【鈴木宏子】筑波山や霞ケ浦、関東平野などで構成される「筑波山地域ジオパーク」をPRする同ジオブランド認定商品として29日、ワインやクッキー、しょうゆなど7事業者の9商品が新たに認定された。
いずれも同ジオパーク地域内で採れた食材を使ったり、地域内で製造された食品で、食を通じて同ジオパークを発信することが期待されている。認定は昨年度に続き2回目。昨年度の認定商品11事業者13商品と併せ、認定商品は計22商品となった。
今年4月から6月まで公募し、応募があった8事業者10商品の中から選ばれた。29日、つくば市役所で認定証授与式が催され、同ジオパーク推進協議会会長の五十嵐立青つくば市長から7事業者に認定証が手渡された。
同ジオブランド審査委員会の田中牧子委員長は「各ゾーンのお土産がだいたいそろった。今後はグルメツアーを考えたり、販売方法を検討したい」と語り、五十嵐市長は「おいしいものがジオパークにつながっていることを知っていただく機会になる。各地で商品を宣伝していきたい」と述べた。
今回認定を受けたジャムファクトリー代表の大類由美子さんは「梅畑の隅に受粉木として植えられている小梅を使ってジャムを作った。認定をきっかけに、さらにいろいろな人に知ってもらえたら」と話していた。
認定商品は、筑波山ジオパークの公式ロゴマークを商品に付けて販売できる。各店の店頭やジオパーク関連イベントなどで購入できるが、現在、認定商品を一堂に展示・販売している店舗はないという。
新たに認定された7事業者の9商品は、▽筑波山麓のワイン畑、ビーズニーズヴィンヤーズ(つくば市)の赤ワイン「オーバードライブ」(750ミリリットル、4000円~4200円)と白ワイン「スパイラル」(同、3800円)▽久月総本舗(土浦市)の帆引き船をイメージした洋菓子アーモンドチュイル「帆引れんこん物語」(10枚入り、1425円)と、県産食材を使ったケーキ「常陸のスフレ」(8個入り、1857円)▽茨城産大豆を2年発酵熟成させた鈴木醸造(桜川市)の丸大豆しょうゆ「筑波山」(150ミリリットル、356円)▽霞ケ浦産のワカサギとエビの佃煮を使用した高月堂(土浦市)のクッキー「霞浦の恵み」(10本入り、2480円)▽小梅を使ったジャムファクトリー(つくば市)のフルーツソース「筑波山麓果実 小梅のフルーツソース」(140グラム、800円)▽北条米と筑波山地域で収獲された野菜と肉を使用した吉屋(つくば市)のつくば道弁当(1000円)▽石岡産甘柿の上品な味を凝縮させた三宝園(石岡市)のドライフルーツ(5袋入り、1500円)。価格はいずれも消費税込み。