【新年あいさつ・坂本栄】今年はどうも落ち着かない年になりそうです。特に米中の間で経済の問題と安全保障の問題がゴッチャになってきたのが気がかりです。中国は国の性格上分からないでもありませんが、トランプさんの「ごじゃっぺ」(茨城の方言でドジ、マヌケ)ぶりには閉口します。
「NEWSつくば」というNPOメディアを立ち上げてから15カ月が経ちました。つくばと土浦を中心とする地域のニュースをネットで発信しています。おかげさまで、地域の意識の高い方にとっては必読のサイトになりました。お時間がありましたら是非のぞいてみてください。
以上は、私の年賀状からの転載です。はがきの制約もあり言葉足らずでしたので、1パラグラフの経済と安保の関係について少し補足します。
ファーウェイ(華為技術)問題で顕在化しましたが、中国は情報活動のために自国社が輸出する通信インフラに特殊な仕掛けを埋め込んでいるようです。米国はこういった諜報戦などに過剰に反応して経済貿易戦を挑み、国際秩序は乱れつつあります。攻めの中国の傲慢(ごうまん)と守りの米国の傲慢の対決です。両国との関係が深い日本には賢い対応が求められます。
新しいメディア・モデルづくりにご支援を
さて、本サイトは、画面の作り(記事などコンテンツの見せ方)、運用経費の手当て(NPOとして寄付や広告の集め方)、スタッフの構成(中核ライターと随時ライターの組み合わせ)、取材手段の確保(市広報や記者会との付き合い方)、他メディアとの関係構築(地域ラジオ局やテレビ局との連携)―など、この1年3カ月、試行錯誤を続けてきました。
NPO、ネット新聞、地域限定といった本サイトの性格が珍しいのか、逆取材も随分受けました。遠隔地のテレビ関係者、大手紙のネット関係者、マスコミ専攻の学生・教授などからですが、要は、ネット社会の出現を目の当たりにし、新聞や放送といったエスタブリッシュメント・メディアもネットの可能性を模索しているということでしょう。
本サイトは今年、これまでよりも行政・選挙分野に力を入れ、発信の仕方も工夫していきたいと思います。また、他メディアが扱わない地域の問題も積極的に取り上げ、地域・県内・国内・海外のアクセス者の期待に応えていきます。われわれの新しいメディア・モデルの削り出し作業に、ご支援よろしくお願い申し上げます。(NEWSつくば理事長)