【池田充雄】土浦市出身の関脇、高安関の激励会(高安土浦後援会主催)が2日、同市城北町のホテルマロウド筑波で開かれた。高安関はこの日、田子ノ浦親方や部屋の若手力士10人と同市木田余の宝積寺で節分の年男を務めた後、会場入り。中川清会長や安藤真理子市長らの励ましを受け、「土浦の皆様には日頃よりご支援いただき、恩返しするべく取り組んでいる。これからも精一杯努力し、土浦の名を少しでも全国や世界に広めたい」とあいさつした。

大関復帰を懸けて臨んだ先月の初場所は、けがの影響から思うような相撲が取れず6勝9敗と負け越し。それでも休場せず土俵に立ち続け、最後は2連勝で来場所に期待をつないだ。この日の取材に、高安関は「結果を出せず申し訳ない思いがあった。もう一度鍛え直して気力体力を充実させ、必ず大関に返り咲くとともに、その上の番付を目指して精進していきたい」と誓った。
激励会に集まったファンは約350人。握手や記念撮影には長蛇の列ができた。土浦市田村町の石神道代さん(62)は「十両のころから応援し、テレビ中継は必ず見ている。今は調子を落としているがまだ若いし真面目なので絶対大丈夫。けがを治して体も絞り、コツコツと頑張ってほしい」と期待を述べた。

地元では高安関にあこがれて相撲の道を目指す若者も増えている。弟弟子の序二段・飯塚はつくば市大穂出身。「基礎から全部教えてもらった。教え方も優しいし面倒もみてくれる」と話す。今春から入門予定の高須瑠希亜君(稲敷市出身、霞ケ浦高付属中)は「普通に話すと優しいが相撲を取っているときは格好いい。高安関みたいに強い力士になりたい」と目標を語った。