【コラム・堀越智也】長引くコロナウィルス禍で、相撲、野球、サッカーなどを現場で見ることは制約を受けています。また、米大統領選挙、つくば市長・市議選挙、自民党総裁選挙なども、コロナ禍の影響を受け、民主主義もダメージを受けるかと心配していましたが、現状に危機感を覚える人が多く、いろいろな議論が起きている気はしています。

つくば市長選挙については、出馬に意欲を示していた方がコロナ禍を理由に、立候補を止めると聞いたときは、「つくばの民主主義も疫病の前に敗北した」と、落胆しました。しかし、8月末、現市長に挑戦する方が現れ、議論が活性化するのではと、期待が持てるようになりました。

自民党総裁選では、世論調査で一番人気がある人が、総裁になりそうもないというのはどうかと思いますが、それが政党政治であり、メリット・デメリットがありながら、日本が選択した制度です。一番人気の人が総裁になりそうもないことが、かえって国民の関心を高めているところもあるようです。

コロナ禍の閉塞感に挑む

テレビやパソコンの前で現状を批判することは簡単ですが、僕としては、現状を打開しようと努力している人がいる中、自分は何ができているだろうと考えると、反省することばかりです。

今は、SNSを通して政治的な発言が容易にできる世の中です。SNSはファクトという点で劣ってはいます。しかし、知人がSNSでまちの問題点を指摘、それまで気づかずにいた問題を知ったときには、SNSが無力でないと感じました。

宣伝するわけではありませんが、つくばには「NEWSつくば」という、経験豊富な記者を抱える媒体があります。また、宣伝になるかもしれませんが、僕が代表を務めている「ラヂオつくば」は「NEWSつくば」と提携して、市に関連するニュースを流しています。

「Withコロナ」であっても、こういった媒体に接することは通常通りできますので、僕ができることがあるとすれば、これらの媒体を活かして、つくば市政の新鮮かつ正確な情報を流すことかもしれないと思っています。つくばの市長・市議選挙では、「ラヂオつくば」で特別番組を設け、コロナ禍による閉塞感に挑もうと思っています。(弁護士)