【池田充雄】筑波学院大学(つくば市吾妻)で19日、留学生による留学生のための年忘れパーティが開かれた。同大の教職員らを含む約80人が参加し、各国のお国柄などに触れながら楽しいひとときを過ごした。
パーティは留学生らが自ら企画・運営した。実行委員の一人で司会も務めたオウ・タウシンさん(中国出身、経営情報学部ビジネスデザイン学科2年)は、「いろんな国から来た留学生同士が仲良くなれるようにと考えた。1~4年生が全部いて、先生も一緒に友達のような気分で、勉強以外でも交流できる。パーティの後はカラオケに行こうねとか、この料理おいしかったからまた作ってねとか、いろんな話が弾んでいる」と、盛り上がりを伝える。
余興ではさまざまな国のダンスや歌、トランプを使ったマジックショーなどが披露された。料理はタイのグリーンカレー、ベトナムのチキンサラダ、スリランカのフライドライスなど、お国自慢の味をそれぞれが持ち寄るなどした。
フライドライスは、カルダラケ・ルギーシャ・イスラカさん(経営情報学部ビジネスデザイン学科1年)の手づくり。米と鶏肉、卵、野菜などを一緒に炒め、オニオンスライスやトマトスライスで飾り付けた、パーティ向きの華やかな一品だ。「自分の国の料理を仲間に紹介したくて作ってきた。おいしいかどうか意見を聞きたい」とルギーシャさん。
「まだ1年目で、一度も話したことがない人もいるので、話して仲良くなりたい。来年は幸せになれるようにと、この忘年会に参加した」と話す。ちなみに来年の目標は、日本語能力試験N1に合格することと、彼女をつくること。コンピューターサイエンスを勉強し、将来は大学教授になって日本人や外国人の学生のために教えることが夢だそうだ。
現在、筑波学院大学で学ぶ留学生は約280人。同大のグローバル化を加速し、キャンパスに活力をもたらす存在となっている。