【鈴木宏子】土浦市、安藤真理子市長の3月定例会見が2日同市役所で開かれた。新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を受けて4日から実施する公立小中学校の臨時休校=2月28日付=について、希望する児童を4日から春休み前の24日までの午前8時から午後2時間まで、各学校で受け入れる方向で調整していることを明らかにした。
午後2時からは各学校の敷地内にある児童クラブに移動してもらう。25日からの春休み期間中は午前8時から午後6時30分まで各児童クラブで受け入れる。
一方、臨時休校中は給食は出さず弁当を持参してもらう。通学方法については検討中。各学校では自主学習となる。感染対策として、まめな手洗いやマスク着用などを促す。
受け入れ対象は、現時点で放課後児童クラブを利用している小学1~6年生のうちの希望者。保護者が午前中だけ働いている家庭などもあることから、対応を検討中という。
同市では公立小学校17校の敷地内に市が設置した放課後児童クラブがあり、市直営または民間に委託して運営している。市全体では小学生約6700人のうち約2割の約1590人が利用しており、定員が満杯のところや定員に余裕があるクラブなどさまざまという。
ゴルフ場従業員の健康観察中
土浦市沖宿町のゴルフ場「ワンウェイゴルフクラブ」を2月19日、新型コロナウイルスに感染していた都内在住者が利用していたことが3月1日付で新聞報道された問題については、土浦保健所が従業員の健康観察を行っているところだとした。県やゴルフ場から市に対し連絡などはなかったという。
新型コロナウイルスによるイベントの中止については、21日から4月5日まで亀城公園や桜川堤、新川堤など市内の桜の名所で開催する「土浦桜まつり2020」に関して、期間中の桜めぐりバスの運行を中止、4月5日亀城公園で開催予定の「桜~ライブ」「うまいもん祭り」「フリーマーケット」を中止するという。一方、4月4日と5日の2日間、桜川左岸堤の千束町から生田町と、新川右岸堤の城北町で歩行者天国を実施し、市の桜を広く紹介し土浦の魅力を発信する。
3月議会に33議案を提案
3日開会の市議会3月定例会には、来年3月末で閉園する市立新治幼稚園を廃止する条例案、学校給食センターが新治庁舎跡に新設されるのに伴って現在の第一、第二給食センターを廃止する条例案のほか、約924億円の2020年度当初予算案=2月21日付=など33件を提案する。
高齢者宅の火災報知器を消防が無償設置
ほかに、煙を感知する住宅用火災警報器と、大規模地震直後の通電火災を防止する感震ブレーカーについて、高齢者や障害者は取り付けが困難であることから、取り付けや電池交換が困難な高齢者や障害者世帯を対象に4月1日から、市消防職員が申請があった各家庭を訪問して無償で取り付け作業をすると発表した。感震ブレーカーの設置などを自治体が無償で実施するのは県内で初めてという。
全国的に消防団員の減少が続く中、消防団を地域ぐるみで応援しようと、趣旨に賛同する「消防団応援の店」で団員や家族が割引などのサービスを受けることができる市消防団応援の店促進事業が4月1日からスタートすることの説明もあった。