【猫の日】㊤ 看板猫のいる花屋さん ペットロスに寄り添うミュー

花に溶け込んだ看板猫のミュー=つくば市高野台

【橋立多美】2月22日は「ニャン・ニャンニャン」の語呂に合わせた「猫の日」。つくば市高野台に看板猫のいる花屋さんがあると聞いて、訪ねてみた。

そこは静かな住宅街の一角にある「花*mjuk(ミューク)」。木の風合いが心地よい北欧のスウェーデン住宅で、店名のミュークはスウェーデン語で「柔らかい」の意。看板猫は黒目がちの大きな目が愛らしいキジトラの雌4歳で名前は「ミュー」。

3年前の春、同店の店主・加藤敦子さんが花を納品している市内の菜食レストランの敷地内に捨てられていたミューに出合ったのが始まり。加藤さんは無農薬農法に取り組んでいる夫との2人暮らし。夫婦そろって猫を飼ったことがなく迷ったが、ためらわず加藤さんの車に乗り込む姿に縁を感じて花店を兼ねた自宅に引き取った。今では「猫ってこんなにかわいいの」と2人で文字通り猫かわいがりするようになったという。

暮らしに、生花と観葉植物が同居する同店。靴を脱ぐ玄関に鉢花やドライフラワーなどが置かれ、広々としたリビングには切り花が並べられて低めのローテーブルがしつらえてある。客はゆったりした空間で花選びができる。その中を自由に歩き回るのがミューで、常連客にプレゼントされた襟巻きは副店長のユニフォームだ。

おとなしく甘え上手なミュー=同

来客に分け隔てなくつぶらな瞳を向けてすり寄ったりする接客上手で、爪を出したりかみついたことはない。ミュー目当てに来店したり、ローテーブルを囲んで猫好き同士の交流が生まれることは珍しくないそうだ。愛犬を亡くしてペットロスから抜け出せない人が来店すると、ミューはそっと脇に寄り添う。加藤さんは「きっとミューには分かるのだと思う」と話す。

同店の切り花は日持ちが良いと定評がある。それは、加藤さんが街の生花店に勤めていた時に身に付けた切り花の特性をアドバイスしているからだ。加藤さん自ら花き市場で仕入れて水揚げなどもしていることから、リーズナブルな価格もうれしい。客の好みに応じたアレンジメントや、配達と全国発送にも対応している。

猫好きがハッピーになれる原画展開催

「ニャン・ニャンニャン」の日にちなみ、猫好きの人がハッピーになれる絵本の原画展を同店で開催する。茨城生まれのイラストレーター、小林由季さんの絵本『木の実とふねのものがたり』の原画10点を展示。22日は午後1時~5時。23日は午前10時~午後5時。両日とも作者が来店する予定だ。

◆花*mjuk(ミューク)
つくば市高野台3-10-28。営業時間は水・金曜が午後1時~6時。木曜が午前10時30分~午後6時、土曜は午前10時~午後6時。日曜は午前8時30分~完売次第閉店。月・火曜定休。駐車場完備。茶色の建物でグリーンの玄関ドアが目印。問い合わせは電話090-8680-8636(加藤さん)。

リビングの一角を占める切花と観葉植物=同

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