森の里団地、作者が見える文化祭 押し花、書…300点

来年の干支(えと)戌(いぬ)年にちなんで和布で作られた玩具に見入る=つくば市森の里

わらじ作り。新潟で育ち、親が囲炉裏端で作っていたわらじを見事に再現した眞島さん

つくば市茎崎地区の住宅団地、森の里で13日から15日までの3日間、自治会文化部主催の第3回「森の里文化祭」が開催され、約450人の住民が会場の公会堂に足を運んで作品を鑑賞したり、もの作りを楽しんだりした。

同団地は、首都圏に勤務する若年層が1979年から入居した大規模住宅団地(約1300世帯)で、入居から30年以上を経て高齢化が進む。その一方で仕事や子育てから開放され、自由な時間で趣味に没頭する住民もいる。新たなライフステージで取り組み丹精した絵画や、布を貼り合わせた裂画(きれが)、えんぴつ画、写真、書、パッチワーク、刺しゅうなど約300点が展示された。

吉田敏文化部長は「『市の文化祭に出展するのは恥ずかしいけれど、団地内の公会堂なら』と出展者も作品も昨年より増えた。展示作業はてんてこ舞いだった」と語り、「『私も何かやろうか』と触発された人もいると思う。団地内だけに作者と顔が一致し、出展が取り持つ縁で交流が生まれると思う」と話した。

玄関ホールで坂本利昭さんを講師にした押し花教室、和室では眞島昭吾さんによる草履(ぞうり)とわらじ作りの実演が行われた。押し花教室は、約60人の親子が思い思いの押し花を選んで栞やコースターを仕上げた。草履とわらじ作りの実演コーナーでは、挑戦した住民がわらを綯(な)って縄にすることの難しさに舌を巻いていた。

毎年団地の夏まつりで会場を沸かせる、よさこいソーランのメンバーが手作りした小物を販売した。コーヒーショップがしつらえられて談笑する姿も見られた。団地住民にとって「人・もの」に囲まれた秋のひとときとなった。(橋立多美)

押し花教室。好きな色や形の押し花を選んで栞やコースターを仕上げた