立春の4日、「第15回土浦の雛(ひな)まつり」が土浦市中央1丁目の土浦まちかど蔵を中心に商店約120軒で始まった。明治時代から受け継がれている雛人形のほか創作雛、つるし雛が城下町を華やかに彩っている。
メーン会場となる土浦まちかど蔵では、商家に伝わる、江戸人形の名匠、仲秀英(なか・しゅうえい)作の明治時代の雛人形や、土浦名産のハスの花托(かたく)で作った「花蓮雛(かれんびな)」、十二支の創作雛、花やフクロウをモチーフにしたつるし雛がずらりと展示され、訪れた人たちの目を楽しませている。子どもから大人まで親しみがある「浦島太郎」や「花咲か爺さん」など昔話を題材とした作品も並び、見どころ満載だ。

来場者へのおもてなしとして、一部店舗でお茶やお菓子のサービス、和服来場者へのプレゼント、スタンプラリーもある。期間中には、おしるこやレンコン入りすいとんの無料配布のほか、打ち掛けを羽織った記念撮影なども予定されている。
同市観光協会主催。専務理事の大里雅司さんは「各店の歴史ある雛人形を楽しみながら、春の訪れを感じたり、3月の桃の節句をお祝いしてもらいたいですね」と来場を呼び掛けている。

土浦の雛まつりは3月3日まで。時間は午前10時~午後4時。各店入場無料。博物館、上高津貝塚は入館料必要(一般105円・小中高校生50円)。問い合わせは市観光協会(電話029・824・2810)。