【鈴木宏子】贈り物にもなるつくばの優れた加工食品を市が認証する「つくばコレクション」に、今年度新たに3品が加わった。米焼酎、サブレ、シフォンケーキの3品で、いずれも筑波山麓で栽培されたコシヒカリ「常陸小田米」が使われている。再認証された7品と併せて2018年度の認証は8事業者の計10品となる。
3品は、常陸小田米と清酒用の花酵母を使用し減圧蒸留で仕上げたフルーティーな香りの米焼酎「筑波喜右衛門」(720ミリリットル入り1620円)▽米粉と、筑波山周辺で古くから栽培されてきた小型の柑橘類、福来みかんを使用して作ったサブレを、筑波山の形に成型して、さらに筑波山固有の野草ホシザキユキノシタのデザインを型押しした「筑の花サブレ」(8枚入り650円)▽米粉と、海藻をえさに与えた鶏卵、黒蜜を使ったシフォンケーキ「つくば米シフォンケーキ黒蜜」(カット270円、ホール1620円)=価格はいずれも消費税込み。
19品の応募の中から、新規3品、再認証7品が選ばれた。有識者と公募市民計16人で構成する同評価懇話会(座長・市川一隆ホテルグランド東雲社長)が審査した。
4度目の挑戦で初めて「筑の花サブレ」が認証を受けた洋菓子製造販売会社「fortune(フォーチュン)」の桜井有希子社長(51)は「筑波山の形と福来みかんの香をお客さんに届けられれば」と話し、五十嵐立青市長は「あらゆる場面で宣伝したい。今年はG20や国体があるので機会をとらえてPRしたい」と話した。
認証期間は3年間。18年度の10品のほか、16、17年度の17品の計27品が認証されている。認証品は、認証マークを貼って販売できるほか、つくば駅構内の売店「つくば市物産館」などで販売される。