納屋をリフォーム、憩いの場開設 つくば市の高野ひろ子さん 「地域で支え合える場つくりたい」

天井が高く開放的なサロンみどりの風の内部。右から2人目が高野さん=つくば市苅間

かつて納屋だったサロン

つくば市苅間の畑の中に地域住民主体の交流の場、ふれあいサロン「みどりの風」が9月末にできた。オープンから3カ月、懐かしい歌を聴いたり健康体操や食事会を催すなど、地縁の輪を広げている。

主宰者は同地区在住の高野ひろ子さん(69)。栄養士として働いた後は、活け花と茶道の指導をしながら農業を営む夫を支えてきた。今年4月、長女が出産。産後の手伝いのため東京で1カ月生活した。日常を離れたことで人生を振り返り、女性の健康寿命に照らしてこの先10年をどう過ごそうかと心が騒いだ。

同市吾妻の市民活動センターに相談するなど情報収集をしたことで、農具を置いてある納屋をリフォームして地域住民が憩い、支え合える場を作ろうと考えが固まった。

7月に改修工事が始まり、9月中旬に完成した。土間が床板に変わったサロンは約48㎡。重厚な梁(はり)を生かした開放的な造りで、近代的なキッチンと広々とした洋式トイレを備えている。リフォーム代は、栄養士として働いてい当時から、老後の蓄えにと積み立てていたお金を充てたという。

「以前の私は何事も夫任せだったけど、サロンを作ると決めてから1人で市役所に手続きに行ったりするようになった」とひろ子さん。当初、夫はサロン構想に憤ったが、活動が始まると縁の下の力持ちとして応援している。「内弁慶の私にできるのか夫は不安だったと思う」と話す。

11月30日に常陸秋そばを味わう食事会が行われた。大穂や茎崎地区から駆け付けた男性たちが手打ちに挑戦し、近隣の女性たちがそば汁作りを担当。30人の参加者が田舎仕立ての温かいそばに舌つづみを打ちながら交流した。年内は15日に映画上映会、25日には餅つき大会が予定されている。

同サロンは会議やセミナーなどの利用もできる。苅間在住の女性たちは「地域に公共施設の交流センターがあるが、予約を取りたくてもいっぱいで利用できない。サロンができて便利になる」と話す。(橋立多美)

◆みどりの風はつくば市苅間1486。学園西大通りを北に向かい、ファミリーレストラン、デニーズ筑波学園都市店(同市春日)の交差点を左折して約300㍍直進した左奥。問い合わせは電話029-856-1381/高野さんまで。

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