初めて舞台劇を観る幼児と家族が一緒に楽しむ「はじめてシアター おっきいのとちっちゃいの」(つくば子ども劇場主催・つくば市社会福祉協議会歳末地域たすけあい募金助成事業)が18日、つくば市東新井のつくば市民大学で開かれた。役者のけんけんくじらさんとなにぬのやこさんの2人による歌や掛け合い遊び、布でつくった絵本の読み聞かせがあり、1~3歳までの子どもと親ら21組が楽しんだ。
大柄なけんけんくじらさんと小柄ななにぬのやこさんが「一緒に遊ぼ!」「いいよ」と掛け合いながら布製の積み木を投げ合うと、母親に抱っこされていた子どもたちはぐっと身を乗り出した。空き瓶を吹いての「きらきら星」の合奏や、布で作った絵本「うれしいさんかなしいさん」を表情豊かに表現する2人のパフォーマンスに、観客席の親子はすっかりひきこまれて、笑ったり拍手をしたりしながら楽しんでいた。
3歳の敬介くんを連れた母親の友常恭子さん(37)は「子どもの年齢的にもちょうど楽しめる内容だったので、子どもはワクワクしながらずっと見ていました」と話した。
「はじめてシアター」は7回目。小さな子どもと家族に良質な作品に出合う場を提供し、子どもと大人が一緒に幸せな時間を過ごしてもらおうと年1回開かれている。
実行委員長の石隈春江さん(58)は「小さいうちからお芝居に親しんでいれば、大きくなってからもすんなりと演劇鑑賞を楽しめる。小さな子どもが身近で良質な作品に出会える場をこれからもつくっていきたい」と語った。(大志万容子)