【鈴木宏子】コロナ禍で花火大会の中止が全国で相次ぎ、花火業者が苦境に立たされている中、花火のまち土浦市が、プライベート花火の打ち上げを応援する企画を検討している。
プライベート花火は、誕生日、プロポーズ時、結婚記念日、命日などに、花火師が個人やグループなどのために打ち上げる本格的な花火。
土浦市では日本三大花火の一つ、土浦全国花火競技大会が開かれていることから、大会を支えてくれている全国の花火師たちを応援しようという取り組みだ。
応援方法は、同大会実行委員会(事務局・土浦市)のホームぺージで、プライベート花火の打ち上げを実施している花火業者を紹介してPRしたり、花火の種類や料金などの情報を提供することなどを検討している。
打ち上げの際、保安距離を確保したり、許認可が必要になる場合があるため、打ち上げ場所確保のお手伝いをしたり、他市や他県の業者が花火玉を提供し、別の業者が市内で打ち上げる場合の支援なども検討している。
市花火対策室によると、現在、花火業者の情報を集めているところで、8月ごろまでにホームぺージに掲載できるようにしたいという。
市は、日本三大花火が開催されるまちという知名度を生かして、新しいビジネスにつなげていきたいとする。
催行は7月下旬に最終判断
今年の土浦全国花火競技大会は11月7日の開催が予定されているが、催行の可否は7月下旬に同実行委員会が最終判断をする。新型コロナウイルス感染拡大防止に関する8月1日以降の国の方針(緊急事態宣言終了に伴う外出自粛の段階的緩和の目安など)が7月下旬までに示されると見られていることから、国の方針を待って可否を判断する。
日本三大花火の一つ秋田県「大曲の花火」(8月29日予定)も中止が決まるなどしており、開催は極めて難しいとみられる。