【伊藤悦子】土浦市、安藤真理子市長の6月定例会見が1日、同市役所で開かれた。市では新型コロナウイルスの感染拡大影響により、出荷数が減少した花き生産農家を応援しようと「花の産地つちうら」をPRすると発表した。
今月21日の「父の日に花を贈ろう」というメッセージを「広報つちうら」のほかフェイスブック、ツイッターで発信。市役所1階のホール、吹き抜けエスカレーター脇のスペースにも、3週間ほど6月2日から花を飾る展示ブースを設置する。
市では茨城県の花き銘柄産地に指定されているグラジオラス、花き銘柄推進産地に指定されているアルストロメリアのほか、ガーベラなどの花の生産が盛んだ。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響で卒業式や歓送迎会などイベントの中止が相次ぎ、3割程度出荷本数が低下、市場価格は約半分になっているという。
アルストロメリアについては、昨年4月の出荷本数が約21万本だったが、今年は約15万本弱にとどまった。1本当たりの市場価格は、昨年27円だったが今年は15円まで低下している。
国の給付金の給付率は12%
10万円の特別定額給付金は、オンライン申請受付分は5月14日から、郵便による申請受付分は29日から送金が始まっている。給付率は12%という報告があった。6万7023世帯の1割にあたる書類の不備があったという。不備があった場合は、5月中に再連絡することになっている。
郵送での申請は毎日1万件程度届くが、申請人数と給付額の確認やデータ入力、作成に時間がかかっている。膨大なデータの処理が必要なため、サーバーを拡大して対応しているという。
また土日には使わない部署のパソコンに、臨時にシステムを導入して入力作業を進めている。なるべく早めに給付を行いたいという報告があった。5月末での申請数は、約5万3千件となっている。
市独自事業第2弾を実施 買物難民支援事業など
市独自事業の第2弾、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策を実施すると発表があった、令和2年度第4回一般会計補正予算約6500万円を計上する。
食料品などの買物が困難な人へ向けた、移動販売を新たに始める事業者には200万円の運営費を補助する。地場産品販売促進事業として、茨城県産品お取り寄せサイトに出品している事業者に対しては、商品配送料を補助する。事業費は送料900円×500件と送料1200円×500件を合わせた約100万円。
市内就学前児童6000人を対象に、1人当たり臨時給付金1万円を給付。約6000万円を計上する。
小野小町文芸賞 講演会は開催せず
市制施行80周年の節目となる「第21回常陸の国 小野小町文芸賞」について案内があった。昨年の応募は北海道から沖縄県まで30都道府県から4694点の応募があった。
今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、審査員による短歌・俳句の特別講演会は開催されない。2首(句)組として応募期間は6月1日から9月23日必着。土浦市観光協会事務局に持参するか郵送する。応募料は、大人が2組1000円、小中高校生無料。