【つくば市長会見】つくば市、五十嵐立青市長の定例会見が10日、同市役所で開かれた。「G20茨城つくば貿易・デジタル経済大臣会合」が6月8、9日つくば国際会議場で開催されるのを前に、県内で初めて今年4月発足したつくば消防本部の特殊災害対応部隊が、テロ対策訓練を20日に実施することを明らかにした。ほかにG20関連イベントなどを紹介した。

消防本部の部隊はテロ災害に対応する特殊部隊で、核、生物剤、化学剤に対応する防護服のほか、それらを検知する測定器を備える。負傷者を救出する資機材と、1時間で最大100人を除染できる大型除染システムを備える消防車7台と、特別な訓練を受けた72人で構成されるという。

訓練は20日午後1時30分から、同市高野のつくば豊里交流センターと市民ホールとよさとで実施する。G20会場で何者かが不審物を散布し負傷者が出ていると想定し、化学防護服を着た特殊部隊が、不審物の検知、負傷者の救出、除染などを県警機動隊と連携して実施する。大型除染システムを備えた消防車4台が参加するという。

ほかにG20大臣会合の関連イベントとして、「つくばフェスティバル2019」で催されるメディアアート制作体験イベントや、中学校の特別授業などの紹介があった。

同市はG20大臣会合の普及・啓発事業の一環として、地元の筑波大とゆかりの深い芸術分野のメディアアートを素材とした創作活動を実施している。11、12日に、つくばセンター広場(同市吾妻)などを会場に開催される国際交流の祭り「つくばフェスティバル2019」では、会場のエキスポセンターやつくば市民ギャラリーなどで、VR(バーチャルリアリティ、仮想現実)やAR(拡張現実)などの先端テクノロジーを用いたメディアアートの制作ができる体験イベントを開催する。

中学校の特別授業は、15日、市立高山中学校(同市下河原崎)で3年生が、「世界の経済を考える」をテーマにワークショップ形式で特別授業を行うのを皮切り、に市内全中学校で実施するという。