【鈴木宏子】「21世紀のグローバル社会で自立して社会貢献できる人材の育成」を教育方針の一つに掲げる筑波学院大学(つくば市吾妻)で、留学生の入学希望者が急増している。来春入学を希望する留学生を対象に今月14日、同大学で実施された「セミナー」には、留学生200人の参加登録があり、当日は180人が出席した。

出席したのは、首都圏などの日本語学校に通う中国、ベトナム、インドネシアなどの留学生。14日は橋本綱夫理事長らが「筑波学院大学の学びをしっかり理解して将来をイメージして入学してきてほしい」などと呼び掛け、日本語の能力試験や面接などを実施した。

セミナー参加者のうち、一定レベル以上の日本語能力があると認められた留学生は出願を認められる。大学によると、日本語能力が高い参加者が非常に多かった。

留学生の入学希望者が急増した背景に何があったのか。同大留学生支援室によると、優秀な留学生を積極的に受け入れようという橋本理事長の方針により、今年4月、大学は同支援室を開設した。

支援室では在学中の留学生のちょっとした相談にも乗るなど、きめ細かな対応を実施してきた。さらに将来の受験生確保に向け、在留管理がしっかりしていて、日本語教育レベルも高いと評判の日本語学校の訪問を重ね、太いパイプをつくってきたことが実を結んだと分析する。

▼留学生支援室、寺田正之リーダーの話 日本語学校の留学生の中で、筑波学院大学の位置づけが上がってきていることを感じる。グローバル化の中、働く職場に外国人がいたり、上司が外国人という環境が当たり前になる。勉学意欲が高い優秀な留学生が集まってくれれば、日本人学生にもプラスになり期待したい。

「セミナー入試」の一環で日本語の能力試験を受ける日本語学校の留学生=同