慶茶屋跡、筑波山(女体山山頂・男体山山頂)など7つの場所を設定。普段何気なく通っている道や場所の、知られざる歴史や秘密を知ることができ、筑波山の魅力を新たな視点から再発見できるということだ。
もう1つの「筑波山八景」は筑波山大鳥居、筑波山神社、つつじヶ丘、女体山駅、筑波山(女体山山頂・男体山山頂)、ガマ石など8カ所を巡る。このいずれかのコースを達成し、獲得したトロフィーまたはスタンプを筑波山観光案内所(つくば市筑波)で提示すると、その場で缶バッジと認定がプレゼントされる。
「県境を越えないよう」周知
筑波山を歩いて登る人向けの企画のため、つくば駅を除くTX各駅で発売される「筑波山あるきっぷ」の利用が推奨されている。1枚の切符でTXのほか、直行筑波山シャトルバス、つくバスに2日間乗ることができる。山と溪谷社によれば、スタンプ押印のために窓口に並んだりスタッフと対面する必要もないため、混雑を避けソーシャルディスタンスを保ちながら楽しめるウィズコロナの企画だとしている。
ただし、緊急事態宣言の発せられた東京都では「県境を越えない」行動が求められているので、当面「行政の指示に従うよう」周知するという。「イベントは10月まで長めに設定してあるので時間の取れるときにのんびり楽しんでほしい」と呼び掛けている。(相澤冬樹)
➡詳細はこちら